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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星タナトス編
54/97

53 惑星タナトス

鉱石で出来た惑星だ~



サイリン村までやって来た

村人たちに迎えられ、今日はささやかだが宴が開かれる事になった

村の女性の注目はナンシーとオリーヴェに集まった、俺との関係をこそこそ聞いているようだ

俺の装備は性能が良いので全部聞こえてるんだがな~

まぁナンシーもオリーヴェも嫌がっている訳じゃないようなので良いか

無事宴も終わり例によって潰れている嫁達を回収し自宅へたどり着いた

レノアとナンシーはお酒に強いようでフラフラしているようでもちゃんと歩けていた

アデリアとオリーヴェはそもそもお酒飲まないし食べ物も摂取しない

酔いつぶれた3人の介抱を済ませ俺も休む事にしよう


翌日

やっぱり3人は頭を抱えてウーウーうなっていた、二日酔いだが自業自得だ

薬と水を用意しておいてやる


(レブナント、次の惑星のデータを見せてくれ)

(はい、注目の惑星は2つでしたね、1つ目は原初の惑星『ネメシス』です、古代の生き物に酷似した生物が多く生息した若い惑星ですね、スキャンの結果数十億年前に惑星『テラ』に生息していた生物とほぼ同じのようですね、一般的には恐竜と呼ばれている生物ですね、2つ目は惑星『タナトス』こちらは私としましてはかなり期待しております、惑星表面の5分の4ほどの面積で鉱石が露出しています、金や銀などの貴金属とチタンやタングステン、ビスマスなどのレアメタルも確認出来ました、更に識別不能の鉱石があるようで現地へ行き詳しく調べてみたいですね、この惑星には酸素がほぼ無く生物も生息できないようですし、邪魔が入らない探索が可能だと思われます)

(お、おう、未知の物質に目が無いのは分かるが落ち着け、ネメシスの生物は攻撃性があるよな?)

(衛星軌道上からではどうやら二種類に分けられそうですね、草食生物と肉食生物ですね、肉食は当然攻撃性が高いです、草食生物も縄張りへ侵入すると威嚇や攻撃行動に出る事が多いようですね)

(どっちを先に行くかな~、レブナントはタナトスの方が良いよな?)

(そうですね、タナトスで未知の鉱石を解析し新たなアップデートが可能になればネメシスでの活動が楽になると思います)

(ならタナトスを先にするとしようか、準備しといてくれ)

(了解しました)


出発を急いでも良いんだがせっかくレイアーに来てるんだし、いくつか食材を確保しよう、特にウナギ

それから数日間食材調達に費やした、ウナギの他にも肉類、魚介類を確保した、野菜や穀物はグリューエンコンティネントに大きな農園を作って管理しているのでわざわざ確保する必要が無い

はっ!、大きな宇宙船なんだし牧場と水槽作れば可能なのでは?

完全自給自足が出来る宇宙船

(レブナント、農園だけじゃなく牧場や水槽も作れば畜産と漁業も可能じゃないか?)

(...可能ですね、考えが至りませんでした、場所は腐るほど空いてるんですし作りましょう)

(水槽は海水と淡水の2種というか混ざった汽水域も必要なんだっけか?)

(そこらへんはお任せください、循環装置を作り船の中に自然環境を再現して見せます)

(おう、任せる)


