52 船魔改造
魔改造の時間だ~
ついに船が氷漬けから解放された
周りの氷は余裕をもって溶かしてある、溶かした水から大量のリフレクトニウムも手に入った
次の作業は外壁の交換だな、この船の外壁はケプラナイト合金と言うらしい、腐食と衝撃と熱に強い素材だそうだ、俺達からすると未知の素材ではあるが古く氷漬けになってた期間も長い為劣化が酷い、構成物質のデータを取った後は鋳つぶして使える所だけ素材として再利用しよう、凡そ100分の1ほどしか残らない
持ってきた素材だけでは到底外壁全部を覆う事は不可能だ、この船に対して材料が圧倒的に足りない
無ければ輸送しようではないか、マッドアングラーとドンナーティーガーを使って各惑星に素材の確保に向かってもらう、ドンナーティーガーには地上に降りる用の小型艇『クラインゲパルト』も用意しておいた、だが2隻だけでは足りないよな、ハンガーデッキには4隻分のスペースが余ってるしな
よしっ!、ここは宇宙船を製造しよう、輸送艦を2隻作る事にしようかな
この宙域では危険は無いだろうし輸送量を重視して念の為に武装を2つくらい用意しておくか、装甲もあまり考えないで良いだろう、ほぼすべての性能を輸送力に費やして作るとしよう~
輸送艦『ハンマーヘッド』
全長450メートル、全幅260メートル、全高200メートル
40ミリレーザーバルカン×2
積載重量30万トン
優秀な輸送艦が出来た、アルテマ合金を作成するのに必要な材料を各惑星で確保してもらう事にしよう、とはいえマッドアングラーはレブナントに、ドンナーティーガーはオリーヴェに任せるとして、オラクルに2隻とも任せるにはオラクルの負担が多すぎるだろうな、各惑星でのドローンの管理もしてもらってるわけだしな、1隻は任せるとしてもう1隻を任せるドローンを作るとしよう~
輸送船の運営に特化した専用ドローンでオラクルの元ネタと同じ動画からロールトゥデーツ(ローツー)だ、小型のドローンで船の端末に直接接続でき複雑なコントロールも可能だ、見た目はずんぐりしたダルマ的な物だ、言語機能もオラクルほどでは無いが備わっているしこいつを2機製造しておく(ローツー1号、ローツー2号)、メインとサブだ、何か異常があった場合はオラクルを通じて連絡が入るようになっている、それぞれに素材を集めに行ってもらおう、その間はここを維持するのと氷漬けになった建物の探索をしてこよう、そもそもこの惑星が氷漬けになった経緯はオリーヴェの記録に残っていた
穏健派と過激派の対立、早い話が人同士の争いでこの惑星で生活するために必要なリアクターを破壊してしまった為滅んだと言う事だ、何と愚かな事をしているんだ、自分の主張を押し通すために惑星が滅んで手は全く持って意味が無いではないか
リアクターによって惑星の各町にはドームがあり熱が供給され暮らしやすい環境が整っていたんだそうだ
勿論リアクターは1個じゃなかったが過激派はリアクターをほぼすべて占拠した形になってしまった
穏健派のリーダーでもあったグリューエンコンティネントの船長が過激派を制圧して事なきを得たかに見えたが、ここで過激派が自爆テロを仕掛けてしまった為リアクターが機能停止、混乱に乗じて各町のリアクターも破壊されてしまった、残った数少ないリアクターに負荷がかかりすぎて故障、惑星全土が氷河期に晒され滅亡、船のクルーたちも巻き込まれ誰も助からなかったそうだ
過激派の策略でオリーヴェには船を動かす機能が一時的に妨害されていて助けにも行けなかったそうだ
オリーヴェは大変な目に合ってきたんだな、しかも氷漬けで身動きも取れずにな、これからは俺達がいつも一緒だから元気付けてやりたいな
それから数週間やっとの思いで材料をかき集め少しずつ外壁の換装を続けようやく終わった
外装の次は武装だ、こちらは予め作っておいた
400ミリバスターキャノン×2
100ミリ3連装レールガン×4
40ミリ2連装レーザーバルカン×40
