96 新たなる未知を求めて
この話で最終話です
ブラスターの二連射を難なく跳ね返してくる
しかも俺の所に正確に跳ね返してくるから始末が悪い
武器を切り替える
トリプルソリッド
発射口が3つの変則的レーザーライフルだ
射程200メートルと短いがその連射力は他の追随を許さない物だ
何しろ秒間3000発のレーザーブリッドが放たれるからな
普通では捌ききれるものじゃないだろう
はたしてベーダーはどう対処してくるか
「行くぞ」
「何やら不穏な空気が漂ってるな~、こっちも手数を増やすとするか」
ベーダーは手に2本、空中に4本のフォトンブレードを出現させてきた
まじかよ6本とか反則じゃね?
だがやるしか無いだろう
ファイア!
ピシュシュシュシュ~~~~~~~~~!
バシュシュシュシュ~~~~~~~~~!
うわっ!、あぶっ!、ちょっ!、まてまてっ!
嘘だろおい!
半分以上帰ってきやがった~
残り半分は弾かれたようだな、1つもベーダーに届いてない
スペックが化け物すぎんだろうが!
「参った降参」
「何だもう終わりか?」
「勝てるわけないだろうがっ!」
「まぁ良くやった方だな、お前は本来接近戦型じゃないだろうからな、遠距離からの攻撃が主体だろう?」
「ああ、遠距離狙撃型だ」
「接近戦でここまで出来れば、まぁよほどの敵じゃない限り遅れは取らんだろう」
「勝てない奴はそれなりに居るのか?」
「う~ん、接近戦に限れば居るだろうな、伝説の四魔獣辺りがそうだろうな」
「おっ?、なんだそれ?、凄そうな魔獣だな」
「以前俺が倒した奴と、ある地域では守護獣扱いになっててな、だから倒すのをやめたやつも居る」
「良かったら聞かせてくれないか?」
「ああ、良いぞ、俺以外では倒せるか分からないのが無色鳥テオ、雷光龍ジオデイア、氷瀑虎アルストフ、守護獣扱いの巌窟亀マグナドスだな」
「名前を聞く限りでも凄そうだな~、詳しく教えてくれないか?」
「良いぞ、サンタが倒せそうなのがジオデイアとアルストフだな、マグナドスは温厚でこちらから手を出さない限り襲ってこないし、生息地域の住人にとっては外敵から守ってくれる上に、寿命を迎えると陸地として根付いてくれるので重宝されているんだよ」
「陸地って言うほどの大きさなのか?」
「ああ、普通に巨大な島が動いてるようなものだったぞ、人口200人~300人位が余裕で住める大きさのな、ジオデイアは雷属性の龍だが遠距離から撃てば仕留められるだろう、アルストフは氷属性で周辺環境に適応できるなら倒すのは難しくない、サンタなら極寒の中でも問題無いだろう?」
「そうだな、その程度なら問題は無いな」
「倒せないだろうと思うのがテオだな」
「目に見えなくても色々と見つける手段はあるぞ?」
「こいつは見えないだけじゃないんだ、長い時間では無いがアストラル体に慣れる技を持っててな、すべての物質を素通りしてしまうんだよ、俺も倒すのに苦労したぞ、俺の中では一番強い魔物だと言って良いな、こいつらの前に戦った六魔神も居たんだが、テオの方が圧倒的に強かったぞ」
「なんかまたパワーワードが出てきたぞ、六魔神ってなんだよ?」
「いくつかの国で悪さを働いていた奴らだ、神々の宝物庫から武器を盗み出していたようでな、それぞれにかなりの力を秘めていたんだが、俺が奪ったり壊したりしてやったんだ」
「それじゃもう全部倒しちゃったのか?」
「ああ、六魔神は全部倒したからもう居ないぞ、魔獣の方も倒したからなマグナドス以外は居ないしな」
「素材に興味があったんだが、まぁしょうがないか」
「素材か?、俺は特に使う予定も無いし譲ってやろうか?」
「良いのか?」
「ジオデイアとアルストフのだったら使い道あるんじゃないか?、伝説の魔獣だけにギルドに卸すと色々と面倒でな、獲っておいたままになってるんだよ」
「それだったら少し分けてくれないか?」
「良いぞ、ジオデイアの角と鱗と魔石、アルストフの牙と毛皮と魔石辺りで良いか?」
