マスカレイダーF 第47話『君が呼ぶ、仮面狩りのF』
今回のあらすじ
最終話 『君が呼ぶ、仮面狩りのF』
気力を取り戻した一人である舘町流が起動スイッチを入れると、戦場に無数のカメラ搭載ドローンが浮かび、ラプラスの瞳は世界中に最終決戦の様子を届ける
「人類は滅びることで一つとなるッ!計画通りであるぅ!!」
全人類の潜在的破壊衝動を取り込んだパンゲアはそれを制御出来ず暴走を始めた
要となるアヌビスの仮面が露出する
「これが最後だ…!」
イデアライザーを腰に巻きつける
かつて彼はヒーローに憧れるだけの一般人であった
事件現場に駆けつけ、一人呟いて虚しく悦に入っていたセリフで、彼は本物のヒーローとなる
「…変身!!」
【イデアライズ/F】
「ヒーローは負けないっ!俺は負けない!!」
【ファイナル/フォーススラッシュ】
仮面狩りの斬撃が最後の仮面を狙う
「否!勝った方が正義である!!」
八つあった龍の首の根本から吹き出す黒い手の平の奔流は四つの∞の軌跡を描き本体を守っている
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
【フォーススラッシュ/フォーススラッシュ/フォーススラッシュ】
「効かぬ!届かぬ!無駄である!!」
必殺技の連発も全て受け流される
「あの∞の腕をどうにかしないと…」
比呂はドローンを一機捕まえると集音マイクに向かって語りかけた
「あーあー、テステス、舘町くん?聞こえてる?」
『センパイなにやってるんですか、苦戦してるじゃないですか』
「ア、ハイスミマセン…作戦はあるのでお手伝いしていただけませんでしょうか…?」
最後まで流には強く出られない比呂だった
作戦を伝えると、全世界に配信されている映像に公式リンクが現れる
そこには今戦っているマスカレイダーFの正体が八門比呂であること、そして彼のツブヤイトルのアカウント「8mon」が公開されていた
「八門氏がマスカレイダーだったっすか!?」「HaccimonHERO?」「マ?戦ってるのあの8mon?マジウケルw拡散しよw」
画面越しに人々は比呂を応援する
「対ヒーローシミュレートにあった『応援のチカラ』であるな…だが所詮は有限!∞×4には遠く及ばぬ!」
「試してみようぜ」
比呂は合図を送った
ドローンが一斉に90度傾く
人々には横向きとなった映像が送られる
8monが、パンゲアの∞が横を向く……
8が倒れる時、それは∞を象る…!
イデアライザーに変化が起こる
§ムゲンライズ/F§
∞の意匠のヒーロー、マスカレイダーFフォーエバーシルエットが姿を現した
「そしてお前はもう∞じゃない、8888だ!」
§ファイナル/ムゲンダイナッコォ§
∞だった黒の奔流に拳をぶつけると、その流れはただの円ー0を描く
「888!」
§ファイナル/ムゲンダイスラッシュ§
「88!」
「グゥッ!?」
§ファイナル/ムゲンダイショット§
「8!」
「おのれ…!!」
§ファイナル/ムゲンダイヒット§
「ゼロ!!」
四つの黒の奔流は0を描き、消えた
もはや剥き出しの仮面を守るものは何もない
『倒した敵の仮面を奪う、Fの意匠のヒーロー、その名はマスカレイダーF……!』
§ファイナル/フォーエバームゲンダイキック§
「でりゃあああああああぁああ!!!!」
「ぐうぅうううううう!!!!」
最後に放った究極の必殺技はガードしようとした両腕も突き抜け、アヌビスの仮面ごとパンゲアの身体を貫いた
(まだ…だ……まだ…終わらぬ…!)
パンゲアは、キングは、九塚豪はそれでも立ち上がった、立ち上がったつもりだった
眼下にはかつて九塚豪だった肉塊が横たわっている
(……そうか、我は…負けたのか……)
(そういうこった、さあ、行こうぜ)
そこに五味場功が現れる
(五味場……貴様…)
(地獄に行くのは初めてだろ?俺はもう何回も行ってるからな、案内するぜ)
(……すまぬ)
(何回お前の尻拭いさせられたと思ってんだよ、気にすんな、ほら)
五味場は九塚に肩を貸した
(計画通り、ってな)
(ふん…聞いておらぬわ………)
エピローグ
タチマチグループはラプラスの瞳の利用を娯楽・治安維持に限定し軍事転用を封印したことで支持を集め株価は鰻登り、その経営は盤石となった
立役者である流は総裁を継ぎ、同時に婚約を発表した
相手の氏名は公表されていないが、政財界の人間ではないようだ
メジャーデビューを果たしたアクシャブルはメンバーのうちの二人が恋人いる宣言をしたため大炎上したが、新曲『シノゴノ言わずにCDを家計が傾くくらい買ってねハート』の突き抜けた潔さと、インターネット掲示板で「これじゃあ握手出来るアイドルじゃなくて搾取でKillアイドルじゃねーか!?」という書き込みがバズったことで逆に支持を集め「ドストレート搾取系アイドル」の地平を切り拓き大葉P子の戦略が正しかったことを証明した
なおタチマチストアーナカノヒトがアカウントの誤爆か『アイちゃんカレシいるなんて大ウソじゃん!!?』とツブヤイトルしたがすぐ消されたため真相は不明である
新進気鋭の舞台俳優、熱愛発覚!(か?)
人気ゲーム「チャンバ乱舞」の舞台化で主役を演じブレイクした俳優HM氏に恋人がいることが本誌取材により明らかとなった
氏の同級生の証言によるとお相手も同級生で学生時代からの付き合いで結婚は秒読みであるらしいということ
大炎上した某アイドルグループに同姓同名の人物がいるが今回は確証が持てなかった
さらなる追跡取材を続けたい
そして世界を救ったヒーロー、八門比呂は……
「いらっしゃいませー」
まだコンビニでバイトをしていた
「…おかしくない?」
「おかしいのは比呂のツブヤイトルだよ…」
8monの過去ツブヤイトルが掘り返され、地下アイドルへの犯罪スレスレの粘着行為に世界がドン引きしたのであった
「そんな危険人物を雇ってくれてる流もんと、一緒に働いてあげてるボクに足を向けて寝ちゃダメだよ?」
「まったく流もんには感謝しかないっす!こうして八門氏のシフト情報を流してくれるっすからね!ご飯行くっすよ!」
メジャーデビューしたタカネはバイトを辞めたが比呂のシフト終わりには毎回のように駆けつけていた
「我が社のコンプライアンスくん息してない…」
「あ、そういえばボク流もんからコレ預かってたんだ、ボク人事担当だからね、ハイ」
明夜は「辞令」と大きく書かれた封筒を取り出す
その書面には、比呂の正社員登用とタチマチストアー壱号店の店長任命の旨が書かれていた
「今夜はお祝いっすね!焼いた牛さんのお肉食べに行くっす!」
タカネは当たり前のように車椅子を押し始める
「お給料上がるんだから比呂のオゴリね!」
明夜はとびっきりの笑みを浮かべる
比呂の口からは自然と叫びが漏れた
「聞いてないよぉ〜!?」
完
マスカレイダーF フォーエバーシルエット
パンチ力:∞ キック力:∞ ジャンプ力:∞
8門比呂が夢幻ライザーにより∞のチカラに覚醒した姿
世界で唯一彼だけが扱える、彼だけのシルエットである




