76 聖女が嫁にやって来た
聖女様、こうなる予定では無かった...
魔王軍の掃討もほぼほぼ終わったし姫様の所に戻るとしましょうかね
聖女様の印象はだいぶ変わったけどな
最初は厳格で清楚な感じだったんだけどな~
今現在は俺を事ある毎に誘惑してくるようになってしまった
本人は誘惑してるつもりは無いんだろうけど、大きな柔らかいモノを押し付けたりとかしてくる
流石に聖女様に手を出す訳にもいかず、俺はモンモンとした時間を過ごす事になってしまった
後で嫁達に相談しよう
ハープンシャー王国の王城前に戻って来た、皆には上で待機していてもらう事にした
門番に聖女様救出が完了してお連れした事を知らせてもらう
すぐに前回の応接間に通された
聖女様は何故か俺の横に座って腕を絡めてくる
姫様に誤解されるので離して欲しいんだが、柔らかい感触は捨てがたく断り難い
「あら?、まぁずいぶんと中がよろしいようですね」
「サンタ様のおかげで私は無事だったのですから感謝してもしきれませんよ、更には魔王を魔王城ごと消滅させ、魔王軍もほぼ壊滅させるという偉業を成し遂げました、サンタ様は神様が遣わしてくれた使徒様ではないかと思うくらいです」
「...魔王が魔王城ごと消滅しましたの?、魔王軍も壊滅...強いとは思ってましたがそこまででしたか、サンタ様この度は我々の窮地を救って頂き誠にありがとうございました」
「まぁ魔王達が邪魔だったのもあって討伐する事自体は成り行き次第でしたけど、すべてがうまく行って良かったと思います」
「後でハープンシャー国王様に報告しておきます、おそらく謁見する事になると思いますので準備はして置いて貰えますか?」
「分かりました、今回は事が事だから致し方ないですね」
「それはそうと、クリス、何時までサンタ様にくっついてるつもりですか?」
「う~ん、もう少し~」
「はぁ、全く聖女として表に出てる時はしっかりしてるのに、少し緩みすぎですわよ」
「仕方ないのよ、もう私にはサンタ様に全てを捧げる覚悟があるんですから」
「ちょっ!、何ですか全てを捧げるって、俺は聞いてませんよ」
「言ってないもの」
「言ってないじゃないでしょう、聖女様なんだからそう言う事はまずいでしょう」
「大丈夫よ、私にはもう聖女を名乗る資格は無いだろうし、そうなるとサンタ様に拾ってもらわないと行く場所が無いわよ」
「ちょっと今のは聞き捨てなりませんよ、サンタ様、クリスに手を出したのですか?」
「いやいやいや、手なんて出して無いですよ、誤解ですからね」
「そうよ~、手は出されてないわよ、まだ」
「まだって何ですか!、これからも出すつもりはありませんよ」
「サンタ様のお嫁さん達に色々聞いてますから、手を出すのは時間の問題です」
「なん、だと?」
「アデリアさんからそれはもう色々とね」
(アデリアァァァァ!)
くそ、いったい何を聖女様に吹き込んだ
「ふふふ、何やら面白い事になっているようですね、そうですか、サンタ様にクリスの事をお任せします、今日はもう遅いですし部屋を用意してもらいましたのでお休みくださいませ、ただし!、ここでクリスに手を出すのは御控え下さいね」
「出しませんよ!」
「クリスも分かってますね」
「今日は我慢するわ」
「明日は謁見が執り行われる事になると思いますので、ゆっくりお休みください、それではまた明日」
はぁ、疲れた、食事が運ばれてきて少し遅めの夕食となった
それにしてもいつの間にやら嫁達と交流してたのか
特にアデリアと接触されていたのは誤算だった
コンコン!
「誰ですか?」
「私です」
クリスがやって来たよ、夜這いは今日は我慢するとか言ってなかったか?
何のようだろうか?
