31 帰って来た故郷
一時帰還とギルドへお土産
新しい惑星を目指したい所だな
陸地9割の惑星か砂漠惑星
ここは陸地9割の惑星に行きたい所だな
文明もあり人口も多いと言う惑星だ、色々と未知の物にあふれている可能性が高い
だがその前にマッドアングラーとアネモネのアップデートが先だろう
ウルテマ合金は十分とは言えないが重要箇所に優先して使っていこう
色々と調べていて面白い物が作れる事が分かった
ハイパードライブ装置のアップデートだ
従来の性能を大幅に超えるとんでも性能へとアップできる
惑星レイアーから惑星オケアスまで2週間かかってたのが5日で移動できるようになるとか何の冗談だ?
ほぼ3倍の速度で移動できる計算だぞ
これなら各惑星をちょくちょく行き来できちゃうじゃないか
勿論こんなすごい物を作らない訳がない、早速作って搭載した
後は船体の補強に使用して全部使い切ってしまうな
グラビライトが手に入らないと作れない、イ海へ行ってグラビライト探索をした方が良さそうだな
海神しか持ってないとかだったらお手上げだが、そこらへんも一回聞きに行った方が良いな
それとウディウムの回収もしないとだな、やる事が多くてかなわんな~
それから数日イ海へ行き来してイ=ニーからグラビライトの情報を貰った
水深2万メートル付近の海底奥深くから採掘できると教えてもらった
2万だよ地面を5千メートルも掘らないといけないとの事
イ=ニーは体内で生成出来るらしく作って渡してくれたそうだ
もう一度作るには力を溜める必要があって、力を溜めるのに数十年かかるらしい
そんなに待ってられない、仕方ない掘ろう
ウディウムの方は行って回収してくるだけなので問題ない
海底2万メートルまで掘る作業はかなりの時間を要した、現地へ行けるのがレヴィアマリンだけだから仕方ない事だ
数日かけてやっと目的の鉱脈を発見した
グラビライトを掘りまくるぞ~
積載限界まで掘っては戻りを繰り返した
おかげでドラグドライドとレヴィアマリンの補強も完了する事が出来た
さらに性能が上がったレヴィアマリンのおかげで効率が良くなった
マッドアングラーにそこそこの量保管できた
とりあえずはこれで目的達成だろう
ここで問題が発生する、ミスリルは足りるがチタニウムが無くなってしまった
惑星レイアーと惑星オケアスではチタニウムが手に入らない
こうなると新しい惑星に期待するしか道は無い
近いのは砂漠惑星だ、今のハイパードライブなら3日で行ける距離
陸地9割の星は5日の距離だ
皆と相談した結果新しい惑星に行く前に惑星レイアーに戻ってギルドに顔を出し何かしらの手土産を出しておこう、それからポルテ達の故郷へ戻り1泊休みを入れてから出発しようと言う話になった
俺もそれで構わないな、別に急ぐわけでもないし、ミスリルの追加を取ってくる指示を出しておくのもありだな、良い考えだと思う
と言う訳で現在は惑星レイアーに向けてハイパードライブ中だ、5日かかるのでコールドスリープと言う手もあったが、嫁達が最近構ってくれないと抗議してきたのでお望み道理お相手をする事になった
俺としても求められてうれしい限りだ
5日間存分に楽しい時間を過ごした
俺達は帰ってきた、惑星レイアーへ帰ってきたぞ、そんなに大変では無かったけどそれでも感動するものだな~
浮島へ着陸しドラグドライドで故郷の村へ送り届けた、サイリン村の人々は歓迎して迎えてくれた
俺とアデリアは王都の冒険者ギルドへ行く事にした
オラクルにはミスリルの採掘をしてきてもらう指示を出しておいた、移動には新たに運搬用にエアロトレーラーを作っておいたこいつはホエイウディルイト合金で作られている、ドラゴンが相手でも対応可能だろう、護衛には飛行型ドローンも付いて行ってるしな
俺達はギルドへ到着した、少しの間だったが離れていたので懐かしくも思う
ギルドへ入ると受付嬢が俺達を見つけ応接室に案内される
しばらく後ギルドのサブマスターのハンクもやって来た、なんか大事になってないか?
