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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星レイアー編
7/97

7 コンテナ回収(2個)

町だ~

冒険者ギルドだ~

コンテナだ~


太陽が徐々に登り始める薄暗い時刻

ぐっすり寝たから爽快な朝だ

今日は町まで行ってこの世界の情報を集めるとしよう

可能ならコンテナの回収もしたい

(レブナント、周辺警戒は怠らず進むがコンテナのビーコン受信距離って500メートルだったよな?)

(そうです、部品さえあれば高性能受信機が作れるので5キロ範囲まで広げられますが、肝心の部品がコンテナの中にあるので何とももどかしい所ですね)

(まぁそれは仕方ないだろう、平野ならまだしも森とか湖や海なんかに落ちてたら探すの大変だぞ)

(頑張って下さいキャプテン)

(探すの俺だからって他人事みたいに言いやがって)

(私は動きが取れないものでして)

(まぁ良い、出発する)

その後無事に街道を発見した、スピードを抑えつつ進むと標高600メートルくらいの山があった場所でビーコンに反応があった

(レブナント、コンテナがあるぞ山の中腹辺りのようだ、ちょっと登ってみよう)

(周囲には特に反応は無いようですが、気を付けてください)

(まかせとけ、あの山に比べたら普通の山だな、反応が近いこの先だな、おっあったぞ小型コンテナだな、中身は何だろう?このサイズだと部品か食料かどっちかだな)

ピピピッ!ピー、プシュー

ガコンッ

中身はフードカートリッジとスパイスカートリッジがぎっしり詰まっていた

(中身は食料だったな、これはコンテナのままエアロバイクに搭載して運ぼう、この大きさだったら問題無いしな)

(部品でなくて残念です、期待したんですけどね~次を探しましょう)

町を目指して進む事にした、それから1時間ほどで町が遠くに見えて来た

前の方には馬車も見える、ここらでエアロバイクはしまっておいた方が良いだろう

そこそこ大きな箱だがそれほど違和感は無いだろう

目の前に大きな石壁と門が見える

「止まれ~身分証の提示をしてくれ」

門番らしき人物からそう声を掛けられた、そんなものは無いな

「俺は身分証が無いんだがどうすれば良い?」


「なら仮証の発行をしよう、お金は大銅貨1枚だ」

大銅貨を渡し仮証を受け取る

「それと注意事項だが早めに身分証を作ってくれ仮証を渡せば費用はタダだからな、それと町中では争いごとは起こさないようにな」


「俺が身分証を作るとしたら何処に行けば良いんだ?」


「ああ、そうだな冒険者ギルドか商業ギルドのどちらかだったら問題無いと思う」


「ほう、それじゃ冒険者ギルドに行きたいんだが、場所は何処にある?」


「冒険者ギルドならこの道をまっすぐ行けば噴水広場に出る、広場右側に冒険者ギルドがあるからすぐに分かるだろう」


「分かった行ってみるよ」

門番と別れ道を進む、噴水広場に出た、これは見事じゃないかおそらくは神の像であろう見事な彫刻から水が噴き出し広場の泉に水が溜められている、ここは名所になってるんだろうな