「何の御用でしょうか?」
「お休みの挨拶に来ただけです、それとも他の事を期待しましたか?」
「期待はしてませんよ!、聖女様、お休みなさい」
「む~、クリスって言ってください、言ってくれるまでここを動きません!」
「クリス様、お休みなさいませ」
「クリス!」
「はぁ、クリス、お休みなさいませ」
「はい、サンタ様お休みなさいませ」
はぁ~疲れる
精神的に疲れすぎて駄目だ、もう寝よう
翌朝
周囲を警戒するが特に変わった所は無い、一応扉に防犯装置を付けておいたが反応してない所を見ると何も無かったようだ、とりあえずは安心だ
こうゆう時って大抵聖女様が既成事実を作りに忍び込んでくるのが定番だからな
警戒をしていたが問題無くて何よりだ
起きてから少ししてメイドさんが朝食の準備が出来たので御持ちするか聞いて来た
今日謁見があるだろうし食べておくか、朝食の手配を頼んだ
魚介をふんだんに使った美味しい料理が出て来て得した気分だ
朝食の後、謁見についての説明を受けた
今回は事が事なだけにハープンシャー王国の王族と宰相と騎士団長、カーンライン国の姫様と聖女様、そこに俺と言う少人数で行われるらしい
・・・・・
何故だ?
何故こうなった?
俺の隣にはクリスが居る
今回の事の褒美と言う名目でクリスとの婚姻が認められた、何時の間にやら俺の嫁達が王城に来ていてそういう話になっていた
俺は嵌められたと言う事か、確かにクリスは柔らかい、いや違う、違わないがそうでは無く
魅力的な女性だし断る理由は無い
嫁達と王族達の間で話がまとまっていた事に驚いたがな
どうやら昨日のうちに話し合って決めていたらしい、俺が飯を食ってのんびりしている間に外堀を埋められたらしい
一応抵抗はしてみた、無駄だと思いつつもいくつか意見を述べてみた
だがどれも問題ないとの事で処理されてしまった
そんな訳で今クリスに絶賛引っ付かれ中だ
嫁達はさっさと上に戻っていった、姫様からはここにはしばらく誰も寄り付かないので安心してくださいなんて言われたが、安心できるかっ!
クリスがこっちを見ている
口を尖らせて迫ってくる
流石に王城では色々と問題がありすぎる
用事は済んだしお暇させてもらおう
勿論こうなった以上きちんと責任は取る
俺はクリスを船に乗せて外洋まで来ている
まぁなんだ、ここなら問題無いだろう、うん、問題ないな
翌朝
水平線から太陽が昇ってくるのを眺めている
今日は良い天気だ、朝日が優しく俺を包んでいるようだ
傍らでクリスは寝息を立てている、起こさないようにそっとベッドから出る
朝食の用意をしておくとしよう
その後に皆と合流だな
改めてクリスには俺達の素性を話しておいた
ビックリしていたが納得もしてくれたようだ
下ではハープンシャーの国王は他の国王に報告して回っている
魔王がすでに討伐されていて、魔王城も無くなっているし、魔王軍もほぼ壊滅した
その知らせは大陸を巡って全土に広がるのにそれほど時間はかからなかった
しばらくはここでのんびり過ごしていようかな
そうだ、復興物資を渡しておこう、勿論匿名で送り付ける
これで良しっと
数日後
俺は嫁達としばらく隠居生活を送っていた
そろそろ下も落ち着いただろう
また美味いもの巡りを楽しむとしようかね~
アエラがカレー、カレー、うるさいんだよ
なので早速カレーを食べに行こう~
「さぁアエラの御所望のカレーだぞ~」
「んっ至福~」
「俺達も食べようか」
「「「「「はい」」」」」
カレーを食べていたら周りの会話が聞こえてきた
男1:なんでも聖女様を救出した勇者様が自分の命と引き換えに魔王城ごと魔王を消滅させたんだってよ
男2:俺は勇者様の仲間が各町の魔王軍を壊滅させたって聞いたぞ
男3:勇者様から王城に復興支援物資が大量に届いてたそうだぞ
男4:勇者様の仲間って全員美女だそうだ、爆発しろ!
全員:うんうん
と言った内容の会話が聞こえてきた
まぁ勇者様がやった事にしてうやむやにするのが良いな
俺達はカレーを食べた後、静かに店を出て行った
次話は復興の手伝いとか惑星探査を開始する予定




