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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星タルタス編
43/97

42 デスハーベスター納品と例の種を植えてみる

デジャヴ?

種は無事育つのか?

誤字が見つかったので修正しときました



バンタンの町のハンターギルドへやって来た

受付へ行き大物の欠片を見つけたと報告する

「大物の欠片ですか?、なんだか聞くのが怖いですが、仕事なのでそうもいきませんね、何を見つけたのですか?」


「デスハーベスターと思わしき生物の一部だと思う、確認してもらいたい」


「ッ!!、デスハーベスター....本物だったら大変な事ですよ、どちらにありますでしょうか?」


「物はとげとげの付いた甲殻が2メートル四方位と、長い突起物っぽいからハサミの部分では無いかと思うんだがそれが1つだ、表に積んであるので確認をお願いしたい」


「分かりました、少々お待ちください」

受付嬢は裏へ回っていった、すると前にも見たような光景が再現されていた

「トゲ!トゲの状態はっ!」

先頭の男をきっかけに10人ほどの男達がなだれ込んできた

「デスハーベスターのハサミは何処だっ!」

「甲殻!、甲殻の状態はっ!」

「他の部位は無いのか?どうなんだっ!」


「表にあるのだけ拾ったんだよ、確認してくれ」


「任せろいっ!」

「「「「「がってんだ!」」」」」

そのまま男達は外に持ってきたハサミと甲殻に取り付いていった

ワーワー、ギャーギャー

「サンタさん、全部買取でよろしいのでしょうか?」


「ええ、それでお願いします」


「では査定が終わるまで時間がかかると思いますので、明日の昼頃に来ていただけますか?」


「分かったそれじゃいったん戻って明日来るよ」


「はい、お待ちしております」


「おっ!、兄さんこいつはすげ~な、こいつのハサミは使い道が多くてな需要が高いんだぜ」

「ありがとな、こいつは狩るのに多大な犠牲が出る、仮に狩れたとしても素材がボロボロになる事が予想できる、これだけしっかりと残ってるのはありがてぇぜ」

「この甲殻は立派な甲殻だ、この素材があれば色々な道具が作れるよ、助かったぜ」


「拾ったのは偶々ですよ、かなりの幸運でした、それじゃ俺は失礼しますね」


「「「「「おうっ!、またな!」」」」」

拾った場所は一応受付嬢に伝えてある、場所を聞いてがっくりしていたがそれは俺のせいじゃない

翌日査定が終わった頃にギルドへ顔を出した

査定額はかなりの高額が付いた、素材が枯渇していた所に持ち込んだから取引価格が上がったそうだ

また日を改めて拾ったと言って持ってこよう、教えた場所の周辺に落ちていた事にすれば問題ないだろう

さてと、今日の予定はどうするかね~

(キャプテン、レブナントから報告がありました、この砂漠惑星では珍しい地層が発見されました、砂では無く赤い土が出土し詳しく調べてみると赤土粘土である事が判明しました)

(粘土層が見つかったのか?、もしかしてあの植物の種の発芽条件満たせるか?)

(おそらく可能だと思われます)

(問題はあの植物を植えて成長しちゃった後何が起こるかと言う事だな、レブナントはシミュレーションできるか?)

(例の植物、エターナルアクアプラントですが成長した後は水を一定量生産し続けるようです、ですのでこの惑星としてはありがたい植物となるでしょう、生態系に関しても悪影響を与える事は無いと思われます、如何いたしますか?)

(生態系が守られるなら試してみる価値はありそうだな、1つだけ植えてみる事にしよう現地の場所をマークしてくれ)

(了解しました)

目的の場所はデスハーベスターを討伐した場所から5日ほどの場所だった、周りに遮蔽物も無く砂もあまり堆積してい無いようだった、確かに赤い粘土層があるようだ、植物の種の大きさからもう少し奥地の方で植える事にしよう、結構な大きさになると予想されるしな

ちょうど良さそうな場所を見つけた今後の気象情報も予測すると、予測するまでも無く雨は降らないな

今までこの惑星で雨が降った事は一度も無いし、それでもきちんとレブナントに予測をしてもらった

問題無いようなのでエターナルアクアプラントの種を赤土粘土の上に置いてみる

土で固めたりとかしないでも良いのかな?と思っていたら

パキパキパキッ!

