27 海神からの情報
神と言っても色々いるんだな~
海神ロ=ジュ
話し相手になってほしいと言うのでこちらとしてもありがたい
この惑星の事を色々と教えてもらえそうだ
海神からこの惑星の正確な地図を教えてもらった、流石に神と言うだけあって結構細かく分かるようだ
この惑星の海は3つに分かれているそうだ、それを三海と呼びそれぞれの海に海神が1体ずつ居るそうだ
ここはロ海でその海神はロ=ジュ
他はイ海で海神はイ=ニー
それとハ海で海神はハ=サリ、だそうだ
それぞれの海は浅瀬で区切られており海神の行き来は出来ないそうだ
ロ海では食料が豊富に取れ多種多様な生物が住んでいるそうだ
イ海では鉱物資源が豊富に取れその特性上住める生物に限りがあるそうだ
ハ海では植物が多く海の中にも生態系を広げていて海中植物と言って生きている物は何でも食べるそうだ
『何か美味しい物は無いか?わしは食べるのが好きだが、この姿では人の子のように食事をとる事が出来んのでな』
「そうは言ってもその巨体が満足するほどの食料は持ってませんよ」
『それは大丈夫だ、わしは小食だからの、人の子が食べる分だけで足りるのだよ』
「なら他の惑星に生息している生物を調理した料理でも大丈夫ですか?」
『おお、それはぜひとも味わってみたいの~、それを貰えるかの?』
「ここで出したらぺちゃんこになってしまいますよ」
『ふむ、そなたの位置は把握した、そなたの手にその料理を持ってみると良い』
俺は試しにローストビーフを盛りつけた皿を持ってみた
「こちらです」
次の瞬間皿ごと料理が消えた
『ほうほう、これは美味じゃの、まさしくこの惑星には無い味じゃ、他にもあるかの?』
「いくつかありますのでどうぞ召し上がれ」
俺はフライドチキンと豚の角煮を手に持った
次の瞬間には皿ごと消えた
『どれも美味じゃ、そなたのおかげでこの惑星に新たな生物が生まれよう、何か褒美をやらんとな、どれいくつかわしの所有している物をそなたの乗り物に入れといたぞ、確かめてみると良い、実に良い出会いであった』
「ありがとうございます、早速確認してみますね」
俺は倉庫を見てみる事にした
中には大きな鱗が10枚と何かの皮に包まれた肉っぽい塊が500キロほど、それとすごく奇麗な石の塊がある、重さにして10キロくらいだ
鱗は海神の鱗のようだ、肉の方はサウザンドクラーケンの肉のようだ、奇麗な石はこれダイアモンドだ、しかも純度が高く不純物が一切無いピュアダイアモンドだ、これ売ったらいくらになるんだろう?
『その方、他の海神から連絡があっての、わしだけ良い物を手に入れて狡いとうるさくての、何か別の惑星の品物を持ってはおらんかの?イのやつは他の惑星の鉱物資源が欲しいそうだ、ハのやつは他の惑星の植物が欲しいと言っておるのだ、何か持ってはおらんかの?』
「それでしたら鉱物資源は魔鉄とミスリルがありますよ、植物は白甘の実とアロエがあります」
『それは良いの~、済まぬがあやつらの所に行ってそれぞれ渡しては貰えんかの?必ず褒美を渡すように言っておくでの』
「それはこちらとしてもありがたいです、この惑星の資源調査と調達が目的でしたので助かります」
『それは重畳である、そうだ念のためにやつらの姿を教えておいてやろう、先ほどと同じようにそなたの乗り物に伝えておこう』
船のメモリーに地図同様生物のデータがアップロードされた
イ=ニーは全長3000メートル、全幅3000メートル、全高3000メートルの巨大な亀のような姿をしている
ハ=サリは全長1000メートル、全幅300メートル、全高300メートルの巨大なエビに似た姿をしている
現在拠点にしている場所から近い方はイ海の方だ、先にイ海の海神の所に行くとしよう
イ海は鉱物資源が豊富だと言うし未知の鉱物が取れるかもしれない
ロ=ジュの話では厄介なジャベリンフィッシュが生息しているのはロ海だけだそうだ
