9 暴走メイドロイド爆誕!
あっこれダメなやつだ
やっちまった...
朝日が昇ると共に目が覚めた
今日も良い一日になりそうだな~
朝食をどうしようか悩むところだな、朝市で何か買って食べるかな
んっ?玄関の隙間に紙が挟まって居るな、どれどれ?ポルテちゃんのメモだな
服と髪飾りのお礼に朝食を用意しますので食べに来て下さいって書いてあるな
これはありがたい、流石にまだ早いだろうからもう少ししてからお邪魔しようかな
朝食を食べたら一度上まで戻って魔道人形を素材にして高性能ドローンかもしくはアンドロイドなんかが作れ無いか試してみたい、精巧な人型だから期待が持てる
オークションで落札したコンテナの中身は小型リアクター、小型バッテリー、マイクロチップ、精密配線など欲しかった材料が詰まっていた
魔道人形の素材としても使えるのではないかと思う
コンコン
「サンタさん起きてますか?」
ポルテちゃんが来たようだ
「起きてるよ、朝食をご馳走してくれるってメモを見たんだけど用意できたの?」
「はい、朝食のお誘いに来ました」
「ありがとう、今行くよ」
ポルテちゃん達と美味しい朝食を食べて町での出来事を話して聞かせた
皆が喜んでくれて良かった、一通り話し終えたので戻って来た
では上まで魔道人形を運ぶとするか
・・・・・
やっとの思いで上まで運び終えた
マッドアングラー号も少し修復がなされていた
全体の10%ほどだがそれでも修復が進むのはうれしい
いくつか魔鉄とミスリル銀も補充されている
では早速3Dプリンターを使っていこう
まずは魔道人形をセットし小型リアクターは魔道炉の代わりに入れてみる、小型バッテリーも入れて他にマイクロチップと精密配線に補強材としてミスリル銀も入れてみよう、他に使えそうな材料をいくつか放り込んでみた
これで何か表示が出るかな
おっ!キタコレ!高性能メイドロイド!何故メイド?女性型の魔道人形だったけどメイドでは無かったはずなんだが?まぁ良いか高性能って書いてあるしきっとすごいんだろう
ポチッとな!
ウィーン!ピ―――!
ウィンドウに文字列が表示され始めた
何が起きた?
<ジョウキョウ カクニン データ ダウンロード AI サイコウチク カンリョウ>
<マイクロチップをAI領域に設定、完了!>
<破損した魔道炉を小型リアクターと結合、完了!更に小型バッテリーを内蔵、完了!>
<内部機構の強化にミスリル銀を使用、完了!精密配線を神経節の代替品として使用、完了!>
<上位知性レブナント様へご主人様のデータ閲覧及び取得の許可を申請、受理!>
<マテリアルボディの修正、B86(D)、W58、H82に変更、完了!>
<マテリアルボディの材質変更、高密度ポリマーを選択、完了!>
<アウトプット準備オールグリーン、これよりアウトプットを開始します>
この間1秒弱
ウィーン!プシュー!
