50 惑星アイオン
新しい惑星だ~
歓迎会の後片付けが大変だった、特にお酒が弱いのに飲んでいた約3名がフラフラになりあちこちに大変な事態を引き起こした、主に床の上やキッチンの中、トイレの中だったが...
今日は朝から3人がウ~ウ~うなっている、自業自得だが薬と水を持って行って介抱してやる
後で説教してやる事にしよう
そんな訳で無事?歓迎会も終わり次の目標に向けて出発の準備に入る
大量のチタニウムを加工して合金を作りナンシー用のスーツを作成しておく
生身じゃ危なすぎるからな、スーツのタイプはどうしようかな~
防御機構を内蔵したタイプにしようかな、ナンシー用はセラフィックシェードマークⅠを作る事にした
緊急時に自分を中心に対物理、対爆発効果のある防御シールドを発生させる、後々良い素材があれば色々とアップデートが可能だろう
「キャプテン、オラクルより報告が入ってます、エターナルアクアプラントは順調に成長を続け結構な範囲の周辺環境を改善させているようです、もう周辺だけならミュータントの出現は起きず本来の惑星の姿を取り戻しているそうです、タルタスの時より成長速度が速いような気がしますね」
「タルタスとここで何か違いはあるのか?」
「おそらくですが環境が悪いせいでより成長が早くなったのではないでしょうか?」
「危機感が急成長を促したとかか?」
「いえ、どちらかと言えば環境が悪い=餌が豊富、故に一気に成長したのではないでしょうか?」
「ああ、浄化自体が大量の餌を摂取する事に繋がったと、神から貰った植物パネェ」
「この分ですと後1~2日ほどで完全に成長が終わりそうですね」
「これならもう観測も要らなそうだな、次の惑星へ向けて出発しても良さそうじゃね?」
「そうですね、問題ないと思われます」
「よしっ、なら次の目的地、氷に閉ざされた惑星『アイオン』に出発しようか」
俺は皆に次の惑星へ向けて出発する事を告げた、流石に二日酔いでダウンしてる3人が大変だろうからな、今日は休んで明日出発する事にしよう、ナンシーにはセラフィックシェードマークⅠを渡しておいた、装備の説明と実際の挙動の確認もしておく事になった
ナンシーは呑み込みが早く防御シールドの展開速度やスーツの挙動にも慣れてきた様子だった
これなら何かあっても問題無さそうだな
「お疲れナンシー、もう大丈夫なくらい動けてたぞ」
「ありがとうございます、このスーツは凄いですね、これがあったらミュータントの襲撃も問題なかったかもしれませんね」
「そうは言ってもこのスーツは万能じゃないし、弱点だってあるんだ、過信は禁物だぞ」
「はい、分かりました~」
うん、素直でよろしい
実の所レーザー兵器に対してあまり強くない、長い時間照射されたり数が多いと防御シールドは耐えられず飽和してしまう、速いところアップデートさせたいと思っている
その後は皆休息を取る事にして俺も自室でのんびり過ごす、なんかここ最近動き回ってたからな~
久々な感じがするな~、今日はゆっくり休んで明日からまた頑張るとしよう~
翌日
「皆おはよう」
「「「「「「おはようございます」」」」」」
「各シェルターへの挨拶も済ませてあるし、いよいよ惑星『アイオン』へ向けて出発したいと思います、各員配置についてくれ」
「「「「「「はい」」」」」」
「レブナント、ハイパードライブ起動起動」
「了解しました、ハイパードライブ起動します、3、2、1、エンゲージ!」
「よし、惑星『アイオン』までどれくらいかかる?」
「4日かかりますのでコールドスリープをお勧めします」
「分かった、後の事は任せるぞ」
「了解しました」
俺達はコールドスリープで4日寝ておく事にした
4日後
「キャプテンおはようございます、まもなくハイパードライブが解除されます、皆様と一緒にブリッジまでお越しください」
