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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星クロノス編
73/97

72 カーンライン国の姫

魔王軍の情報を入手していたら...



翌朝

さぁ朝食は何処で食べるかな~

家庭料理風の店『下町屋』にしよう


ナマコの酢の物、ナマコの炒め物、ナマコの味噌汁、ナマコの唐揚げ、ナマコの炊き込みご飯


まさにナマコ尽くしだな、皆で色々な料理を注文して分け合って食べた

ここはどうしようかね~


(キャプテン、ドローンから面白い情報が送られてきました)

(おっ?、どんな情報だ?)

(魔王軍の幹部と思わしき人物を見つけ張り付いて情報収集をした所、魔王の目的は現在の大陸の制覇と恒久的な魔族領の維持だそうです、幹部らしき人物はどうせなら世界制覇しちまえば良いのにと言ってたそうです)

(魔王の目的は大陸の支配だけか、だがその幹部っぽいやつは世界制覇をしたがってそうだな~)

(そのようですが、流石に魔王の指示を無視するとは思えませんし、こちらの大陸へ来るには離れてますからね、どうしても大規模な船団が必要になるでしょうね)

(制覇した国の船を使うとか、新たに作らせるとかも可能だろう?)

(その可能性は高いでしょうが、この後の展開はどうなりますかね~)

(ちなみにその幹部っぽいやつはどんな姿なんだ?)

(こちらに映像があります、どうぞ)

(うむ、牛人間?、確か昔の神話でミノタウロスとかって呼ばれた種族だっけ?)

(ギリシア神話に出てくる怪物として有名なやつですね、ですがそれとは微妙に異なるみたいですね、ここを見てください、目が4つありますでしょう?、更に角も先端が3つに分かれてます、牛っぽく見えますが鹿と言われれば鹿っぽくも見えます)

(う~む、こいつは微妙な奴だな~、レブナントとしてはどっちだと思う?)

(私の見解では牛で良いと思います、決め手は尻尾ですね、牛の尻尾にそっくりです)

(判断基準そこかよ!、尻尾だけで判断される幹部っぽいやつ哀れ)

(十中八九敵になる事が決まってる奴ですからね、扱いなんでそんなものですよ)

(確かにそうだな~、引き続き情報収集を頼むな~)

(それと魔王城の場所が分かったのでそちらへもドローンを向かわせます)

(おお、魔王城見つけたのか、頼むな~)

(了解しました)


ドローンから色々と情報が手に入った、魔王軍の今後の行動でこちらも対処する事にしようかな

それから数日間何事も無く過ぎ去っていく

魔王軍はあちらの大陸を手中にし降伏した国は傘下に収めたらしい

数日後ドローンからの情報で魔王軍が船を用意してるとの連絡があった

こっちの大陸にやってくる気か?、各国もその情報は入手したようで沿岸に軍を展開して警戒してるようだ、更に沿岸では魔物が多数確認され戦闘が行われた場所も少なくないようだ


魔物がこっちまで流れてくると養殖場が被害を受けるかもしれないな~

ここらの島の周りには天然の防波堤の様な暗礁地帯があり、大きな魔物は内海へ入ってくる事が出来ないようになっている、勿論大きな船も通れない、小型船位なら問題無いようだが、特殊な浅底の船なら行き来が可能らしい、筏の様な船らしい、なんにせよ魔王軍がこっちへ来るなら俺も対応するしかないかな~


(レブナント、状況はどうなってる?)

(どうやら幹部達でも対応が違うようで足並みは揃ってない感じですね、魔王の意向としては支配した大陸の完全掌握を指示してるようですが、血気盛んな幹部や配下達はこちらへ攻めたいと思ってるようですね、船を用意してる名目は近海の魔物に対する警備だと言ってるみたいです)

(ああなるほどな~、そう言っとけば船を用意するのは通るだろうな、実際魔物は居るわけだしな)

(そうですね、魔物退治と称して海へ出て、魔物を追いかけ遠出してしまい他国の船と遭遇、やむなく戦闘になってしまったとか言い訳しそうですね)

(うわ~、ありえそうってか確実にそうしようと思ってるんじゃないか?)

