35 古代遺跡
さぁ古代遺跡を探索だ~
もうすぐ目的地だ
ここいら辺りはサメは居ないようだ
全方位砂だけかと思ったがこの辺りには砂岩が転がっているようだ
これは古代文明の遺跡があるっぽくないか?
砂岩は古代文明の遺産のような物、それがこの近くにはそこそこ転がっている
俺の期待は高まったと言える
しばらく進むと目的地周辺へ着いた
この地下に人工建造物らしき物が埋まっていると言う事だ
早速発掘作業に取り掛かるとするか
砂を掘り返すのにはかなりの労力が必要だ
だから便利な道具を持ってきた、それが便利道具1の空間隔離ユニットだ
まずは四方に柱を設置する、この柱はお互いに接続でき地下へ向かって伸びていく
ある程度の深さになったらお互いに壁を展開させ砂を囲む形で隔離する
そこで便利道具2の強力ポンプの出番だ、これは粒の小さな砂をポンプの力で吸い込みホースを伝い別の場所に吐き出してくれる、こうする事で隔離した砂を全部吸い出してくれる
全部の砂を輩出したら便利道具1をもう一組使って更に下へ掘り進んでいく
3組目を使った所で建物が見えた、間違いなく人工物だ、だが壊れた形跡から見ると本来はもっと高い塔のような物だったと推測できる、何かがあり壊れたと言う事だろう
それが危険生物によるものか、自然災害によるものか、詳しく調べてみないといけないだろう
危険生物だった場合この建物を壊せるだけの生物が居たと言う事になる、近くにいるとは限らないが住処にしているとなるとかなり危険だろう
しばらく調査をした結果自然災害による圧壊で壊れたと言う事が分かった
危険生物のせいでは無い事が分かったのは良かった、それとこの近くには危険生物が極端に少ないのも何か理由がありそうだな
それもこの建造物を詳しく調べてみればわかるかもしれない
崩れた建物の上層階に入り口が見つかったようだ
入り口と言うか側面に窓があって開けたら中に入れるようになっただけだがな
上層階は完全に潰れていて塞がっていたからな
窓から入った場所は塔の中間あたりだろうか?、下へ階段が続いている
階段を下りる前にまずはこの場所が崩れないように補強してからにしよう
持ってきた支柱を使って全体的に補強作業をやってもらおう
大体の補強が完了しいよいよ古代文明の遺跡だと思われる建造物の探索だ
階段を降りると10メートル×10メートルの部屋になっている、高さも10メートルの正方形だな、いや少し端が丸みを帯びている、柱のない建築物が上を支えているのはアーチ構造が用いられているせいかもしれない、壁には入り口がある、2か所あるな方角は北と南に1か所ずつだな
北から調べる事にしよう
北の入り口の先は通路になっているようだ、まっすぐで長い距離続いているようだな
この通路もアーチ構造で作られている、しばし進んでいくと別の部屋に出た
この部屋は他に入り口も無く行き止まりのようだ、部屋の壁には棚がいくつも設置されているようだ
何かないか物色してみよう、本かと思ったが石板のようだな、薄い石板にびっしりと文字が掘られている
石板1枚が1ページと言う感じかな、ただ数が多いのと繋がったページを探す作業はとてもじゃないが無理がある、そこですべてのページを記録してレブナントとオラクルに解析を任せる事にした
記録は作業ドローンに任せて俺達は南の入り口の先を調べに行く事にした
南の入り口も同じ造りになっていた、しばらく進むと最初と似たような部屋に出た、上に向かう階段と正面には入り口がある、上の探索は作業ドローンに任せよう
そのまま正面の入り口を進むやはり同じ造りのようだ、この遺跡がどれくらい前の物か分からないがこれだけしっかりと残ってるのは流石と言えるだろう
進んでいくと今までの部屋とは違う造りの部屋に出た
この部屋は中央に巨大な柱が立ち、吹き抜け3層構造になっている
柱からそれぞれの階層へ枝が伸びるように柱が伸びている
結構な広さがあり全体がよく見えないな
(キャプテン、階段を上がったドローンから上部でコンソールのようなものを発見したと連絡がありました、解析した結果太陽光発電システムの調整用パネルらしいです)
(稼働するのか?)