イ海では鉱物に含まれる成分の為生きられず、ハ海では海中植物に捕まって捕食されるそうだ
他の海は他の海で厄介な事が多いけどな
イ海では鉱物からでる成分でレーダーが麻痺する事が分かったし
ハ海では海中植物が動くものを手あたり次第に襲うと言うからこちらも厄介だ
とりあえず海神との邂逅が終わったので戻る事にする
一度マッドアングラーに戻って船体をロ=ジュの鱗でコーティングしたいしな
帰りに中間地点でトゲを1本見つけ拾っておいた
「「「「お帰りなさい」」」」
「ただいま、海神と遭遇しちゃったよ」
「その話は今夜ゆっくり聞かせてくださいね」
「私も良いかしら?」
「私もお願いします」
「...聞く」
「食事を済ませたら話してあげるよ、まずは食事にしよう」
「「「「はい」」」」
食事を済ませて海神との邂逅の話を聞かせてあげた
そして他の海神からも珍しい物が欲しいと頼まれたので今度渡しに行く事になっている
その話をしたら皆行きたがったので今度は皆を連れていく事にする
だがその前にマッドアングラーを海神の鱗でコーティングしたい
マッドアングラーまで戻ってきた
「キャプテン、コーティングの件ですが少し待ってみた方が良いかもしれません、イ海で手に入る鉱石に融合性がある物が含まれている可能性があります、同じ惑星で入手できる物質同士ですから効能性があると思います」
「あっそうか、これからイ海へ行って鉱石を調べてこようと思ってるから可能性があるのか、それじゃ鱗は保管しておいて先にイ海へ出発するか」
「その方がよろしいでしょうね、いってらっしゃいませ」
俺は下に戻りレヴィアマリンをエアリフトにセットし海上を目的の地点付近まで進ませた
皆は船旅を満喫しているようだ、ジャベリンフィッシュの脅威は無いが他に危険があるかもしれない
「皆くれぐれも周囲には気を付けてくれ、ジャベリンフィッシュ以外にも危険生物が居るかもしれないからな」
「「「「「はい」」」」」
しばらく海上を航海して目的の場所へとやって来た
すごいな、水深2メートルほどの浅瀬が10キロほど続いている場所だ
潮の満ち引きの影響がここだけ受けないようになっているそうだ
どうやっているかは不明だ、海神のお力と言う事にしておく
さて問題はこの浅瀬だ、レヴィアマリンでは当然底が座礁してしまう
そこでエアリフトを使って半浮遊状態で10キロの境界線を越えて行くという作戦を取る
中間地点に仮拠点を建てておいて何かあった時の避難場所兼ビーコンを設置場所にしておく
仮拠点は掘っ立て小屋に毛が生えたような物で良い、後で解体して回収する予定だし
それじゃイ海に向けて出発だ~
速度はあまり出ないがそれでもすぐに境界線は越えられた
イ海に入ってすぐにレーダーは使い物にならなくなった
ソナーは使用できるのでこれ頼みになるな
イ海ではスキャンも使用できなくなるみたいだ、これはかなり厄介だぞ
肝心の海神の居場所はロ=ジュから聞いているし座標も分かってはいる、だがレーダーが使えないので現在地も分からなくなるな、少しずつソナーで確認した地形データを蓄積してマップと照らし合わせて進むしかないな
現在深度5000、ソナーに反応!
動きから予想する対象の生物はカニが一番近いか、大きさは5メートルくらいのカニが壁に張り付いているようだ、一匹捕まえられるか試してみよう
簡単に捕まえられた、こいつら逃げるとかしないようだ、警戒心が無いと言っても良いか
倉庫に入れて直接スキャンをする、問題なくできた
カルシクラブ、身はまずくは無いが美味しくも無い味は極めて薄め、壁に着く藻を主食としている
う~む、美味しい訳では無いが食えなくはないと、一応調理して食ってみる事にしよう、味付け次第では意外といけるのでは?皆に任せる事にした
さぁもう少し深く潜るぞ~
次話は探索範囲を広げよう




