マスカレイダーF 第一話『ヒーローは名乗らない』
今回のあらすじ
第一話『ヒーローは名乗らない』
地下アイドル「アクシャブル」は「タカネ」「エール」「クインビー」「シーナ」「ジョシコ」5人のメンバーからなる正統派パフォーマンスユニットである
「八門比呂」は今日も推しメンのジョシコの為にライブ最前列で声を張り上げCDを7枚買うのだった
翌日いつものように手際よくコンビニバイトの仕事をこなしながら同僚の「藍鳥さん」とライブの感想を語り合う
店長の「五味場」は苦々しく思うが二人が店の主力なので口に出せず鬱憤を溜め込んでいる
藍鳥は実はアクシャブルのタカネと同一人物なのだが比呂はそれに気づかずに率直な感想をくれるので今の関係を心地よく思っている
平穏を文字通り切り裂き空間の裂け目から奇妙な怪人が現れた
それは女性のような体型で、頭部は両手の平を合わせた形でそこから長く伸びた八本の指で身体全体を支えている
腹部には8つの眼孔の空いた仮面が浮かび上がる
それは自らを「秘密結社パンゲアの尖兵スパイダーアニマ」と名乗った
パンゲアとはかつて世界が一つだった頃の大陸の名前であり、組織は世界の全てを一つに戻そうと企んでいる
「意識と無意識の狭間よりいでよ!ユラギ兵!」
スパイダーアニマの叫びに応えその影から戦闘員たちが湧き出てくる
人々を襲い建物を破壊するユラギ兵たち
スパイダーアニマはその瓦礫を蜘蛛の糸で再構築し人々を閉じ込める
洗脳しパンゲアの構成員へと変えるためだ
「聞いてないよぉ〜!?」自分の店を守ろうと必死に抵抗する五味場
「け、警察!警察呼んできます!」比呂と藍鳥は隙を突いて逃げ出すが人波に飲まれはぐれてしまう
比呂は一人路地裏に隠れると周囲に誰もいないことを確かめこう呟いた
「変身」と…………
奮闘虚しくユラギ兵に排除される五味場
だが突如奔った陣風により吹っ飛ばされるユラギ兵たち
そこに彼は静かに立っていた
両腕に携えたトンファーのような武器、額のツノのような突起物、胸のプロテクターに刻まれた傷跡
それらは全てアルファベットの「F」を想起させた
彼は無言で武器を振るい、ユラギ兵たちを倒していく
「貴様何者だ!?」
スパイダーアニマの当然の疑問にも彼は応えない
腰のベルトを操作すると電子音声が鳴り響く
【イデアライズ/フォーカス】
打撃武器と思われていた二つのトンファーが組み合わさりスナイパーライフルのような形状に変わる
【フィニッシュ/フォースショット】
激しい閃光を纏った弾丸がスパイダーアニマの仮面を貫いた!
次回予告 9月12日放映予定
第ニ話『誰が呼んだか、仮面狩りのF』
一時撤退したスパイダーアニマは深層真理にてパンゲア幹部たちに指示を仰ぐ
残されたユラギ兵たちを無言で倒していく謎のヒーローの姿に街の人々は次第に声援を送るようになるが…
今週のアニマス獣
スパイダーアニマ
データ解析中…
アニマス獣とは
秘密結社パンゲアの開発した狂薬「イチナルカジツ」により人間の心の奥底の願望が暴走し変異した姿
主に男性からは女性型のアニマ獣、女性からは男性型のアニムス獣が発現するが例外も存在する
アニマ獣とアニムス獣を総称してアニマス獣と呼ぶ
基本的にモチーフとなる生物・無機物を人型にした身体のどこかに仮面を模した意匠と歪な手の平の意匠が浮かび上がるのが特徴である
アニマス獣には大別して、パンゲア幹部、パンゲア構成員、そして一般人が無理やりに暴走させられたものがいる
ユラギ兵
アニマス獣の影から生み出される戦闘生命体
黒い体躯に大小様々な仮面が貼り付いているが頭部は真っ黒である
意思や知能は持たず破壊衝動のまま暴れる
能力としては成人男性と同等程度ではあるが、疲れや抑制を知らず常時フルパワー状態を発揮出来る上に集団で現れるので一般人には太刀打ち出来ない