(どう対処いたしますか?)

(そうだな~、そうだ、良い事を思いついたぞ、魔王軍の船底に穴を開けてしまえ、全部沈没させて使えなくしておいてくれ、奴らはあっちの大陸から出なくてよろしい)

(なるほど、船が無ければ外へ出られませんからね、早速取り掛かります)


その後レブナントの指示で飛行ドローンのレーザーカッターで船底に穴が開き、魔大陸と化した大陸にはまともに使える船は無くなった、そんな事を知らないこちらの大陸では相変わらず警戒が続いているんだがな、まぁそのうち気が付くだろう


更に数日後

(キャプテン、ドローンから気になる情報が送られてきました)

(おっ?、どんなのだ?)

(カーンライン国の姫らしき人物が見つかった事です、現在は大陸の端にて潜伏していますが、魔王軍も逃亡している姫の情報は入手しているらしく大陸中を捜索してるようですね)

(カーンライン国の姫は逃げ延びてたんだ、見つかったら大変な事になるんだろうな)

(そうですね、絶望的な未来が待っているでしょうね)

(仕方ない、流石に見殺しには出来ないだろう、助けてやるか)

(どのように助けますか?)

(姫の他には従者は何人居る?)

(騎士が2人とメイドが2人の計5人のようですね)

(船で助けに行っても信用されないだろうな~)

(それは当然そうなりますね)

(近くに船を配置して待機させておいてくれ、魔王軍に見つかりそうになったら救出すると言う事にしよう、船には戦闘ドローンを配備しておいてくれ)

(了解しました)


またまた数日後

(キャプテン、どうやらカーンライン国の姫が魔王軍に見つかりそうです)

(やっぱりずっと隠れられる訳でもないしな~、どんな感じだ?)

(どうやら密告があったらしく居場所がほぼ特定されてしまっていますね)

(なら手紙を姫に投げてどうするか決めてもらうとしよう)

(了解しました)


(キャプテン、姫から接触がありました)

(どんな感じだ?)

(警戒はしているもののほかに打つ手は無い状況でやむなくと言った感じですね)

(まぁそうだろうな、罠かもしれないが他に選択肢はないからな)

(すでに潜伏してる村に魔王軍が到着していますし、見つかるのも時間の問題ですからね)

(姫は所定の場所まで来る感じか?)

(はい、現在移動中ですね、あっ魔王軍に見つかりましたね、何と運の悪い、蝙蝠の様な魔物が偵察してたようです、使い魔と言う感じでしょうか?、魔王軍が一斉に姫の方へ移動してますね)

(船をまわして待機、姫達を乗せたら速やかに離脱しろ、もし目撃されたら魔王軍を殲滅して証拠隠滅だな)

(了解しました)


その後は停泊していた船を見つけた姫達一行は迷いながらも乗船し俺の指示に従ってもらった

離れる前に魔王軍に見つかったので仕方ない、ドローンに攻撃を指示にして魔王軍はここに居なかったと言う事にした、死体も残さず跡形も無く消し去っておいた

調べれば分かるだろうけどな、目撃者は居ないんだどうとでもなるだろう


「ようこそ?、カーンライン国の姫様で間違いないでしょうか?、私はまぁ名乗るほどの者では無いですね、別大陸まで安全な船旅を提供する者と思ってください、別大陸へ着きましたらご自由に行動してくださって構いません、私もそこまで干渉いたしませんのであしからず」


「そうですか、この度のご助力大変ありがとうございます、直接会ってお礼を申し上げたかったのですがお互い面倒ごとは避けた方が良いでしょうね、色々と聞きたい事があるのですが答えては頂けそうにありませんね」


「そうですね、何しろ秘密にしておきたい事ですので、姫様も他言しないようにお願い致します、それではしばしの船旅をお楽しみください、この船には食料も積んでありますのでご自由にお使いください、設備の使用方法に関して分からなければ、近くの特殊なゴーレムに操作方法を聞けば教えてくれますので聞いてみてください、それでは失礼します」


「何から何までありがとうございます」


それから姫様一行は数日間の船旅を満喫する事となった


次話は魔王軍を見に行くかな~


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