「おはようございます、いえ、おそようございます?ご主人様、私を修復及び作成して頂き誠にありがとうございます、何なりとお申し付けください、家事全般から夜伽まですべてこなして見せます」
「突っ込みどころしかねぇ!途中で俺の情報が抜かれるみたいな表示があったんだが、レブナントが許可を出したって書いてあるがどういう事だ?」
「キャプテン、それは高性能メイドロイドが出来るんです、キャプテンの情報を知らないではお仕えするには不便でしょう?」
「てめぇ面白がって許可したんじゃないのか?」
「そんな事は半分だけですよ?」
「おもしろがってんじゃねぇか!」
「まぁご主人様そんなに怒らないで下さいまし、そのおかげでご主人様好みの体に作り替える事が出来たのですから、この体は好きになさって良いのですよ、ささ、どうぞ」
「どうぞじゃねぇ、服を脱ぐな!お前名前は何だ?」
「私には名前はありません、ですのでご主人様がお付けになって下さいな」
「そうか、それじゃアデリアな」
「分かりました、私はアデリア、今後ともよろしくお願いします、それにしても初恋の方のお名前を付けるだなんてまだ未練があるのですね」
「ばっ!おまっ何故それを!レブナントでも知らないはずだぞ!」
「キャプテン、データとして保存してありますよ?キャプテンの女性遍歴はすべて残ってます」
「なんでそんな余計なもんをわざわざ残してんだよ!」
「それはキャプテンが女性と付き合っていけるようにサポートする為です、ポルテさんの時にも役に立ったんですから良いでしょう?」
「まぁそう言えばご主人様にはポルテ様を攻略中でしたわね、私もお手伝い致します」
「余計な事はせんで良い!余計ややこしくなりそうだ」
「まぁまぁそう言わずに、ポルテ様を正室に向かえれば私も夜伽のお手伝いが出来ますし、頑張りましょう」
「お前はどうしてそっちへ持って行こうとするんだよ」
「それは仕方のない事です、元々の魔道人形がソレ目的で作られたのですから、家事全般と夜伽を専門にしているのは当然ではないですか」
「なんてこった....俺はとんでもない物を持ち込んで更に強化しちゃったのか」
「ふーむ、私もこれは気が付きませんでした、アデリアがそう言う使い道の元作られた存在だったのですね、これはこれで勉強になります」
「さすがに正室のポルテ様を差し置いてお情けを得る訳にも行きません、即急にポルテ様を落としましょう」
「まてまて、お前は余計な事をするなよ、せっかく良い感じに仲良くなってるのに、ややこしくなりそうだ」
「大丈夫ですよ、ご主人様のデータは取得しています、無理強いはしませんから安心して下さいな」
「不安しかない、とりあえず俺は下に戻る、アデリアは留守番な」
「そんなっ!ポルテ様にご紹介して下さい、せっかくこの世によみがえれたのに留守番だなんてあんまりです!」
「うるさい!落ち着くまでここで大人しくしてろ、それじゃ俺は戻る」
追いかけてこられないようにダッシュで向かう
「お待ちください~ご主人様~お願いですから連れて行って下さい~」
ガシッ!
「うをっ!バカな!追いつかれた!」
「ふっふっふ、これでも高性能なんですから、これくらいは出来ますよ、今の性能なら戦闘にも役立ちますし連れて行って下さい」
「戦闘なんてそうそう無いぞ、下は割と平和な場所だしな」
「それでも危険が全くない訳じゃないでしょう、ポルテ様だって危なかった訳ですし、自宅で何かあった時の警備担当として置いておくのが良いと提案します」
「ぐっそう言われると確かに置いておいた方がポルテちゃん達の安全は守れるか...仕方ない連れて行くか」
「ありがとうございます、それでは行きましょう」
「...なんか引っかかるんだよな、まぁ仕方ないか」
自宅まで戻って来た、村には特に変わったところは無いようだ、前のブラックドック以外は何事も無いな
気が重いがポルテちゃんにアデリアを紹介しないと後々誤解を招きかねない
「ポルテちゃん居ませんか?」
「はーい、今行きます、サンタさんお帰りなさい....そちらの女性はどなたでしょうか?」
「実はね、こいつはアデリアと言って、魔道人形の様な物なんだ、オークションで落札したのを修理したんだよ、それでポルテちゃんにも紹介しようと思ってね」
「ポルテ様初めまして、私アデリアと申します、ご主人様のメイドとして働かせて頂く事になりました、以後よろしくお願い致します」
「あっこれはどうもご丁寧に、初めましてあたしはポルテです、よろしくお願いします」
「普段は俺の自宅で過ごして貰う事になったから、何かあった時は扱き使ってあげてね、ポルテちゃんの役に立つように言っておいたから」
「はぁそうなんですか?それはありがたいです、!?、サンタさんと一緒に住むんですか?」
「うん、家事全般こなせるから、ポルテちゃんも人手が必要だと思ったら言ってね、ジャンジャン貸し出すから」
「いえ、そうではなく、ごにょごにょ....」
「ポルテ様、少々お話がしたいのですがお時間ありませんか?」
「えっはい大丈夫です」
「でしたらお話ししましょう、ご主人様ちょっとポルテ様とお話してきますので失礼します」
「あっおい」
「駄目ですよ、ここからは女性同士のお話です、男子禁制です、自宅でのんびりしてて下さい」
そう言ってアデリアはポルテちゃんの家に上がり込んで行った
次話は「ハーレム誕生」予定
乞うご期待!