23 海洋惑星オケアス
惑星レイアーを出ます
俺達はマッドアングラーに乗り込んで出発の準備をしている
さぁいよいよだ
また戻ってくる時までさらば惑星レイアー
「マッドアングラー浮上!」
「了解しました、マッドアングラー浮上開始!コントロール良好、間もなく惑星重力圏を離脱します」
・・・・・
「惑星重力圏を離脱しました、これより目標海洋惑星オケアスに進路を取ります」
宇宙へ戻ってきたな
「海洋惑星オケアスまでハイパードライブで2週間ほどかかります、コールドスリープルームへ移動してください」
とりあえず2週間寝て過ごす事にしよう
「さぁ皆、2週間も何もする事が無いし寝ておいた方が良い、行こうか」
「「「「はい」」」」
「私は専用のステーションで待機してますね、何か異変があった時に随時対応可能な状態にしておきます」
「分かった、寝てる間の事は任せたぞ」
「お任せください」
俺達はコールドスリープにより眠りについた
・・・・・
「キャプテン、起きてください、間もなく海洋惑星オケアスに到着いたします」
「ん~ふぅ、いよいよ着くか、皆は起きてるのか?」
「アデリアが起こしに行ってます」
「よしっブリッジに移動しよう」
俺はブリッジの所定の椅子に座る、船長席である
少し後に皆起きてやってくる
「キャプテン、こちらをご覧ください、この惑星が海洋惑星オケアスです」
「これは、すごく奇麗な惑星だな、濃い青の塊だが吸い込まれるような美しさがある」
「所々に点があるよ」
「まぁほんとね」
「あれが陸地なの?」
「.....」ボー
アエラはまだ寝ぼけているようだ
「あの点の場所が陸地だな、この惑星にはいくつかある、あの場所に人と呼んで良いか分からないが住んでいる者がいる、友好的じゃない場合は困った事になるので注意が必要だ」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だ、まずは遠くから観察して危険度をある程度確認してから接触する」
「キャプテン、そろそろ惑星重力圏に近づきます、対ショック姿勢を取ってください」
「皆、シートに座って体を固定してな」
「「「「「はい」」」」」
しばらく後船全体を衝撃が走った、大気圏へ突入した
「キャプテン、間もなく大気圏を抜けます」
次の瞬間衝撃がふっと抜けた、目の前には広大な海が広がっていた、見渡す限り際限がないほどの海が広がっている、この惑星オケアスは惑星としての大きさがとても大きい、惑星レイアーの4倍ほども大きな惑星である、当然惑星のほとんどを占める水の量は計算するのもばからしい量だ
まずは上空から情報収集だ、一番近くの陸地上空へ行ってみよう
次の瞬間俺達は驚かされる事になった
突如海が爆ぜ何かが上空1000メートルのマッドアングラーまで飛んできた
「キャプテン、魚です!防御シールドがあるので大丈夫ですが、この上空まで攻撃範囲のようです、先ほどの勢いと正確無比な突撃はかなり危険ですね、射程もまだ余裕がありそうでした、念のため上空2000メートルまで浮上しておきます」
「スキャンは出来たか?」
「はい、スキャン結果はジャベリンフィッシュ、最大跳躍距離1300メートル、海から勢い良く飛び上がりヒレを広げて飛行して先端の槍のようなくちばしで獲物を突き刺し、体液を吸うそうです」
「うげっ!吸血種かよ、こいつの突撃を受けたらかなりやばいな、スーツの防御で防げるか?」
「皆さんのスーツでしたら問題ないと思いますが、突撃の際の衝撃は無くせません、骨が折れる位の怪我はすると思います、アエラ用のスーツも即急に作る必要がありそうです」
「まいったな、魚一つとってもここは危険なのか、住んでる人が友好的であって欲しいな~」
「上空2000メートルからでも観察は問題なく行えますので問題はないでしょう」
「よしとにかく陸地へ行くぞ」
「了解しました」
陸地付近へ来ると海の様子がかなり変わっている事がわかる
深い青だった海が薄い青に変わり陸地付近は水色や白に近くなった
かなりの範囲で海が浅くなっているようだな、陸地には高い山は無くちょうどバカンスで行った島のような作りだな
高台に木製の家が建ってるのが見える
浜には桟橋もあるし海へ船で漁に出ているのかもしれない、あの魚に襲われないんだろうか?
