表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
中央部編
93/97

92 シェルター内部探索、そして次の惑星へ

シェルター探索開始



作業開始から10分ほどで入り口の扉を切除出来た

突入部隊は以前エレボスで編成したのと同じで行う事になった

ドローン達が内部へと進んで行く


「キャプテン、内部は電力が切れているようですね、閉鎖された扉も開きません」

「電力供給は可能か?」

「少し調べて見ましょう、どうやら直接供給を行えば稼働しそうです」

「全体を動かすまでは行かないって事か」

「稼働すると言っても、設備自体が老朽化と点検を一切してませんからね、まともには動かないようです」

「流石にちゃんとは動かないか~」

「最初の扉は稼働して開いたようですが、動作が不安定で最後まで開ききっていませんね」

「何か詰まったか?」

「もしくは故障したかもしれません、もう触らない方が良さそうです」

「何か見つかれば良いんだがな~」

「探索を続けます」


それからしばらく探索を続けた

電力を供給しても開かない扉が多数あり、切除して進む事になった為時間がかかった


「キャプテン、コールドスリープ装置です」

「電力の供給はされているのか?」

「はい、かろうじて生命維持装置は動いてます、ですがいくつか破損してるものもあります、無事蘇生できるかも分かりません」

「それでも生きている可能性があるんだ、蘇生を実行しろ」

「了解しました」


無事だったコールドスリープ装置は全部で61個あった、その全てが無事に蘇生できた

残りの39個は残念ながら機械の故障により生命維持装置が動いてなかった


彼等の回復を待って色々と話を聞きたい所だ

今後の事についても話し合いは必要だろうしな

それとこれだけの人数だ、ベーダーにも知らせておかないとだな


暫く後向こうの代表が決まったようで話し合いの場が設けられた

エンプレスからベーダーにも話が行き、代理でエンプレスも通信で参加する事になった


「初めまして私はこの集団の代表に選ばれましたエリオス・バントンと言います」


「初めまして、俺がこのシェルターの探索隊の責任者の三太・黒須だ」


「初めまして、私はマスターベーダーにお仕えする人工知能のエンプレスです」


「この度は大勢の人達を助けて頂いてありがとうございます、それと今後について話し合いがしたいと思います」


「うん、その前に少し聞きたい事があるんだが構わないかな?」


「はい、どうぞお聞きください」


コールドスリープ装置を使う事態についてと連邦宇宙軍について知っている事を聞いてみた


コールドスリープ装置を使いきっかけは、超新星爆発による衝撃がこの惑星を襲うと言う事が分かり、急遽避難指示が出たそうだ、夜中の1時に全員がたたき起こされシェルターへの避難が行われた

全員取る物も取らず慌ててシェルターへ駆け込んだそうだ

それから2日後には物凄い地響きを感じ生きた心地がしなかったそうだ

幸いこのシェルターは難を逃れたそうだが、救助がいつ来るか分からない為、コールドスリープ装置を使う事を決断したそうだ、当時代表を務めていた人物は残念ながら装置の故障で帰らぬ人になっていた


連邦宇宙軍については、この惑星もその傘下に加わり守護の元、物流や人材派遣、文明水準の向上などの恩恵を受けていた、そして中央部に位置する10個の代表惑星を主軸とした連合体である事だそうだ

現在まだ残ってるとは思えないが、一応全部の惑星の名前を聞いてみた、ちなみにこの惑星の名前は『レトックス』と言うらしい


全ての情報をエンプレスと共有した所で本題に入ろう


「この惑星で生活していく事は困難だと皆で話しました、ですので我々を保護して頂けないものかと考えてます、この惑星でさえこの有様ですし、今まで助けが来なかった事からも考えて、連邦宇宙軍は壊滅しているだろうと考えます」


「まぁそうだろうな俺もそうだと考えている、だが現地まで行ってみないと分からないので現地まで調査しに行く予定だ、貴方達を保護するにしても俺は適任では無いだろう、そこはベーダーの方に任せたいと思ってる」