3連対艦反応魚雷発射管×4(対艦魚雷3000発)
グリューエンコンティネントの武装はこんな所だろう
次にドンナーティーガーの武装だな
武装に関しては何も手を加えてないからな~
旧式の実態弾発射型の武装2基とレーザーキャノンが2基ついているだけだった
どちらも口径も小さいしな~
100ミリレールガン(ドンナーマハト)と40ミリレーザーバルカン(ティーガーナーゲル)、追尾式ミサイル(ティーガーファング)って所かな~
船の方は問題ないな
一方の建物の探索の方はいくつか資料が残っていたが目新しい物は見つからなかった
ほとんどがオリーヴェに記録されていたからな、惑星の広い範囲をドローンで見回りしてもらったがリフレクトニウム以外の未知の物質も見つからなかった、この惑星から別の惑星の探索で興味のある惑星が2つ見つかったので次の目的地はどっちかの惑星かな~
でも一回戻って手土産をギルドに置いてくるのもありだな
レイアーとタルタスを経由してから次の惑星へ向かうとしよう
前まではハイパードライブでもかなりの時間がかかった、だが今はさほど時間がかからない
理由はグリューエンコンティネントのリアクター出力がマッドアングラーの10倍にもなるからだ
これだけの出力があれば時間の短縮が可能だ、それをなしたのはケプラナイト合金だった
この素材はリアクターの改良に大いに役に立った、リアクター素材として使用すると出力の上限が上がりエネルギー効率が4倍ほども上がる、外壁に使っていたなんて何と勿体ない、もっともアルテマ合金と混ぜる事でその効果が発揮されたので知らなくて当然ではあるがな
俺もレブナントが研究して見つけたので知らなかったけどね
レブナントの研究好きが更なる強化につながり、ここからレイアーまででも1日で着いてしまうほど速くなった、巨大な船とそれを支える巨大なリアクターがあっての業だな~
と言う事で戻ってきました惑星レイアー
ギルドへの手土産はデスハーベスターの素材だ、こいつの評価をこの惑星の人達はどうつけるのかに興味があった、トゲトゲの付いた甲羅少しとハサミを1本納品してみる事にした
「あっ、サンタさん、お久しぶりです、本日はどうされましたか?」
「お久しぶりです、今日は珍しい素材が手に入ったので持ってきました、大きいので外に置いてあります確認をお願いします」
「分かりました、職員を連れてきますのでお待ちください」
受付嬢が裏へ入ってすぐに受付嬢と一緒に10ほどの人達がやって来た
「大物があるそうだな、見せてもらうぞ」
「すみませんサンタさん、大物と聞いて彼らが暴走してしまいました」
「まぁしょうがないでしょうね」
外から叫び声が聞こえてきた
「「「「「なんじゃこりゃ!?」」」」」
「これは見た事が無いぞ、新種の魔物か?、野郎ども中へ運び込め!」
「「「「「がってんだ!」」」」」
なんか既視感があるな~
見た事が無い素材と言う事で彼らが詳しく調べる事になった、俺は別室へと通された
「サンタさん久しぶりだね」
「ハンクさんお久しぶりです」
「今回の素材なんだがどこで手に入れたか聞いても?」
「砂漠地帯に生息していて、現地ではデスハーベスターと呼ばれる危険な生物と言われているんです、ここからは遠すぎて私じゃないとたどり着けないですね」
「デスハーベスター、魔物なのかね?」
「魔石は存在してませんので魔物とは違うと思います、大きくなりすぎた生物だと考えて良いと思いますよ」
「そうか、では詳しく聞く事はしないでおこう、素材としての価値だがかなりの物だと鑑定結果が出た、それこそドラゴンに匹敵するくらいの物だそうだ、なので白貨1枚と金貨50枚でどうかな?」
「結構な金額ですね、それで良いですよ」
「良かった、では金額を確認してくれ」
「確かにあります、それでは私は失礼します」
「ああ、また何か手に入ったら頼むよ」
「はい、では」
とりあえずサイリン村で1泊かな~
次話は次の惑星へ行くぞ~