「そんなに貰っても良いのか?」
「良いぞ、その代わりもう少し付き合えな」
「うわ~、分かったもう少しだけな」
「さっきのより強い装備は無いのか?」
「近接系だと1個あるけど、危険だから反射させるのは無しな、俺が死ぬ」
「ほう、まぁ良いだろう、それじゃこっちも本気で防いでやろう」
「レブナント、例のマイニングレーザーを使うぞ」
「おおお、スカイリッパーを使用するんですね、貴重なデータが取れますね~」
俺はスカイリッパーを用意して電力を充填する、こいつは持ち運びがしやすいように魔石カートリッジ方式を採用している、雷属性の魔石を利用して蓄電可能なリサイクルカートリッジを作った
1カートリッジで5分間の使用が可能になっている
加えて前回は1分使用にしか耐えられなかった砲身も、ヒヒイロカネと親和性の高い鉱石でヒヒガニウム合金と言うのにしてあるので、砲身融解の危険性は無くなった
「準備出来たぞ~、くれぐれも言うがこいつを使用中は俺は動けないからな、反射しないように頼むぞ」
「任せておけそんなへまはせんよ」
「よし、それじゃ行くぞ!」
「おう!」
ベーダーは全面に16本のフォトンブレードを展開している
どうなってんだありゃ~
どうなるか分からんがベーダーなら何の問題も無いだろう
ファイア!
キュィィィィィン.....パシュゥゥゥィィィィ~~~~~ッ!
ブォンッ!
ギュルルルルル~~~~~!
バリバリバリバリ~~~~!
照射レーザーがブレードに当たり削られている
高速で回るブレードと弾かれたレーザーでベーダーの姿は見えない
だが全くレーザーが通って無いのは見て分かる
プシュゥゥゥ~~~....
こっちの稼働限界がきてレーザーは停止した
ベーダーの方もブレードを停止させたようだ
「全く通って無いようだな」
「中々に威力の高い攻撃のようだったが、これくらいなら問題無く防げるな、良いデータが取れたよ」
「それはこっちもだよ」
「そうですね、フル稼働時のスカイリッパーの状態も確認出来ましたし、攻撃時のエネルギー消費量も確認出来ました」
「それは何よりだな」
ベーダーも満足したようで魔獣の素材を受け取りお開きになった
その後は気になっていたエターナルアクアプラントを見学したり
皆で集まり浜辺でバーベキューをしたり
新素材を使っての兵器開発の手助けをしたり
充実した日々を過ごした
最後に秘匿エネルギーについて聞かれたので見せておく事にした
ベーダー相手なら見せる位は問題無いだろう
凄すぎて扱いに困る物だと言ってた
それは俺もだよ
もしかしたらベーダーなら作れるかもしれないがな
明日は出発だ
今日はゆっくり休んで明日に備える事にしよう
出発の朝
「もう行くのか?」
「ああ、中央部から先の宇宙がどうなってるか探検に出かけけるよ」
「例のエネルギーを使うんだろう?」
「アレを使わないと流石に簡単に行く事が出来ないからな、レブナントの計算でも使用しない場合の移動時間が30日以上とか出たんだ、使わざる負えないな」
「まぁ俺よりも取り扱いについては詳しいだろうからな、俺からは何も言えんな、まぁ戻ってきたらまた寄ってくれ、歓迎するぜ」
「おう、未知の物質を見つけてくるからな、手土産を期待して待っててくれや」
「またな」
「ああ、またな」
俺はマッドアングラーに乗り込み宇宙へと飛び立った
「キャプテン、グリューエンコンティネントに着艦します」
「各部のチェックが終わり次第中央部から一番近いであろう惑星へ向けて移動する、セレメントリオンの使用許可も出す」
「了解しました、オラクル、オリーヴェ、供給室の安全チェックを優先してください」
「了解しました」
「了解なのじゃ」
「各部異常無し、セレメントリオンのリアクターへの供給開始、出力安定、ディメンションハイパードライブ機動、3、2、1、エンゲージ!」
こうして俺達は未知なる物を求めて今日も宇宙を探検する
~~ 完 ~~




