32 砂漠惑星タルタス
辺り一面砂ばかり
サイリン村の朝ではなく昼だ
宴のせいか皆昼近くまで寝てしまった
今日は新しい惑星に向かって出発しようと思う
まずは砂漠惑星からだな
「皆~、忘れ物は無いかな?」
「「「「「はい、大丈夫です」」」」」
「それじゃ出発するぞ~」
「「「「「はい」」」」」
俺達は再び宇宙へ向けて出発した
目指すは砂漠惑星『タルタス』だ
「ハイパードライブ起動します、3、2、1、エンゲージ!」
一瞬の加重力の後マッドアングラーはハイパードライブ空間に突入した
「予定では5日後に到着します、それまでコールドスリープにてお休みください」
「了解、それじゃ皆行こうか」
「「「「「はい」」」」」
5日後
「キャプテン、間もなく砂漠惑星タルタスへ到着します、ブリッジまで来て下さい」
「分かった」
ブリッジに着くとハイパードライブ空間から抜けるカウントダウンが始まっていた
「後2分ほどでハイパードライブを解除します、皆さん席について下さい」
2分後に通常空間へと出た
目の前に惑星が見える、アレが砂漠惑星タルタスかな
「地表のスキャンを開始します、同時に着陸地点の割り出しも行います」
タルタスは砂漠惑星と言うだけあって光を反射して薄い茶色か白っぽく見える
目に見える範囲では海や湖と言った物は見えないな
小規模なオアシスが存在してるのだろうか?
「キャプテン、地表のスキャンが終わりました、予想通りかつて文明が栄えていた痕跡がありました、砂に埋もれてはいますがかなり広大な土地に広がっている事から考えても大きな都市があったと思われます、またごく小さなオアシスがいくつも存在していてその周りに生命反応が多く見られます、文明が崩壊した後の生き残りの可能性が高いです、それ以外にも砂漠に大きな生命体がいくつも存在してるのを見つけました、未知の発見があると思われます、着陸地点に関しては生命反応の無いオアシスのどれかが良いと思われます、どこにしますか?」
「かつての文明の生き残りが居る近くは避けた方が良いだろう、だが離れすぎても交流を持てた場合は不便だからな、近すぎず遠すぎない場所だとここはどうだ?」
「そこは周りに野生動物が存在してますね、ただ脅威にならない程度ですので問題ないと思われます」
「ならここにしよう、マッドアングラーは砂をかぶせてカモフラージュしておこう、普段の移動はドラグドライドで良いだろう」
「そうですね、その方が良いと思います、ではこの地点への着陸をします」
マッドアングラーは小さなオアシスから少し離れた場所に着陸しハンガーからドラグドライドを出した後砂をかぶせて隠しておいた
さてと、この惑星には何があるかな~、あっそうだった、チタンが足りないって話だったんだ、チタンの探索をしといてもらおう、オラクルに戦闘用ドローンを指揮してチタニウムの探索をして貰う事にした
俺達はまずオアシスに仮拠点を作る事にしよう
まずは水質調査と水辺周辺の植物と野生動物の観察、その後問題が無ければ仮拠点を建てるとしよう
水質を確認すると、少し濁ってはいるものの、濾過すれば引用には問題が無い事が分かった
周辺の植物はシダ系の植物と背の高い樹木は実に水分を蓄えるヤシの仲間のような植物が生えている
野生動物は砂を掘って地中で生活する普通の犬サイズのモグラに似た動物と毒は無いが攻撃的な大きなヘビと砂の中を高速で泳ぐ魚のような動物が居る、特に危険な動物は居ないがヘビは攻撃的だし魚も砂の中から突如飛び出して噛みついてくる、オアシスの近くの湿った場所では動けなくなるようで近づいては来ないようだ、ヘビと魚を捕まえて詳しく調べてみた所、ヘビはジャイアントサンドボア、魚はサンドガーパイクと言う種らしい、ボアは全長2メートルを超えるほど大きい、サンドガーパイクは全長1メートルほどだ、どっちも美味しいらしい、ここでの食料調達は問題ないように思う、ヤシに似た植物はココヤシと言うその物だった、似てるんじゃなくて普通にヤシの木だったよ
