61 未知の生物と新素材
キショイノキター!
この惑星の探索を再開する
別大陸にギガノトサウルスって化け物が居るからそっちには絶対に近づかない
居ないと思われるが一応警戒しつつ探索をしよう
今は探索範囲を広げつつ未知の物質や未確認生物、未確認植物の調査を行っている
1日目はし発見は無し、食材の方はいくつか手に入れたと言うくらいだ
2日目、磁場の強い場所に洞窟が存在していると言うので確認に来ている
「レブナント、ここはまだ磁場の範囲外か?」
「はい、後200メートルも進むと磁場の影響下に入ります、磁場の影響はごく狭い範囲ですが強さは今までの中でも強い方です、何があるか分かりませんので気をつけて下さい」
「分かった、皆も十分注意するように」
磁場の影響がある場所へと入るとセンサー類が使用不能になる
同時にレブナントとの連絡も取れなくなった
ここは異常地帯と言っても良い場所だな、幸いスーツの機能に支障は無いようだ
だがこれより磁場が強い場所ではスーツの機能に支障が出るかもしれない
そんな事を考えていたら前方に何やら動くものを見つけた
「なんだあれ?」
「芋虫みたいで気持ち悪い」
「芋虫と言うよりムカデとかヤスデの方が近い見た目ですね」
「こっちに来るぞ、全員後退」
「「「「「キャー、こっちきた~」」」」」
「動きも気持ち悪いぞ、滑るように地面を這ってくる、食らえ!」
バシュッ!
チュインッ!
「なんだとっ!」
ブラスターを弾きやがった!
「距離を取れっ!」
バシュッ
チュインッ!
駄目だ外殻に当たるとやっぱり弾かれる、なんだあれ?、まさかリフレクトニウムで出来てるとか言わないよな?、確かに光を反射してるから鏡のように見えるけど
「攻撃が効かん一度離れるぞ」
「「「「「はい」」」」」
磁場の影響外まで撤退する
「レブナント、記録映像から判断できるか?」
「はい、これはリフレクトニウムではありません、別の未知なる物質で構成されている結晶体です、名前は後で考えるとしましょう、この結晶体は物理衝撃にもある程度耐性があるようでかなりの衝撃を加えないと破壊できないようですね、これ以上は詳しくは分かりませんが是非とも討伐をお願いします」
「お願いしますって簡単に言うがな、物理打撃は用意してないんだよな」
ツンツン
「ん?」
「やる」
「ああ、アエラのスーツにはドラコジョルトがあるんだったな」
確かにあれならあの生物も倒せそうだ
「よしっそれなら俺とアデリアが援護するので倒してくれ」
「わかった~」
「了解しました」
再びあの生物の生息している場所へやって来た
居る、こっちに気付いたのかスルスルとやってくる
「アデリアは左だ、俺は右へ行く」
「はい」
左右から胴体に向かって効くか分からないが打撃を加えてみる
ガガンッ!
かてぇ!、おっと、あぶね
やつは頭を左右に振って威嚇してきた
そこへ
「ドラコジョルト!」
ズドンッ!!
GYOEEEE~~
バキバキッ!
外殻が剥げた、チャンス!
バシュッ!
ズバッ!
GYO~~GYE~~~
バタッビクンッビクッ
「まだ近づくな」
バシュッ!
ズバッ!
「反応無し、仕留めたようだ」
「良い所横取りした~」
「そう言うなよ、アエラのおかげで倒せたのは事実だからな、よくやったぞ」
「えへへ~、今日はごちそうだ~」
仕方のないやつだな~
まずは倒したこいつだ、記録では近いのにアースロプレウラと言う生物が居るが、明らかにこんな特殊な生物ではないはずだ、とりあえずはこの物質の回収と死骸も持って行くか
磁場の外にまで持って行く
全長3メートルほど、重量300キロほど
全身を結晶体でコーティングしてるようだが、腹側には結晶体は無い
レブナントが名称をクリスタルミリピードと名付けた、そのままか...