(システムはまだ生きているようですがパネルが砂で埋まっているみたいで生産電力は0のようです)
(なら掘り起こしてみたらどうなるかな?)
(動くとは思いますが、残念ながらもうすぐ日没ですね、掘る作業は今日中にやっておきましょう)
(もうそんな時間だったか、ならここの探索はいったん終わらせて地上へ戻るよ)
(了解しました)
「もうすぐ日が暮れる時間だそうだ、いったん戻って明日ここの探索を再開しよう」
「「「「「はい」」」」」
俺達は来た道を引き返した、外に出ると辺りはすっかり暗くなっていた
夕食の食べ明日に備えて今日は早めに寝る事にした
翌朝
すっきりした目覚めだ、外はまだ少し暗い、これから日が昇ってくるところだな
朝食はヘビと魚のスープと野菜とサメの炒め物とパンだ
「さぁ今日はあの広い場所の探索をするぞ~」
「「「「「お~」」」」」
中に入ると所々明かりがついている
「これはソーラーパネルが電力を生んだのか?」
(キャプテン、一応稼働はしましたが1か所では生産電力が低く全体を照らすには至りませんでした)
(まぁそれはしょうがないだろう、これでもないよりはかなりましだ)
(他にも同じような場所が残ってないか探索するのもありでしょうね)
(そうだな、そっちは引き続き作業ドローンに任せるとするか)
(了解しました)
「どうやらソーラーパネルが電力を生んで少し明るくなったようだよ」
「そうだったんですね」
「真っ暗じゃないだけましですね」
「まだちゃんと機能してるんですね」
「他の無事なパネルも掘り起こせば普通に機能しそうですね」
「...ねむい」
アエラはマイペースだな~
さぁやって来ました目的の場所
ここも少し明るくなっている中央の巨大な柱は柱じゃなかった、これエレベーターだ、こんな物まであったのか、古代文明って結構発展してたのかもしれないな
残念ながらエレベーターは電力不足で稼働はしなかった
だがここが大ホールだった事は分かった、ここから各部署へ移動する主要地点の一つだったようだな
更に残念ながらいくつかは完全に機能してない場所もあるようだ
機能してる部屋のうちの一つに実験室と言う記述を発見した
直通エレベーター5番と書かれている、5番ってどれだ?
大きな柱の周りに1~6と書いてあるのでこれの5番って事だろうか?
だがエレベーターは動かないしな、柱の中が見えない以上何処へ繋がってるか分からないな
(レブナント、このエレベーターが何処へ行くか分かるか?)
(流石に弩とから見ただけでも判断しかねますね、入り口をこじ開けて中を見れればあるいはと言った所ですかね)
(少しこじ開けてみるか)
(小型のドローンが中に入れれば探索が可能です)
(小型って言っても1メートルくらいあるだろう?)
(ですが中に入れれば各場所の探索が出来ると思いますよ)
(仕方ないかエレベーターの扉をこじ開けるぞ)
「ちょっとこのエレベーターの内部を調べるのにこの扉をこじ開ける事にした、手伝ってくれ」
「「「「「はい」」」」」
扉は結構しっかりと締まっていたがスーツを着た我々の力があれば問題なく開けた
中は配線が何本もあり箱型がいくつかぶら下がっているのが見えた
(こちらオラクル、これよりエレベーター内部の探索を開始します)
(オラクル頼んだぞ)
(了解しました)
さて何が見つかるか楽しみだな
俺達は結果が分かるまでしばし休憩する事にした
次話は更に探索をします




