62 新兵器完成
元ネタはパラ〇ルです
分かる人は居ないだろうな~
「レブナント、この板はどんなものだ?」
「はい、こちらはリフレカイト合金になります、簡単に言えば光線兵器を99.99%反射する能力を備えてます」
「それってクリスタルミリピードの様な物か?」
「あれよりもはるかに性能が上ですね、あっちの反射率は70%ほどでした、それでも生物としては驚異的でしょうけどね、さらに熱にも耐える事が出来ましたし、それを参考に色々と研究して完成に至りました」
「これは光線や熱に強いのか、物理に弱いと言う事は?」
「それについても解決しました、どういう訳かアルテマ合金とは相性が悪いみたいでしたが、チタニスリル合金との相性がとてもよく混ぜるととんでもない合金へと変化しました、それがこれですね」
「それじゃ外部装甲として優秀なのか?」
「優秀ではありますが、問題点が一つだけ、数が圧倒的に足りませんね、小型宇宙船の外部装甲なら2機分が限度ですかね」
「それは確かに少ないな、量産するには結晶体が足りないんだな」
「そうです、この惑星で採取が可能とは言え、あまりにも採取量が少ないですからね」
「となると運用するには特別機を1機作るくらいか?」
「そうですね、対光線兵器用の小型宇宙船を作ってGDSGを組み込み効率よく運用するのが良いかと思います」
「重力歪曲シールド発生器だったよな?、運用の方法はどうやるんだ?」
「GDSGでレーザーを一点に集中させリフレカイト合金に当て反射して相手にはじき返すと言う方法ですね、更にリフレカイト合金の形状を収束させるようにすれば少ない量で最大の効力を発揮するのではないかと思います」
「そうか、その方法なら小型宇宙船を複数作る事も可能だな」
「はい、そこがこの方法の最大の利点ですね、形状も特殊になりますし設計の方が大変でしょうけどね」
「そこは最適解を計算して欲しい所だな」
「オリーヴェが乗り気なのに彼女に任せようと思います」
「うん、それで構わないぞ」
「やったのじゃ~、早速設計を考えるのじゃ~」
「任せたぞ~、って聞いてないな」
「キャプテンにはもう少し結晶体の採取をお願いしたいです」
「分かった、もう少し探してみるよ」
「磁場の強い場所にあると考えれば、そこを重点的に探すのも手かもしれませんね、マップに登録しておきます」
「よし、ならそこを回ってくる感じにしよう」
「磁場の強い場所は生物達も多いでしょうから気をつけて下さい、我々ではサポートできませんので」
「分かってるよ、それじゃ探しに行ってくる」
「行ってらっしゃいませ」
こうして俺達の磁場の強い場所巡りが始まった
探索範囲もかなり広く移動だけでもかなりの時間がかかる、磁場の強い場所では飛行型の生物も多く生息しているからだ、なるべくなら無駄な殺生は避けよう
結晶体が採取できる洞窟を2つ見つけた、採取できた量はそれほど多くなかった
やはり生成される量ってそんなに多くないんだろう、この大陸の結晶体を全部採ったら別の大陸へ探しに行く...出来ればしたくないな~、ギガノトが居る所になんか行きたくない
翌日も探し回り2つ見つけた、レブナントからそれだけあれば当面は問題ないだろうと言う事で戻る事にした、それとオリーヴェが小型宇宙船の設計が完成したから見て欲しいと言っていた、それは楽しみだ
拠点まで無事戻ってきた、途中で火山の噴火を遠くで確認したと連絡があったがこちらには影響は無い、ギガノトが居る大陸で起きたようだ
「オリーヴェ、設計はどんな感じなんだ?」
「うむ、これなのじゃ」
名称は『メンゲフンメル』
攻撃用の武装は一切搭載していないと言う極端な設計だ
見た感じは花が咲いたような形で正面が大きく船体後部へ行くほど細くなる
胴体に各方向へ旋回するスラスターが取り付けられ旋回性能は高そうだ