「了解だ」
皆を連れてブリッジに来た
「ハイパードライブ空間離脱します」
高速で流れていた景色が止まったような錯覚を起こす、通常空間に移行した瞬間だ
「正面に惑星『アイオン』を確認、映像拡大します」
正面モニターに大きくアイオンが表示された、見事に凍り付いた惑星が見える
この惑星の近くには恒星は無い、恒星が爆発したのならアイオンだって無くなっているはずだ
だとするならこの惑星は元々恒星を必要としてなかった、恒星に変わる何かがこの惑星にあって文明を築く事が出来たと言う事だ、その秘密を探りたい、出来るならその正体を手に入れたい、もしくはその正体を模倣できればなとは思う、原理が理解不能じゃなければ良いんだけどな~
「間もなく惑星『アイオン』の重力圏に入ります」
アイオン自体はそれほど大きな惑星ではない、これまで巡ってきた惑星はほぼ同じ大きさだった
だがこの惑星の大きさは他の惑星の3分の1ほどしかない、当然重力も小さくなるはずなのだが、レブナントの計測では他の惑星と同じだけの重力があり、大気もちゃんと存在している、気温が-100度ととても低い事を除けば惑星として生活できてもおかしくはない、気温さえどうにか出来れば問題の無い惑星と言う事だ、今から楽しみでしょうがない
「キャプテン、惑星の重力圏へ入りました、外気温-115度、大気濃度問題なし、大気汚染無し、着陸地点の周辺にも異常はありません、着陸します」
「分かった任せる」
無事にマッドアングラーはアイオンに着陸した
スーツを着て外に出る、これはやばいな、一瞬でスーツの表面が凍り付いた、凍ったからと言って何か問題がある訳じゃないが動くたびにシャリシャリ氷が砕け落ちる音がする
「レブナント、この氷の強度ってどの程度なんだ?」
「キャプテン、この氷には未知の物質が含まれてます、地面を覆っている氷の15%が未知の物質、名を
リフレクトニウムとしましょう、この物質はレーザーの反射率が非常に高いです、これだけではレーザーの熱で溶けてしまいますが他の物質に混ぜる事で驚異的な対レーザー能力が得られそうです」
「いきなりの未知なる物の発見か、幸先良いな~、オラクル、回収班を編成してくれ」
「了解しました、各種ドローンを編成します」
「キャプテン!、探査ドローンがとんでもない物を見つけました!、これは大変な物です!」
「どうした?、レブナントが興奮するなんて何年ぶりだ?」
「氷の下の巨大な船舶を詳しく調べに行かせたドローンのスキャン結果は超巨大宇宙船でした、しかもまだ動力部が動いてます、つまりまだ稼働する宇宙船です、中に人が居る可能性もあります」
「なんだと!、まずはその船舶の発掘を最優先にするぞ!、すべてのドローンを使って作業を優先しろ」
「「了解しました」」
俺達も現地へ行く、そこには超巨大宇宙船が氷の下に埋まっていた
発掘作業は困難を極めた、まず第一に氷に含まれるリフレクトニウムの存在だ、レーザー系を反射してしまう為氷をレーザーで切断と言う手が使えない、第二に高温で熱して溶かそうと思ってもこの気温では解けた先から凍り付いてしまう、第三に時折暴風が吹き荒れ作業が中断せざる負えない状況に陥る、何しろ下は氷だ、暴風によって機材が飛ばされそうになる、なので発掘作業は物理打撃によるものになった
単純に杭を打ち込み氷を割って退かすその繰り返しだ、作業を始めて2日が経ち宇宙船のハッチ付近がようやく見えてきた、やっとここまで掘り進む事が出来たか~、だがまだ氷は残っている、ハッチを開けるほどのスペースを確保しなくては中に入る事すらできないからな
それから1日経過してやっとハッチ前のスペースを確保する事が出来た
さぁいよいよ宇宙船内部の探索に取り掛かれるぞ
次話は船を手に入れるぞ~