「そうですね、我々なら彼等の受け入れは簡単でしょう、すでに国家として存在していますし、人出は今の所足りないと言うのが現状です、マスターの許可も下りてますので可能ですよ」


「本当ですか、ありがとうございます」


「現在こちらへ移民船を向かわせてますのでしばしお待ちください、それと他にも無事なシェルターがあるかもしれないので、この惑星をくまなく探索しようと考えてます」


「そうですかありがとうございます、どうか我々の様な生き残ってる人々をお助け下さい」


「まだ無事なら必ず助けましょう、貴方達は移民船が到着するまでゆっくりと休んでいてください」


「分かりました、宜しくお願いします」


保護した人々はベーダーが預かってくれるようで安心した、あそこなら何の問題も無く受け入れられるだろう、文明レベルも発達してるので不便も無いだろうしな

俺達は先に進ませてもらうか

全ての惑星の名前と超新星爆発の前だが所在も分かったしな

跡形も無く消えてなければ何かしら残ってるはずだ

エンプレスにここを任せて俺達は次の惑星へ向かう事にする


「キャプテン、ここからだと2つ近い惑星があるようです、どちらも間隔が広いので途中ステーションが設置されていたと思われます、設置地点付近まで行ってみますか?」

「そうだな、ステーションが無事という可能性も無い訳では無いしな、寄るだけ寄ってみよう」

「了解しました」


エリオスたちの持っていた情報を頼りに、中継地点であるステーション設置地点までやって来た

だが予測地点及び付近にも何の痕跡も残ってはいなかった


「やはりステーション単位で超新星爆発に耐えるのは無理だったのかもしれないな」

「そうですね、ここに設置されていたのがそれほど重要なステーションでなかった場合、破棄された可能性もありますね」

「惑星まで逃げてシェルターに入った方が安全ではあるか」

「そうなりますね」

「惑星の方へ行ってみよう」

「どちらにしますか?」

「惑星『ゼノン』と『カイロス』ってのがあるんだっけか?」

「そうです」

「ならまずはゼノンの方に行ってみよう」

「了解しました」


惑星『ゼノン』へ到着した

これは酷い有様だ、レトックスより被害が大きい

惑星は砂漠と化し草木や水源も見つけられない状態だ


「レブナント、生命反応はあるか?」

「これは...残念ながらこの惑星は死んでしまったようですね、空気中の酸素濃度がほぼ0です、正確には0.2%しかありません、この惑星には生命は住めないでしょう」

「ステーションの類も残って無いか?」

「残骸らしき物、ならいくつか見つけましたが、金属製の小さな板とか棒とかしか無いですね」

「むしろそれらが残ってた方が奇跡に近いな、スキャンにも何も映らなかったしこの惑星は諦めよう」

「了解しました、惑星カイロスへ向かいます」


惑星『カイロス』へ到着した

こっちは緑もあり海も存在している

確実に生命は存在してるのが分かった


「文明の痕跡はあったか?」

「見つけました、これは地下シェルターですね、無事なシェルターの探索を開始します、同時にドローンを降下させて内部の探索もします」

「レトックスのように生き延びてる人々が居る事を願うな」


探索の結果無事だったシェルターは5つ、生存者は220人見つかった

こちらも各団体毎に代表を立ててもらい話し合いをする事になった


やはりレトックス同様、この惑星で生活するには設備が無さすぎるようだ

無理も無い、ほぼすべてが自然に帰ってる状態だ、加えて文明の利器も無いとなれば生活する事自体が困難だろう、レトックスの人々が受け入れ先があると言う事もあり、彼等もベーダーの国へ移住する事が決定した

いきなり移住人数が増えるが大丈夫なんだろうか?

エンプレスは何の問題も無いと言ってるので大丈夫なんだろう

そっちは任せる事にした

俺達は次の惑星へ向かうとしよう


次話も次々惑星を移動します


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