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マスカレイダーF 第3話 『綺麗な蜂には刺がある』

 今回のあらすじ


 第3話 『綺麗な蜂には刺がある』


【ファイナル/フォースヒット】

 Fのトンファーがアニマ(ビースト)の仮面を砕く

 変身が解け倒れた男性を一瞥するとFは去っていく

 街ではスパイダーアニマの放った子蜘蛛によりイチナルカジツに感染した一般人がアニマス獣に変身してしまう事件が発生していた

 軽度の感染者はユラギ兵の召喚や深層真理(ディープスペース)への侵入は出来ず、仮面を破壊することで元に戻ることが出来るので脅威度は低い

 多少の混乱は起こしつつ、それが新しい日常として組み込まれていった


 しかしより重度の感染者ー「適応者」は自らの意思で自由に変身と解除を行い、ユラギ兵を呼び心の奥底に封じていた欲望のままに破壊活動を行う

 このホーネットアニムスのように

 逆さまになった蜂の臀部に当たる頭部には巨大な角、いや針の生えた仮面が貼り付き、背中では手の平を模した羽根

が震えている

「いでよユラギ兵!この地に破壊をもたらすのだ!」


 今日もウキウキでアクシャブルのライブに向かう比呂

 途中で立ち往生している車椅子の少女を助ける

 その日のステージ上には四人の姿しかなかった

 不完全燃焼だった比呂に藍鳥は「クインビーは風邪で寝込んでいてプロデューサーが看病している」と告げる

「さすが藍鳥さん、そんな裏事情まで知ってるなんて情報通ですね!」「そ、そうなんすよ!自分情報通なんで!フヒw」

 比呂は藍鳥がタカネと同一人物であることに気づく気配もない

 店内に流れる有線ラジオニュースではホーネットアニムスによる被害が報道されていた

 現在進行形で大手芸能プロダクションの本社ビルが倒壊し、所属アイドルたちに多くの負傷者が出ていると

「なんてことを…!」ドルオタである比呂は怒りに震え店を飛び出した

「聞いてないよぉ〜!?」店長である五味場は彼の抜けた穴を埋めるために休日が潰れた


「凡百な偶像たちなどこの世界には不要!お前も我がポワゾンベーゼの餌食となるがいい!」

 負傷して動けないアイドルに迫るホーネットアニムス

 その寸前で針を弾くFトンファー!

「ぐぅ!?貴様は、F!」

 邪魔なユラギ兵たちを倒していくFのおかげで次々とアイドルたちは救出されていく

「させるか!喰らえ!ガトリングニードル!」

 仮面が高速で回転し細い針が次々と発射され負傷者を収容しようとしていた救急隊員たちを襲う

【イデアライズ/スパイダー】

 スパイダーアニマから狩った仮面が変化したライズコードカードをベルトにスキャンすると、Fトンファーが新たな変化を見せる

【スパイダーウェブ】

 八本の脚を広げた拡声器のような銃から打ち出される粘性の網はホーネットアニムスの攻撃をほぼ防ぎ、いくつかの針は見当外れの方向に消えていった

「バカめ!本体の防御ががら空きだ!」

 地表すれすれを滑空しFに迫るホーネットアニムス

 そしてその針が左手の平を貫く

「ポワゾンベーゼ!もう一度この針を受けた時、貴様は確実なる死を迎える!」

 蜂などの毒による免疫機能の過剰反応、いわゆるアナフィラキシーショックである

 ならば、二回目を受けなければいいのだ

 針を刺されたままでその身体を固定する

【イデアライズ/ファング】

 刃のついたメリケンサックに変化した武器で針を根本から叩き切る!

「うがあああ!?よくも我が仮面を…!?しかし貴様は既に我が毒の虜!逃げおおせた者たちの中にも少なからず我が毒を受けている!我は貴様らが毒でくたばるのを隠れ待つとしよう…!我の勝ちだ!!」

 飛行し見えなくなるホーネットアニムス

Fもまた左手から徐々に身を蝕んでいく毒を感じながらその場を去った

 

 運び込まれた病院のベッドには毒に苦しむアイドルたち

 現在医療ではその毒を打ち消す手段はなく、ホーネットアニムスを倒すしか助かる術はない

 しかしホーネットアニムスは姿をくらましている

「八門氏!?その左手の怪我はいかがされたんですぞ!?」

「いや、ちょっとかすっただけですよ…それより本体を探さないと…」

 比呂は考える

 アニムス獣であることから本体はおそらく女性

 芸能事務所を襲ったのはアイドルに恨みを持つ…いや、トップアイドルが邪魔…?

 そして蜂を模した姿

 アリバイのない人物

「俺、犯人わかっちゃったんですけど…」


「さすが事情通!まさかメンバーと面識があるなんて!」「フ、フヒwど、同級生だったんすよwナイショっすよ…マジでナイショっすからね…」

 比呂は事件当時ライブを欠席していたクインビーこと蜂須賀姫乃(はちすかひめの)が怪しいと推理し、藍鳥と共に彼女のマンションにやってきた

 チャイムを鳴らすとプロデューサーの大葉P子(おおばぴーこ)がマスクを付けて顔を出す

 藍鳥は必死にアイコンタクトしタカネであることがバレないよう口裏を合わせる

「そう…でも彼女は違うわ、私がずっと看病していたし、今もまだ薬で眠っているもの」

 室内には額に濡れタオルを載せて苦しげな寝息を漏らす姫乃の姿がある

「そんな…だったら本体は…誰…なん…だ…」「八門氏!?八門氏ー!?」

 比呂は崩れ落ちた



 次回予告 9月26日放映予定


 第4話 『合言葉はホーネット』

 

 病院に運び込まれた比呂、このままでは他の毒の被害者同様に命が危ない

 そこで車椅子の少女と再会するが…


 


 今週のアニマス獣


 ホーネットアニムス

 本体 蜂須賀姫乃? 仮面 頭部(臀部) 手の平 背中

 データ解析中……


 アクシャブル

 

 『握手』と『〜出来る(able)』を組み合わせた造語

 CD封入の握手券七枚で握手会に参加出来る

 二枚分の売上が実際に握手したメンバー、四枚が残りのメンバー四人、一枚がプロデューサーの取り分となっている


 キャスト


 内藤明夜(ないとうめいや)(間瀬垣レイナ) 比呂が知り合った車椅子の少女 病院に長期入院している

 蜂須賀姫乃(王州時子) アクシャブルの「クインビー」 勝気な女王様気質 タカネをライバル視している

 栄常寺瑠夏(えいじょうじるか) (鼎千秋) アクシャブルの「エール」 寺生まれの霊感少女 外見は日本人形だが中身はイマドキの女子高生 口癖は「はぁ!?」

 椎名(しいな)しいな (太秦かな子) アクシャブルの「シーナ」 未婚の母が父の名字を名前に付けたが後に結婚したという複雑な家庭に育つ 現在の家族仲は良好 一人称は「しいな」 おっとりふくよか

 大葉P子(木成ちひろ) アクシャブルのプロデュンヌ 作詞作曲に振り付け、スケジュール管理や営業とあらゆる裏方作業をこなすスーパーウーマン



 グッズ情報

 変身ベルトDXイデアライザー

 ボイス機能

 付属品及び別売商品封入のライズコードカードをスリットに読み込ませることで、対応する電子音声が流れます

 マグネットリライト機能

 対応する一部のライズコードカードはスリットに差し込んだ状態で操作することでコード配列が書き換えられ、スキャン時の音声が変化します

 同様に操作することで元の状態に戻せます

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