色々と気になる点が多いな、暮らしている人の観察をするとしよう
暮らしてる人を視界にとらえる事が出来た、長い尻尾が生えてるように見える、ズームしてよく見てみると腕と足、背中と耳の部分が鱗状になってるのが見える、あれは魚かな?魚人ではないし人魚とも違う気がする、スキャンが完了したようだ
マーレスケイラー族、水の中でも呼吸ができる水陸両棲の生命体、食性は雑食性、比較的美味な物を追い求める種族
このデータからすれば美味しい物で友好関係を築けそうな気がする
だがここはもう少し慎重に観察を続けよう、人を美味しい物と認識してたらかなり危険だ
それから3日ほど観察を続けた結果どうやら大丈夫そうだという結論が出た
主に魚が好きらしく漁で捕ってきては焼きや煮物、炒め物、余った分は干物にまでしていた
これだけの料理知識があり魚を好んで食べてるなら問題は無いだろう
だがいきなりマッドアングラーで降りる訳にもいかない、ここはドラグドライドで下に降りる事にしよう
安全面を考えて下に降りるのは俺とアデリアだけにしておこう
この3日の間にアエラ用のスーツも完成した、ドラゴンの鱗とチタニスリル合金を使い新たに作られたスーツ、オプスドラコだ、性能は何故か正面に衝撃波を放出するおかしな能力が付いている、ドラコジョルトと名付けていた、肉体的強度もかなり上がっているようでかなりパワフルな性能だった、解せぬ
「皆はもう少し留守番しててくれ、安全が確認出来たら皆も呼ぶからね」
「「「「はい」」」」
俺達はゆっくりと下に降りて行った、着地せずに少し上で待機させて俺とアデリアだけ下に降りる事にした
周りを見ると槍を手にした人達が集まっていた
「驚かせて申し訳ない、我々はあなたたちに危害を加えるつもりはない、話し合いがしたいのだがどうだろうか?」
「少し待て」
イントネーションに癖があるが言葉が分からないほどでは無いな
しばし待っていると特徴的な衣装を着た年老いた女性がやってきた
「お前らはどの土地から来たのじゃ?」
「我々は遠い場所から来た、この惑星とは別の場所だ、信じてもらうのは難しいだろうか?」
「ほうほう、別の惑星からきたのじゃな?かなり珍しいが無い事もないのじゃ」
「それは助かる、我々の目的はこの惑星の調査とこの惑星で取れる資源があるなら欲しいと思っている、分けて頂く事は可能だろうか?」
「ふむ、資源とは何を指すのか提示してもらわんと分からんのじゃが?」
「まだこの惑星を調べていないので何とも言えないのです、調べる許可も頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
「まぁええじゃろ、滞在場所はどうするのかえ?上に浮かんどるやつでするのかえ?」
「どこか安全な場所に心当たりはありませんか?無いなら上空で待機します」
「そうさな、この島の周りは危険じゃて、海の生き物はどれも攻撃性が高くてのぉ、我々でも油断するとすぐに命を落とすでな、特にジャベリンフィッシュなどは当たれば即死じゃからな、あそこに見える岩場が見えるかの?あの辺りは潮が引けば陸地になる場所じゃて、潮が満ちても足元が濡れる程度にしかならんのじゃ、あそこなら問題あるまい?」
「おお、それはありがたい、ではあの場所を使わせてもらいますね、こちらはお近づきの印にどうぞ、それと申し遅れました私は三太・黒須と言います」
「アデリアと申します」
俺は持ってきた魚介のセットを差し出した
「ほぉ、これはうまそうな魚じゃな、ありがたく受け取っておくぞ、わたしゃコォーレイアじゃ、よろしくのぉ」
どうやら交渉はうまくいったようだな、今日は拠点の設営をしっかりして明日から活動開始だな
次話は周辺探索開始だ~




