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マスカレイダーF 第9話『Jは危険な煌き』

 今回のあらすじ

 

 第9話『J(ジュエル)は危険な煌き』


「第九回アクシャブル成長戦略会議〜」

「いえー」パフパフパフ

「あ、ハーフハニトー五つお願いします」

「ちょっとエール!また食べ切れないでしょ!?」

「い、いえー…」

 アクシャブルの五人がカラオケボックスに集まっている

 プロデューサーの大葉任せにしていたユニットの雑事を全員で分担するための定例会議である

「はい、というわけでですね、次回のライブもみんなで頑張っていきましょう」

「おー」むしゃむしゃ

「おなかいっぱい…シーナあたしのも食べて…」

「ほらエール!また食べ切れなかったでしょ!?」

「は、はい、がんばります、おー」

 ホワイトボードに決定事項が書かれていく

「それとですね、コホン、先日のアルカディア電撃入籍の件を受けて、アクシャブル内の恋愛事情を共有したいと思います!」

「はぁ!?ナニ言ってんのタカネ、アイドルは恋愛禁止っしょ」

「それこそ何言ってるの、このクインビーが男に困る事があるわけないでしょ。まあ今はその、あれでそれだけど」

「しいなはねーパパが好きーきゃっ///」

「あの…」

「やっぱりみんなカレシいないんすね…ホッとしたっすよ…」

「あの…その…」

「だーからー!私はカレシいるって言ってるでしょー!?たまたま今アレなだけで!」

 ジョシコがおずおずと手を上げている

「すいません…私、昔からお付き合いしている方が……」

「「「「………………」」」」

「「「「はぁ!?」」」」


 ショウケースを叩き壊す腕

 鳴り響く非常ベルを意に介さず宝石を鷲掴みにし頭部に当たる位置でがっちりと組まれた手の平の中に収納していく

「あぁ〜たまんねえぜーこの輝きはぜんぶぜーんぶおれのもんだー」

 両手の十指に嵌めた指輪一つ一つに付いた仮面が嗤う

 ジュエルアニムスは足元に宝石を撒き散らかしながら次々と強奪していく

【イデアライズ/ホーネット】

 大音量を奏で一面の窓ガラスが砕け散る

「ヒェッ!?ビックリさせんじゃねえよ!?F!」

【イデアライズ/ファング】

 爪をふりかざし突進する

「ひひっ、知らなかったのかぁ?ダイヤモンドはこの世で一番硬ぇんだぜー」

 ジュエルアニムスの強固な身体にはダメージを与えられない

【イデアライズ/フェザー】

 Fの姿が変わる

「知ってるぜぇ、それは空気を固めて高く跳び上がって攻撃してくる形態だぁ」

「そんな超高高度からの攻撃、動きを拘束されでもしなけりゃ当たるものでもないぜぇ……さっきから、なにをぴょんぴょんしてやがる?」

 フェザーシルエットのFは小刻みにその場でジャンプを繰り返していた

 足元の空気はその度に圧縮されていく

 正確に言うと、ダイヤモンドは硬いことは硬いが決して砕けない訳ではない

 硬すぎるゆえに衝撃によって砕けることもしばしばである

 同じ硬度のダイヤモンド同士を叩きこめば、それは顕著であろう

 またダイヤモンドには天然モノと人工モノが存在する

 高温高圧で産み出されたダイヤモンドの硬さは、天然のそれを凌駕する場合もあるという

 Fの足元では、まさにその製造過程が行われていた

【ファイナル/アダマスキック】

 宝石の粒子を纏った煌めくFの蹴りはジュエルアニムスの防御膜を粉砕する!

「ひぃいい!?ま、待った!降参だ!この宝石半分やるから見逃してくれ!?」

 頭部の手の平が開き宝石が零れ落ちる

「足りないか!?六割、いや七割、七割五分!」

【イデアライズ/フォーク】

「七割七分!」

【ファイナル】

「は、八割!九割!!」

【フォーススラッシュ】

 一閃、全ての仮面が弾け飛んだ

 ジュエルアニムスは本体である宝石店員に戻ると倒れた

 一枚ずつ仮面を回収していくF

その内の一枚を物陰から伸びた何者かの手が掴み、消えていった


「ヤバいっす…とんだJoker(ジョーカー)を思いがけず手に入れてしまったっす…」

 ファイブナインマートで自己鍛錬に励む比呂を横目に藍鳥はため息を吐く

「八門氏には…言えないっすよねぇ…」

「ふう…今日もステップアップの実感アリ!」

「仕事中だったんだけどねぇ…」

「比呂ー!お仕事終わりでしょー!?知ってるよこの前バックヤードでシフト表見たから!」

「店長部外者が不法侵入してるっすよ!?」

「ごめん明夜ちゃん、この後用事があってね…店長お先です!藍鳥さんもお疲れさまー!」

 本当に用事があるのか比呂はいそいそと一人で帰ってしまう

「振られたっすね!振られ虫っす!」

「…オバサンさぁ、表現がイチイチ平成臭いよね」

「昭和臭すらするね」

「店長は黙るっす」

「聞いててごめんよぉ!?」

「比呂いないんじゃしょーがない、一人でさーがそっと」

「探しものなら警察行けばいいじゃないっすか」

「そうもいかないんだよねー、やれやれ、計画通りってわけにはいかないなぁ」


 その頃比呂もまた街で探しものをしていた

「おかしいな…一つ足りなかったからその辺に落ちてるって思ったのに…ん?あれは…!?」

 比呂は信じられないものを見つけてしまう

 


 次回予告 11月7日放映予定

 

 第10話『J(ジェイ)は危険なトキメキ』


 失われた仮面を探すいくつもの思惑

 そしてついに2本目のベルト(イデアライザー)が登場する

 



 今週のアニマス獣


 ジュエルアニムス

 本体 桜麹安穂(さくらこうじやすほ) 仮面 右手薬指 手の平 頭部

 宝石店ミロワール店員桜麹安穂の変身した姿

 宝石をモチーフにしており、全ての指に仮面の付いた指輪を嵌めている

 仕事中に感じていた自分もこの宝石を自由にしたいという欲求を暴走させ、頭部のがま口のような手の平にしまい込んでいた

 事件現場に駆けつけた警察官によって逮捕収監された

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