水中に生息している生物は小さな虫くらいしか居なかったし特に危険でもないので良いだろう
ここに仮拠点を設置するのに問題が無い事が分かった
周りの地形も悪くはない、欲を言えば固い台地がもう少し多ければ防備の拡充が望めたんだがな
「キャプテン、オラクルより連絡がありました、チタニウム探索部隊が敵性生物と交戦状態に入りました、被害は軽微ですが地形の不利が出ているようです、今後対策を取る必要があるかもしれません」
「敵性生物ってどんなのだ?」
「砂の中を泳ぐ大きなサメに襲われたようです、幸い数が少なかったので対処できたそうです」
「やっぱり砂の中を自由に移動できる生物がこの惑星では強いみたいだな、そうなると新たな兵器を作る必要があるかもしれないな、潜砂船って作れたっけ?」
「リストには登録されてます作る事は出来ます、いくつか種類があり大きさもいくつかあるみたいですね、リストはこれです」
「ふむ、これは結構種類があるな、砂上船ってのもあるじゃん、まぁドラグドライドがあるから必要なさそうだな、まずは潜砂船の小型無人機を作ろう、ドローン部隊に随伴する用に作ろう」
全長3メートル、全幅1メートル、全高1メートルの小型無人潜砂船だ
武装は砂中魚雷2門、20ミリレールガン1門だ
小型とはいえこの武装ならかなりのでか物相手じゃない限り大丈夫だろう
こいつを10隻作って探索部隊に合流させよう
とりあえずはこんな所かな~
仮拠点の設置の方も大体完了した
ここから周辺を探索して人のいるオアシスのを目指す
その前にオアシスに住む住民達が好戦的でないか調べておきたい
上空から飛行ドローンで様子を確認しよう
一番近いオアシスまでドローンを飛ばし観察してみる
見た目は普通の人間のように見える、肌は褐色で老若男女が普通に生活してるな
オラクルに周辺のオアシスの観察を頼んでおく
俺達はこの周辺の探索へ出かけてくるとしよう
ドラグドライドならこの地形でも問題なく走破していく
しばらく進むと生体反応を検知した
どうやら砂中に大きな生物が居るようだ、数は3匹
探索部隊が遭遇した大きなサメだろうか?
左右の砂が巻き上がり茶色のサメに似た生物が突進してきた
ゴゴンッ!
この程度の突進ならなんて事も無い
「迎撃だ!」
バシュッ!バシュッ!
サメの2匹を倒した、残りの1匹はどうやら逃げて行ったようだ
倒したサメを回収しよう
スキャンの結果このサメは、サンドシャーク何のひねりも無かった
だがこのサメ美味しいらしい、身は淡白で臭みが無く柔らかいそうだ
こいつが主食になりそうだ、向こうはこっちを食おうと思ってやってきてるんだろうが、俺達がお前らを食ってやるぜ
サンドシャークはそこそこの大きさの為1匹でも結構な食料になる
この惑星は砂漠なのに食糧事情がかなり安定してるな
唯一の問題点は水だけだろうけど俺達なら水問題は全く問題にならないからな
マッドアングラーに大量に積み込んである水が豊富にあるからな
いやもう一つ問題があるな、野菜が一切取れないじゃないか
他のオアシスはこの問題をどうしてるのか見てみるか
サメも手に入ったしいったん戻る事にした
仮拠点に戻ると皆には料理をお願いしておいた
俺はオラクルが観察した動画データを見る事にしよう
おっ!これは畑だ、砂漠の中でもちゃんとした畑があるぞ、しかも結構な広さを確保してるようだ
オアシスの水を引いて用水路として使ってるようだ、所々にかつての文明の名残みたいな物が活用されているみたいだ、他にはオアシス毎に部族がちがうっぽいが交流はしてるようだし争い事もなさそうだな
これなら接触しても良いかもしれない
明日は接触を図ってみよう
次話はお隣さんとの接触です