未知の結晶体の名称はミラークリスタルに決まった
どうやらこいつは素材となるミラークリスタルを食す事によって外殻に少しずつ蓄積しているようだ
と言う事は材料のミラークリスタルが存在していると言う事だ、それは何処かと言うとあの洞窟だろう
早速洞窟を調べる事になった
洞窟までやって来た、ミラーミリピードが他にもいる可能性があるので警戒は怠らない
洞窟に一歩入ると磁場の影響がかなり強くなった、これはかなりまずいぞ
まずオリーヴェが機能停止してしまった、すぐに外に運び出す
「びっくりしたのじゃ~、わらわここむりなのじゃ」
「外で警戒を頼む、ポルテとレノアとカリンも外の警戒を頼む」
「外ならまだ活動できるから任せるのじゃ」
「「「分かりました」」」
オリーヴェ達を残し残りで洞窟を探索する事になった
やはり磁場の影響はかなり強くなった、スーツはまだ正常に機能するようだ
アデリアは大丈夫かと思ったが影響は少しあるが問題は無いそうだ
元々魔道人形がベースだから磁場の影響が少なくて済むようだ
「前方に敵!、アエラやれ!」
「んっ!ドラコジョルト!」
ズドンッ!!
GYOEEEE~~
バキバキッ!
「一斉射!」
バシュッ!
バシュッ!
バタンッ!
「よしっ問題なく倒せるぞ、ゆっくり進んでいこう」
「「「「「はい」」」」」
それから何匹もクリスタルミリピードを倒しつつ先へ進む
するとそこそこの広さの場所へ出た
入り口からずっと下り坂だったから結構地下へ下っていると思う
この広間のような場所には勿論やつらが数匹居たが問題なく倒せた
そして目当ての結晶体が光りを反射して壁に埋まっている
こいつらはこれを齧って体内に吸収してたようだな
俺達も結晶体を採取するとしよう
結晶体を大量に手に入れ戻る
クリスタルミリピードは当然ながら本体に価値は無い、むしろ毒性があるので食用にもならない
拠点まで戻りミラークリスタルを詳しく調べてみる
やはりと言うか当然と言うか、リフレクトニウムとの相性が良い事が分かった
性質的に似た物であれば相性も良いのは納得だ
例によってレブナントとオリーヴェが研究に没頭している
何か成果があったら連絡が来るだろう
俺達は他に何かないか探索の輪を広げていく事にしよう
翌日
オリーヴェは研究したいので残りたいと言ってきた、前回のように磁場が強い所では活動も出来ないし、だったら最初から残って研究をしていたいそうだ、まぁ良いだろう
研究の方は任せたぞ~
それじゃ俺達は探索へ出かけるとするか
探索の範囲がさらに広がり火山の後もいくつか見つかった、かなりの広範囲で火山活動が起きたようだ
10か所くらいで噴火の跡が見つかった、そして磁場の強い場所も周りに点在していた
さらに翌日も探索範囲を広げていく
結晶体の洞窟を見つけ中を探索した所、最初ほどでは無いが採取に成功した
この結晶体をもう少し集めて欲しいとレブナントから連絡が入った、何でも新技術開発で結構消費してしまったそうだ、なので追加が欲しいと言ってきた
まぁ俺もこの素材は何かに使えそうだし集めるのには賛成だ
とりあえずさっき見つけた分をドローンに運ばせて探索を続ける事にしよう
探索の甲斐あって結晶体の洞窟を3個追加で見つける事が出来た
それぞれで採取はかなりの量になった、最初の洞窟で見つかった分の5倍は集まったな
これだけの量があれば研究も捗るだろう、持って帰る事にしよう
「レブナント、結構な量の結晶体を手に入れて来たぞ」
「これはありがとうございます、これだけあれば新技術の開発は可能だと思います、早速研究に取り掛かりますね、オラクル、オリーヴェ、手伝ってください」
「了解しました」
「分かったのじゃ」
俺達は少し休憩させてもらうかね~
その翌日にレブナントから新技術が完成したと報告があった
探索はドローンに任せて新技術とやらを見に行く事にした
「レブナント、新技術の開発に成功したらしいな」
「はい、オラクルとオリーヴェと共に研究し実用に耐える物が完成しました」
「ほう、早速見せてもらおうかな」
「はい、こちらです」
目の前に出された物は奇麗な金属製の板のようだった
次話は新素材を使って開発だ~