更に数日

牧場と水槽の建設と同時に中で飼う為の動物と魚介類の確保に時間を費やした

牧場の方は牛と豚と鶏は確保できた

水槽の方はウナギは絶対に外せない、後は海藻類と貝類と小魚、中型の魚を数種類捕まえてきた

大型の魚はタイとスズキと呼ばれる魚を確保できた、これだけじゃ生態系と言えるものは出来ないかな

だが数が多いからすぐに全滅と言う事も無いだろう、様子を見て追加出来たらしたい所だな

だが流石にオケアスの魚たちを入れる事は出来ない、生態系どころか船がめちゃくちゃになるだろう

タルタスかエレボスのエターナルアクアプランとが作った湖に住んでいる魚なら可能かもしれない

今度時間がある時に寄ってみる事にしよう

良しこれで当分の食料には問題が無いだろう、出発するとしよう


「レブナント、惑星『タナトス』に出発だ」

「了解しました、ハイパードライブ起動します、3、2、1、エンゲージ!」

「今回からほぼ1日で着くしこのまま船でのんびりするとしようかね」

「牧場と水槽の拡張は現在も行われてます、牧場の方は自然豊かな山を再現しています、水槽の方は種類がまだ豊富ではないので見た目が寂しい事になってますね」

「だがバカンスで行った海に近い環境でのんびりするには良いと思がな」

「そうですね、白い砂浜と青い海は再現できています」

「それじゃ俺達はのんびりしに行ってくるな~」

「はい、いってらっしゃいませ」

午後はのんびり砂浜で寛ぎ、夜は色々とあったがきちんと休む事が出来た


翌日

惑星『タナトス』を視界に捉える所までやって来た

「これは凄い惑星だな、表面が光を反射してるのは金属で出来た地表って事だよな?」

「そうです、この惑星には大気がほぼ存在しません、極僅かだけ存在してますが生物が生息できる環境ではありません、それと植物が分かる範囲には存在してませんね、大気が無い理由の一つでしょう、惑星全体が鉱石で出来ているんです、各種金属と宝石類、そして未知の物質も存在しています」

「よし、惑星表面に危険物は無いよな?、マッドアングラーとハンマーヘッド2隻で降下するぞ、オリーヴェはドンナーティーガーで惑星上空から周囲の探索を頼む」

「了解しました」

「わかったのじゃ~」

「「リョウカイデス」」

惑星表面は鉱石で覆われているので着陸に適した広い場所がなかなか見つからない

ならばと鉱石を削って平らにしてしまえば問題ない

平らにした場所に3隻で着陸しとりあえずの拠点作りをしておく

オラクルとローツー1号とローツー2号にはドローン部隊を指揮してもらい鉱石の採掘と未知の物質の探索を頼んでおく

作業も進み仮拠点が出来上がる、それと同時にレブナントから連絡が入った

「キャプテン、オリーヴェから未知の物質を発見したとの報告が入りました、現在ドローンを向かわせています」

「見つかったか、どんなものなんだろうな、もうかなり強化されたからな~、新しい素材があったとして使えるんだろうか?」

「どうでしょうかね、まだまだ使える物があると思いますが、簡単に見つかるかと言われると難しいかもしれませんね」

それから数時間後にドローンが現地へ着いた、早速未知の物質を採掘してもらおうと思ったら

「キャプテン、これはまた変わった物が見つかりましたね、重力を発生させる鉱物ですか、依然見つけたグラビテイトと性質が全く違いますね、こちらはグラビニウムと名付けましょうか、電流を付与する事で強烈な重力場を形成、過大電流を流すと重力崩壊現象を引き起こしますね、つまりブラックホール爆弾の原料になりますね」

「まじかよ!、危険すぎるだろう、この鉱物怖いな!」

「更に使い方によっては重力歪曲シールドの作成も可能ですね」

「重力歪曲シールドってどんなのだ?」

「理論上では船の周囲に重力場を形成して重力を歪めレーザーの屈折率に作用して曲げて身を守るシールドとして使用できます」

「危険じゃないのか?、下手したら船の近くにブラックホール出来ちゃったとかになったら目も当てられないぞ」

「それは大丈夫でしょう、ブラックホールが出来るほどの量を使用しなければ問題ありませんし、流す電流をきちんとコントロールしておけば良いですしね」

「安全面を最優先に管理を頼むぞ」

「お任せください、安全に使えるように研究に取り掛かりますね」

「そっちは任せたぞ」

それから各種鉱石と宝石の原石類の採取をした、この惑星があればかなり楽に鉱石が集まるな、ただ魔鉄やミスリル、オケアスにあった鉱物はここでは手に入らないな、まぁ何かあったら取りに行けば良いか

レブナントはグラビニウムの研究が終わりいくつか作ったようだ、今度お披露目をすると言っていた

まぁ今度見せてもらうとしようかな


次話は新素材で作った装備と戦力増強をするよ


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