「久しぶりだな~、元気そうで何よりだ、前回はとんでもない物を持ち込まれたからな~、今回は何かあるか?」
前回ので警戒していたらしい、今回はまぁよその惑星の物を持ち込んでみようと思ってたんだ
この惑星での評価がどんなものか確かめてみたかったからな
今回は熱を吸収する性質を持つウディウムを提出してみた
どんな反応をするのかな?
ハンクは手をかざし何やら呟いた
「なんだこれは?見た事も無い鉱石だ、性質としては熱を吸収する?不思議な鉱石だな、私は長い事この仕事をしているが初めて見たよ、名称は分からないな、これは何と言うんだ?」
「これを俺達はウディウムと呼んでいます、熱を吸収する性質を持つのはお分かりかと思いますが色々と使えそうだと思いまして持ち込みました、出どころは残念ながら内緒ですよ」
「そうか、飯のタネになりそうな物の在りかを簡単に教えないのは当然だな、それは良い、これの活用法は何かあるかね?」
「主な使い道としては断熱材として使用できるのが一番簡単じゃないかと思います」
「まぁそうだろうな、熱を吸収ってどの程度まで耐えられるのか試してみたり?」
「ええ、かなりの高温でも大丈夫でしたよ、後はそちらで研究してみてはいかがでしょう?、結構な量を持ってきたので可能なら買取をお願いしたいのですが?」
「ふ~む、これは値段を付けるのが難しいな、よしっ持ってきたのは全部で50キロ分だな、金貨100枚でどうだ?」
「そうですね、これの価値が今後どうなるかで変わるかもしれませんが、今はその値段で良いと思います、それで手を打ちましょう」
「助かる、これは王都の研究機関と鍛冶屋ギルドへ半分ずつ回して研究して貰う事にするよ、また手に入ったら買い取るかもしれないのでその時は頼めるかね?」
「はい、構いませんよ、またしばらく旅に出るとは思いますがたまに帰ってきますのでその時にお願いします」
「こちらこそよろしく頼む」
俺達はギルドを後にした
サイリン村の自宅へ戻ってきた
王都周辺やサイリン村周辺では特に困った事態は起きておらず平穏な日々を送れているそうだ
それを聞いてホッとした
魔王とか出てきてたし何か厄介事が起きてないか心配していたんだが、何も無いのならそれに越した事は無い、相変わらず魔女っぽい婆さんは怖かったがな
ポルテ達は子供や孫みたいなもんらしく、心配してたようだ
それとひ孫の顔が見たかったんだがのぅ?とか抜かしてきた、全くこの婆さんには困ったもんだ
離れていたのは数週間程度だと言うのに...
今日はサイリン村で一泊だ、皆の歓迎の宴が開かれた
美味しいご飯と美味しいお酒
アエラは飲み食いで忙しそうだ
ポルテ達は村の女性達との話が盛り上がってる様子
アデリアは婆さんと何やら話し中
俺は男連中に囲まれてあれやこれや聞かれまくった、やる事をやっているのを確認して皆羨ましがっていた、一部爆発しろ!とか言われたが気にならんな
夜も遅くなり宴はお開きとなった
アエラは飲み食いで動けない~だっこ~とぐうたらぶりを発揮していた
仕方ないので自宅まで運んでやる
ポルテ達はそれを羨ましそうに見ている、はぁ、ちゃんと運んでやるから少し待ってなさい
そのあと一人一人だっこで運んでご機嫌を取っておく
アデリアも運ぶか?と聞いたらとんでもないおねだりをしてきたので却下した!
まったく油断も隙も無い、誰が見てるか分からんのに服を脱ごうとしたので捕縛して自宅へ放り込んだ
家族だけの場所なら俺もやぶさかでは無いが、外で何て却下に決まってる
はぁ最後でどっと疲れた、今日はもう寝る事にしよう、皆も宴で疲れてるだろうしな
ではお休み~
次話は新たなる惑星へ




