マスカレイダーF 第35話『レディ、レディファイト』
今回のあらすじ
第35話『レディ、レディファイト』
ファイブナインマート壱号店改め、タチマチストアー
「はい、と言うわけで僕がオーナーとなりましたので皆さんよろしくお願いします」
新装開店に向けて舘町流が朝礼を行う
「基本的には皆さんこれまでのように働いて頂ければ結構です、僕のことは気安くオーナー、あるいはドミナスと呼んでください」
「リョウカイデスオーナー」「了解っすドミナス」
「それと新しい従業員を紹介します」
「宣伝担当の内藤明夜でーす!よろしくお願いしまーす!」
「帰れ」
「オーナー!お局様からパワハラを受けてます!」
「仲良くしていただかないと困りますね…そうですね、あだ名で呼び合ってみましょう、メイちゃん、アイちゃん」
「メイちゃん、っすかぁ〜?」「アイちゃんって年ですか〜?」
「オーナー、俺は?俺は?」
「八門センパイは八門センパイですよ?」
「ア、ハイ」
「メイちゃんはPOPを作ったりホームページを管理したりSNSで呟いたりしてもらいます、ゼロからの出発ですからね、しっかり当店のアピールお願いしますよ」
「りょ!!」
「『ちょっと待って!?今電車でチーズドッグ食べてたら、中学生ダンスィがおばあさんに席を譲ってくたびれたオッサンが拍手喝采でオタクっぽい二人組が死んだんだけどこのアカウントです』っと…」
暗い室内でパソコンに向かい、インフルエンサー、パインパインちゃん(本名・郷田猛十)はSNSツブヤイトルに投稿した
「くくく…これでまた話題になって広告収入でガッポガッポだぜ」
「オロカモノメ…」
「だ…誰だ!?」
猛十が振り向くと、そこに闇から溶け出したように異様な姿が現れた
「ワレハバエルアニマス」
首から上にはネコミミの生えたカエルのような頭部に王冠を被った仮面が貼り付いていて、下半身は二つの手の平から伸びる合計八本の指が蜘蛛の脚のように蠢いている
「スガタヲイツワリ、イツワヲイツワリ、イツワリマミレノキサマニシンジツヲアタエヨウ…」
バエルアニマスから闇が拡がる…
「オノガミニカンジルイタミトイウシンジツヲ…!」
嘘エピソードのパインパインちゃん、スイーツバエの女王果糖院、毒舌世相ブッタ切り芸能人大梨、毎日投稿マンガ百年後に死ぬワタシ……著名インフルエンサーたちが次々と襲われているというニュースが流れる
「こわいなー、まあボクには関係ないんだけどね、っと」
明夜は毒にも薬にもならない天気のツブヤイトルを投稿した
「見たっすよ、ツブヤイトルのメイ。平凡とか当たり障りないとか、そんな無個性やらされてるんすね」
タカネがウザ絡みしてきた
「コンプライアンスとかいろいろあるんだよ!」
「そんなんじゃダメっす!もっとギリギリを攻めて!運営からBANされないギリギリを見極めて!」
「いやだよそんなギリギリ…」
「まあよく見ておくっすよ!オタクの生き様を!」
『いっけなーい☆発注一桁間違って酢コンブ千個届いちゃった〜(´;ω;`)みんな助けてちょんまげm(__)m』
『今日はあっとおどろくお客さんが(*_*)なんとびっくり!タンチョウヅルさんだよー(と・てノ)』
『今週の新メニュー!茶色いっぱい弁当…ってこれボクのお弁当だよ〜(汗)こっぱずかすぃ〜(〃ω〃)』
「…ねぇ、煽り抜きで教えて欲しいんだけど、なんでこんなに昭和臭いの…?」
「し、失礼っすね!?結果オーライっすよ!見るっすこのいーじゃんの数を!」
こうしてタカネがプロデュースした明夜のレトロスメル溢れるツブヤイトルは一周回って新しいとバズり、一躍インフルエンサーの仲間入りを果たしたのだった
夜の道を車椅子の明夜がスマホをいじりながら帰っていく
「しっかしなんでこんなのがバズるかなぁ…現代社会オカシイよ…」
「チョウシニノルナ…」
背後からの声に手慣れた操作で車椅子ごと振り向く
バエルアニマスが闇より昏い姿を表す
「さてはお前がインフルエンサー連続襲撃事件の犯人だな!」
「サヨウ…ワガナハバエルアニマス…イダイナルパンゲアノカンブ、ナイトアナザーワンナリ…」
「飛んで火に入るなんとやら…ってボクまで感染っちゃったよ…」
イデアライザーZを腰に巻く
【イデアライズ/F】
「キサマ…Fカ…!?」
「そうさ、元パンゲア幹部ナイトこと、マスカレイダーFとはボクのことさ!」
トンファーが唸る
しかしバエルアニマスは文字通り姿を消しその攻撃を回避する
「peek-a-boo!」
姿を消したまま不可視の攻撃を仕掛けてくる
「くっ!」【イデアライズ/モグラ】
盾を構えるが、どの方向から襲ってくるかわからない攻撃は防げない
「ムダダ…」
虚空から声が響く
【イデアライズ/ガトリングニードル】
こちらの攻撃は虚空を貫くのみ
「サア、トドメヲサシテヤロウ…」
足音が迫る…
「………見切った!」
【ファイナル/フォースナッコォ】
「ナ…ゼ…ワカッタ…?」
「声がした場所、足音が聞こえる場所、そして攻撃がくる場所は全てバラバラだった…つまりお前はただ姿を消しただけじゃなく身体を分割していたんだ」
宙に浮かんだ頭部、大げさに足音を立てる下半身、そして腹部に強烈な一撃を受けた上半身が闇から姿を現す
「知覚出来て注意が向く音のする方向、その死角となるのが攻撃がくる方向だ」
「グウウ…オノレ…」
ダメージを受けたバエルアニマスは一つに戻る
「今度はこっちの番だ」
【イデアライズ/スパイダーウェブ】
動きを止め、空へ駆け上る
【ファイナル】
「ユラギヘイ…ワレヲマモレ…」
影から現れたユラギ兵たちは手にした槍で防御陣形を取った
【フォースキック】
超高高度からの必殺の蹴りが炸裂する
「これは…ユラギ兵を盾にして逃げたか…」
Fは変身を解き周囲を見渡した
「…次回は、推理パートだな」
次回予告 5月29日放映予定
第36話『推定女神』
バエルアニマスに襲われたインフルエンサー四天王(5人)
犯人は、この中に、いる!
今週のアニマス獣
バエルアニマス
本体 不明 仮面 頭部 手の平 下半身
データ解析中…
ユラギ兵【従】
ナイトの影から現れた槍を持つユラギ兵
主を守ることに専念する