と音がして種から白い根が生えてきた、おいおい!、成長が早すぎねぇ?、これ大丈夫か?

根がスルスルと伸び粘土層に突き刺さった、粘土層乾燥して石になってたんだが?、それをいとも簡単に突き刺すってどうなってるんだ?

根は2本目3本目が出て突き刺さった所で動きが止まった

止まったように見えたが粘土層を割って根を伸ばしてるだけだった、固い粘土層に亀裂が入っていく

「ちょっと離れた方が良さそうだ、退避するぞ」

「「「「「はい」」」」」

種から結構な距離を取って観察をする事にした、観察はオラクルに任せる事にしよう

(レブナント、経過観察はオラクルに任せよう、それと別惑星の探索はどうなっている?)

(そちらの方ですが新しい惑星を1つ見つけました、惑星全土を氷河が覆っているのですが所々に文明の痕跡が見られます、また氷河のすぐ下に人口建造物や船舶らしき物も確認出来ました、間違いなく知的生命体が生息していた惑星でしょう、惑星全土が氷河に閉ざされた理由が気になりますし、残された文明の探索もしたい所ですね)

(それは気になる惑星だな、ここから近いのか?)

(残念ながらこの惑星からだと遠くなりますね、陸地9割の惑星名を『エレボス』としましょう、そちらからですと近くなりますのでエレボスから行くのが良いでしょう)

(この植物が成長した後にエレボスへ向けて出発するのも手だな)

(そうですね、その間に色々と準備を進めておきましょう)

(だな、まずはこの植物の観察とギルドにデスハーベスターの素材を卸して過ごすとしようか)

(了解しました、捜索隊の方はどうされますか?)

(この惑星での探索は終了して拠点の防衛に回そう、俺達が居ない間拠点の管理と防衛を任せたい)

(分かりましたオラクルに指示を出しておきます)

(頼んだぞ~)

俺達はそれから数日間エターナルアクアプラントの成長を観察しつつギルドに拾ってきたと言う名目でデスハーベスターの素材を追加で卸した

3日で植物は高さ5メートルにまで成長した、5日目で10メートル、ちょっと待て、この木どこまで成長するんだ?、まだ半分だぞ?、普通に50メートルとか行きそうな勢いで成長してる、さらに周辺は軽く池になっている、水を生み出すと言うだけあって水が溜まりまくっている、発芽条件の水捌けの悪い土地の理由はこれだと思われる、成長するにしたがって水が溜まり池が形成される事になったんだろう

神からの贈り物だからすごいんだろうとは思っていたが、甘く見ていたな、ここまでだったとはな

7日目、25メートルに達している、池は湖にランクアップした、これやばくね?、最終的に海に進化しそうで怖い、生態系を壊しかねないぞ

(レブナント、これ大丈夫か?)

(それなのですが、この惑星にとって良い影響を与え始めているようです、周辺を確認した所、新たな生命が誕生しているようです、具体的には水辺の生物が増加してますね)

(それほんとに大丈夫なのか?、生態系が狂って最悪他の生物が絶滅の危機とかさ)

(そこは大丈夫です、この周辺には元々生物が少ないどころかほぼ皆無でしたから、ここに新たなる生物が誕生するのはこの惑星にとって望ましい事です)

(なら良いんだがな、少々不安になってくる)

(キャプテンは心配性ですね~、この惑星はそれほど軟ではありませんよ)

(お前はAIなのに楽天家だな)

(優秀なAIですから)

(まったく)

そして10日目エターナルアクアプラントは成長し終わったようだ

高さ50メートル、幅10メートルの巨大な樹木へと成長した、枝が広がり緑の葉を茂らせている

樹木の下は巨大な湖へと変貌した、もはや海と言っても過言では無いだろう、直径で30キロ近い湖になっている、多種多様な水生生物も誕生したようだ、その中でも薄い金色の魚が泳いでいるのがとても美しい、スキャンした所成長すれば20センチほどになり美味だそうだ、美味しいのか~、成長したら捕まえて食べてみよう、これでこの惑星での用は済んだかな~

惑星『エレボス』に向けて出発しても良いな


次話はエレボスへ行くぞ~


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