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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星レイアー編
22/97

21 未確認水没物体

おや?あれは何だ?

サカナよ、いやクジラだ、違うUSOだ!(Unidentified submerged object)



朝食も食べたし少し休憩したら海で遊ぶか~

今回は外ではなく中に潜ろうと思う

スーツの呼吸器があれば水中でも問題なく呼吸はできる

皆と一緒にきれいな海へ潜ろう~

「俺からの注意点は離れないように気を付ける事、海の中に危険生物がいないとは限らないからね、何かあったらすぐ連絡するようにね」

「「「「はい」」」」

「それじゃ行こう~」

海の中はきれいな魚やきれいなサンゴがいっぱい居た、黄色や青や赤の魚、海底にはヒトデやイソギンチャクなどもいっぱい居る、海の楽園って感じだな~

少し深く潜ってみよう

おっこれは貝だな、スキャンした所アワビと言う貝だ、高級食材らしい、一杯居るから捕っていこう

小型コンテナに入れておこう、ブイを付けておけば浮かんでいるので後で回収すれば良いだろう

(キャプテン、海底付近に金属反応があります、明らかに自然の物では無い反応です)

(なんだ?何か沈んでいるのか?生命反応はあるか?)

(ここからではサーチ出来ませんね、危険はなさそうですがどうしますか?)

(何なのか確認だけでもしておきたい、ちょっと行ってくる)

「皆は上で待機しててくれ、危険そうなら浜まで急いで逃げるから用意しておいてね」

「「「「はい」」」」

海底付近にある金属反応があった場所まで潜っていく

確かに金属反応だな、近づいてスキャンしたが生命反応はなかった、さらに近づいてみる

これは船か?これはまさか!宇宙船じゃないか?

(レブナント、これ宇宙船だぞ、円形の多重構造っぽいな、かなり古いタイプだと思うんだが?)

(そうですね、識別は流石に無理ですが、似た形から推測すると100年前ほどの宇宙船だと思われます、所謂アダムスキータイプと言うやつですね、そこそこの大きさですから搭乗員は10人ほどの規模だったかと思われます)

(100年前の遺産か、中に何があるか見てみたい所だな、マッドアングラーを呼んでサルベージしよう)

(了解しました、マッドアングラー発信します、しばしお待ちください)

俺はいったん上がり皆に浜で待機してるように言っておいた

ほどなくしてマッドアングラーが到着した

電磁ウインチを使って海底から引き揚げる、そのまま浜まで持っていく

円盤下部にハッチのような物がある、スキャンして構造を調べてみる

確かに旧式の認証ロックのようだ、船内スキャンによると危険生物も検知できないし大丈夫そうだ

システムをハッキングして認証ロックを解除する

ピッピッ!ピーー!

プシュゥー!

ガコン!

どうやら無事に開いたようだな

さて中はどうなってる?

材質はチタン合金製で耐久は申し分ないようだ、水の浸水もなく無事のように見える

ピィーッ!

生命反応!

数は1、奥の部屋からのようだ、ブラスターを構えてドアのロックを外す

プシュッ!ウィン!

中を確認するとコールドスリープカプセルが設置されている、生命反応はこのカプセルからだ

中を覗いてみる

きれいな女性が寝ているようだ、小柄な女性で髪はロングで薄青?プラチナブルー?のようだ、耳が長いのが特徴的の種族のようだ、一見するとエルフと間違えそうなんだが?さてどうするか

(レブナント、この女性の種族はわかるか?)

(照合した所、絶滅したと思われる種族、アーヴ族だと思われます、DNAにアーヴ族しか持たない核がありました、99.9%アーヴ族ですね)

(起こしても平気か?)

(アーヴ族は非常におとなしく警戒心が少し薄い種族なんです、だから大丈夫だとは思います、その性格故他の種族から狙われる事も多く、また見た目が非常に美しい事からも人身売買の対象になる事も多かった種族です)

(はぁこれは参ったな、まぁとりあえず起こすか、その後彼女とコミュニケーションを取ってから対応を決めよう)

(了解です、ではコールドスリープを解除して蘇生作業に入ります、ああそうそう、一つ言い忘れてました、アーヴ族は見た目小さいですが寿命300年ほどで死ぬまで容姿が変わらないのも特徴の一つです)

(えっ?じゃこの女性も見た目通りの年齢じゃないのか?)