正面に6機のGDSGを装備し船の中央部分にリフレカイト合金が使用されている
だがそれだけじゃないな
「この中央のリフレカイト合金の前に透明な何かが付いてるのは何だ?」
「それはリフレカイト合金を作る際にできた失敗作を応用した物なのじゃ、アルテマ合金と相性が悪いと言ったのは覚えてるかの?、具体的には反射能力が失われてしまって意味がなくなったからなのじゃ、だがの、これ実は凸レンズへと加工すると収束率が上がるんじゃよ、そして鏡面加工した収束板に当たり光線がとんでもない倍率で撃ち返せるのじゃ」
「それは凄いな、これなら光線兵器に対する防御と攻撃が一度にできる訳か、だがこれの相手は今の所居ないんだけどな」
「そうじゃった~、敵の存在が居ないのじゃ~」
「まぁもしもの事があるかもだ2隻作っておいてくれないか」
「おお、分かったのじゃ、早速建造に入るのじゃ~」
「レブナント、この惑星で他に気になる所はあったか?」
「この惑星に関してはもう見る所は無いと思われます、次に行く惑星も探索で2つ見つけました、こちらがデータです」
「おっどれどれ」
1つ目の星は一見普通の惑星のようだが、データを見ても普通の地球型惑星だな
2つ目の方は水が存在していない、わけじゃないのか、地下水が豊富にあるようだ、ただ惑星表面は赤茶けた大地で火星型惑星と言う感じだろうか、地下水が豊富にあり電波も受信した事で地下に集落があると思われるって事か、2つともこの惑星からかなり遠いが今の移動力なら1日とかからない
どっちから行くかな~
う~ん、地球型は文明もそれほど発達していないみたいだしレイアーのような惑星なのかもしれない、後回しで良いか、先に火星型惑星へ行って色々と調べてみるのは良いかもしれない
地下に集落を作ってる人々がどんな生活をしてるのか興味もあるしな
よしっ、火星型惑星は名前を『クレオス』にしよう
地球型の方は『クロノス』としようか
次の目的地が決まったから準備に入るとしようか
次の惑星へ行く前に一度レイアーに戻っておくかな
ここの拠点に関しては万が一の場合も考え地下にシェルターを作っておく事にした
いくつも作った各拠点に地下シェルターを作って万が一の場合避難しておくように言っておく、同時に非常事態の場合救難信号も発信するようにしてある、上空軌道衛星上に受信衛星も建造しておこう
オリーヴェがメンゲフンメルの建造を終わらせたので、この惑星に人工衛星を設置する方の担当になってもらう、オリヒメには帰りにタナトスで墓参りをしてもらおうと思っている
墓と言って良いか微妙だが何も無いよりは良いと思う
それから数日で各拠点の地下シェルターも完成し人工衛星『エアケントニストラバント』と言うらしいも完成した、グリューエンコンティネントより運ばれて静止衛星軌道に乗っているそうだ
これで準備は整ったかな
それじゃ一旦レイアーまで戻るとするか、手土産はティラノサウルスを持って帰る事にしよう
「レブナント、帰りにタナトスへ寄ってくれ」
「了解しました、ディメンションハイパードライブ起動します、3、2、1、エンゲージ!」
これがディメンションエリアか、モニターで見える世界が歪んでいるような気がする
「キャプテン、まもなくタナトスへ到着します、通常空間へ移行します」
おお、目の前に惑星タナトスが見える、ほんとにあっという間に着くんだな~
「オリヒメ、あの惑星タナトスに吹雪・改のコックピットを墓標代わりにして安置してある、行って来よう」
「ありがとうございます」
オリヒメと一緒に墓参りを済ませる
さぁ次は惑星レイアーだ
早速ティラノをギルドに納品しようではないか
王都の門で騒ぎになったがさっさとギルドまで運び込む
ギルドでは毎度おなじみ大騒ぎだったのは言うまでもない
さぁこれでやる事は済ませたし次の惑星『クレオス』に出発しよう
次話は次の惑星へ行く予定