目的の建物は多分あれだろう、良かった文字も読めるようになってる

ギルドに入り開いている受付の窓口に向かう

「いらっしゃいませ、本日はご依頼でしょうか?」


「冒険者登録をしたいんだがどうすれば良いんだ?これ仮証です」


「拝見しますね、確かに冒険者登録は、こちらの用紙に必要事項を記入して下さい、その後こちらの識別水晶に手を触れて頂きます、ここまでは宜しいですか?」


「はい、とりあえず記入します....これで良いですか?」

出身地(サイリン村にしておいた)と名前と年齢、得意分野である遠距離攻撃、後はパーティの募集要項などかこれは書かなくて良いや、これで出そう

「はい、大丈夫です、ではこちらに手を添えてください」

手を添えると水晶玉が青く光った

「手を放して良いですよ、こちらが冒険者カードになります、町の出入りの時に身分証にもなりますので無くさないようにして下さい」

水晶が置かれた台座に嵌っていたカードを取り渡された

スキャンした所カードに魔素が含まれてる事が分かった

何にしろ身分証を手に入れる事が出来た、そういやここは人が集まる場所だったな、コンテナの情報が無いか聞いてみるか

「済みません聞きたい事があるのですが良いですか?」


「はい何でしょうか?」


「俺が持ってるこんな箱を見かけた人はいませんかね?」


「あっそれここに持ち込まれた不思議な箱と同じです」


「えっここにあるんですか?」


「いえ、箱が開けられなかったので商業ギルドの方に持って行ってしまったんです、サンタさんの持ち物ですか?」


「はい実はそうなんですよ、落としてしまって探していたんですよ、商業ギルドにあるんですか?」


「今はそうだと思います、一昨日運ばれて来たんです、その後開かなかったので商業ギルドに譲渡してしまったんです」


「なら商業ギルドに行けば取り戻せるかな、場所は何処でしょうか?」


「噴水広場の向かいですよ」


「ありがとうございます、行ってみます」

早速商業ギルドに向かう事にした、だがこの距離でビーコンが反応してない、壊れてる可能性があるな

受付に行きここに来た経緯を話すと受付嬢は残念そうな顔をした

なんでもここでもお手上げだったらしく、職人ギルドの職人に売ったそうだ

だが希望は消えて無い職人の場所を教えてもらいそっちへ急ぐ事にした

あっビーコンに反応が出た、間違いない見つけた、だがまずは話を通して買い戻す事にしよう

「すみません~お尋ねしたい事があるのですが良いですか?」


「あいよ~何の用事だい?」


「ここにこれに似た箱が持ち込まれたと聞きまして、出来れば買い取りたいと思いましてやって来たんです」


「何!そいつは、確かにあの箱に似てるな、あんたあの箱の持ち主かい?」


「そうなんです、落としてしまって行方を捜していたんですよ」


「そうか、俺達も色々とやって見たが開けられなくてな、どうしようかと思ってたんだよ、あの箱ってどうやって開けるのか聞いても良いか?」


「ああ、うーん、どうするかな、かなり特殊な物なんですが見ても理解はできないと思いますよ、それでも見たいなら開ける所を見せても良いです、ただし他言無用と詳しい質問は無しって事で良いですか?」


「分かったそれで良い、それとあの箱の値段だが銀貨2枚だ、金はあるか?」


「それなんですが、とても珍しいと思う金属を偶然見つけまして見て貰いなおかつ買い取って貰えませんか?」


「珍しい金属だ?どんなのか見てみない事には判断が出来ねぇとりあえず見せてみろ」

俺は懐から魔素を含んだ銀を取り出し見せた

「なっ!お前さんこいつは...まじかよ、ミスリルじゃねぇか!これを何処で?」


「それミスリルと言うんですね、偶然拾ったので何処と言えないんですよ、いくらくらいになります?」


「そうか、そいつは残念だ、値段については金貨3枚でどうだ?」


「おお、そんなに高いんですか?じゃそれで良いです、ちなみにもう1つありますけど?」

更に懐から塊りを取り出す

「まじかよ!なんてこった、2つで金貨6枚で良いか?」


「はいそれで良いですよ、それと箱の買い取りをお願いできますか?」


「分かった箱の代金はサービスしといてやらぁ、こいつが手に入ったんだそれくらい負けてやらぁ、後開ける所は見せて貰うぞ」


「はい、では箱の場所に案内して貰えますか?」


「こっちだついてきな」

コンテナのある部屋に案内された

コンテナは高さ50センチ、幅50センチ、長さ2メートルの長方形だった

この大きさってもしやまさかのアレなのでは?

早くも手元に戻ってくるのか、俺は期待を胸にロックを解除した

ピピピッ!ピー、プシュー

ガコンッガコンッ

中に入っていた物は


AMR・ティタノクトノン、可変スコープ装備4倍~128倍(対物ライフル、最高射程距離2000メートル、貫通性能厚さ100ミリの鉄板を貫通、特殊合金弾を使用時は厚さ250ミリの鉄板を貫通、特殊炸裂弾使用時は射程距離は半減、貫通性能も半減、しかし半径30メートル以内を爆発により焦土化させるほどの威力がある)


スーツじゃなかった!くそう、これはこれでとんでも兵器だからありがたいんだがな....スーツ....

まぁ気を取り直して壊れて無いか調べるとしよう

うむ、損傷は無しだ、弾も通常弾50発、特殊合金弾20発、特殊炸裂弾20発と十分な量がある

後ろで見ていた、そういや名前も聞いて無かったおっさんが固まっているな

「おい、大丈夫か?」


「あ、ああ、大丈夫だびびったぜ、それとこいつは何だ?見た事も無い妙な形の物だな」


「これはまぁかなり特殊な武器だ、恐らく俺にしか使えんだろう、それはそうと名前聞いて無かったな、俺は三太・黒須ってんだ、よろしくな」


「おお、すっかり忘れてたな、俺はバルダってんだよろしくな」


「くれぐれもこれらの事は他言無用で頼むな」


「ああ、大丈夫だ誰にも言わねぇよ、それでサンタはこれからどうすんだ?」


「そうだな、他にも箱の情報が無いか1日調べてみる事にするよ、それから世話になってる村に戻るつもりだ」


「そうか、なら2日後まで居た方が良いかもしれんぞ、この町でオークションが開かれることになってるんだよ、規模こそ小さいが色々な物が売りに出されるはずだ、もしかしたら隣町から箱が持ち込まれることもあるかもしれんぞ」


「ほう、それは良い情報だ、なら2日滞在してオークションを見物してから戻る事にするよ、それじゃ俺は行くよ」


「おう、ミスリルありがとよ、これで俺も良い仕事が出来るってもんだぜ」

バルダと別れ噴水広場に戻って来た、あ、滞在するなら宿屋を探さないとじゃないかバルダに聞いとけば良かったな、まぁ過ぎた事は仕方ない適当に歩いてみるか

お、ここ宿屋だ、水蓮亭って言うのか入ってみよう

「すいません~部屋空いてますか?」


「は~い、お泊りですね、部屋は空いてますよ、代金は1日大銅貨3枚で食事は朝と夜付きです、何日泊まりますか?」


「それじゃ2日お願いします、オークションがあるそうでそれを見てみたいと思ってね」


「ああなるほどオークション見学ですね、掘り出し物があると良いですね、ではこちらカギになります、無くさないようにして下さい、食事の時間は決まってますので遅れずに食堂で食べて下さい」

俺は部屋に行き休憩した後、夕食を取り就寝した


次話は「サンタさんオークションで落札!」の予定


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