(その可能性はありますので気を付けてください、特に女性の年齢に関しては非常にデリケートですからね)

(分かった、そこらへんは皆に任せようかな)

カプセルが開き全身が見えるようになった、確かに小さいが子供という感じではないな、小柄な女性で十分通るだろう

女性が目を覚ました

「....?...おやすみ」ぱたんっ

「寝るな!」

「....」ぽーー

完全に寝ぼけているようだ

「色々と話がしたいんだが起きてくれないか?」

「はぁ分かった、貴方は誰?」

「俺は三太・黒須だよろしく、貴方は何と呼べば良いかな?」

「アエラ・シェリン・ケレナレムです、アエラって呼ぶと良いよ」

「それじゃアエラ、君の他に誰も居なかったんだが何があったか分かるか?」

「多分戦争に巻き込まれて、逃げようとして、軍の船を借りた、後は寝てたから分からない」

「...そうか、戦争はどれくらい前か分かるか?」

「記録されてると思うから調べてみて」

(レブナント、この船のコンピューターに記録が残ってないか調べてくれ)

(了解しました)

「起こしてすまなかったな、だがこれからアエラはどうするか考えてほしい」

「...んっ、サンタが私を養って」

「はっ?」

「駄目です!」

「まぁポルテったら嫉妬しちゃって、大丈夫よ増えても問題ないでしょう?」

「でもぉ、色々とあれでしょ」

「大丈夫よ、貴方が信じないでどうするのよ」

「うぅ、分かった」

「いやいや何か俺抜きで話が進んでないか?」

「あたしは覚悟を決めました、増えても大丈夫ですよね?」

「いやあの、大丈夫だけど、良いのか?」

「アエラもきっとそれを望んでると思うの、だから大丈夫」

「ワーイ、よろしくお願いします、ダーリン」

「はぁ、こちらこそよろしくな」

(キャプテン、記録を解析し終わりました、どうやら戦争は93年前に起こり、この船は軍に所属していた輸送艦という位置付けですね、我々の記録と照らし合わせると、戦争は5年続いてアーヴ族の主星のコアが崩壊し超新星爆発が起きて全滅したと言う事のようです、この船は戦争から外れハイパードライブによって遠くに飛び、何らかの力の影響で制御不能になりここへ落ちたようです)

(...どこかで似たような事が起きた記憶があるんだが?)

(そうですね、我々と似たような経緯でこの星に飛ばされここに落ちそのまま放置されていたんですね)

(これじゃますます見捨てるわけにもいかんな、まぁアエラが俺に養ってもらいたいと言ってるんだから問題ないだろう)

(しかも絶滅したと思っていたアーヴ族の生き残りですからね)

「それじゃとりあえずここから出ようか、この船は動力がもう弱ってるから動かす事は出来ないな」

「残念、私の家だったのに」

「元々アエラの物じゃなかったんだろ?」

「戦争が起きて逃げるのに使って誰も取りに来ないからもう私の物」

「まぁ確かに今ではアエラの物と言っても誰も文句は言わないな」

(キャプテン、改造すればこの船はまだ使い道がありますよ、マッドアングラーの下部に空間を開ければこの船自体をドッキングさせる事が出来ます、この船のリアクターも改造して積んで連結させれば動力が増えますよ、さらにこの船には面白い物資が積まれてました、アーヴ族の兵器であるトリニティパーティクルレイが積まれてましたよ)

(なんだと?あれって1基1000万クレジットとか言われてなかったか?)

(そうです、それがなんと2基も積まれてます、これも改造すれば新たな武器に生まれ変わる可能性がありますね、これをアエラの船の方へ搭載すれば火力の向上も見込めます)

「そういやアエラのこの船の名前ってなんなんだ?」

「...知らない」

(キャプテン、この船の名前はシャインアネモネと言うらしいです)

「アエラ、この船の名前はシャインアネモネと言うらしいぞ」

「へぇ、じゃアネモネと呼ぶ事にする~」

「単独航行は無理のようだから俺のマッドアングラーとドッキングさせてもらうな」

「うん、いいよ~」

「それじゃアネモネは持って帰って作業させておくな、俺達はここへバカンスに来てたんだからもう少し楽しんでいこう~」

「「「「「は~い」」」」」

急遽嫁が1人増えた、見た目美少女だし俺的には嬉しいがな

さぁバカンスの続きだ~


次話は大物狩りだ~


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