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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星レイアー編
2/97

2 浮島探索

素材集めと集めた素材で物作り



まずは準備と装備の点検だな

エアロバイクのチェックは完了した

ブラスターのチェックもオーケー

スーツを装着して、動作も問題無い

キャリーボーンに各種道具をセットしておく

現地で調査の為の検査キットも積んでおかないとだな、これは重いからエアロバイクにカーゴを取り付けて積んでいこう、後は忘れ物は無いかな

とりあえずはこんなところで良いか


「出発準備が整ったぞ~行ってくる」


「行ってらっしゃいキャプテン、周辺警戒は怠らないようにしておきます」

エアロバイクに乗り出発した

平坦な草原とエアロバイクの性能のおかげであっという間に湖に着いた

「とりあえず手近な物を全部スキャンしてくぞ」

湖の水、湖周辺の砂、周辺の実が生ってる樹木、アロエっぽい植物、そこらに転がってる石など

「キャプテン、スキャンで確認した結果やはり未知のエネルギーを多く含んでいるようです、検査キットでキャプテンの生命に異常が起きないか検査をお願いします」


「分かった、サンプルと俺の遺伝子を反応させて異常が出ないかやってみる」

作業をしてみた結果、何の異状も発見できなかった

つまりこの水や木の実を摂取しても問題は無いと言う事が分かった

となれば、水を飲んでみる、ゴクゴク、プハー

「これうめー!ただの水なのにうまいぞ、実も食ってみようか」

木の実は桃に非常に似ている、だが真っ白だ、ナイフで皮をむいてみる、すごい甘い匂いがする

シャクッ!甘いうまい、シャクシャクシャク、ゴクン!

「レブナント!この実は好みだ!」


「....キャプテンおやじギャグは寒いと進言致します」


「わざとじゃないぞ、ほんとだぞ、それだけ自然に口から出ちゃったんだよ、うますぎるんだよ」


「そう言う事にしておきます、ん?キャプテンのバイタルに変化があります、未知のエネルギーが体内で検知されました、キャプテンが摂取したことで蓄積されたようです」


「うを?異常は起きなかったから大丈夫だと思ってたが、経過観察が必要か?」


「現時点では判断が出来かねます、なので経過観察は必要でしょう、いくつかカーゴに積み込んで他に使えそうな資源が無いか探索しましょう」

湖の水(飲料や薬品加工用)、湖周辺の砂(ガラス加工用)、桃に似た白い果物(食料用)、アロエっぽい植物(薬品用)、そこらに転がっていた石はただの石だった

それぞれをそこそこ積み込み湖の北西部にある岩山を目指す事にした

湖から流れた川は川幅3メートル程度の小川なのでエアロバイクなら簡単に飛び越せる

岩山の周辺は大きな岩がごろごろと転がってる地形だぶつかると怖いから安全運転で進む

岩山に到着した、高さ30メートルくらいありそうだ、周囲も結構な大きさだな

「早速スキャンをかけるぞ、出来れば船の修理に使える金属が欲しいんだがな~」


「そうですね、チタンが無くてもそれに近いものが発見できれば可能性はあるのですが、そう簡単に見つかる物でも無いでしょうね」


「これは鉄か?鉄鉱石じゃないか?」


「そうですね、成分的には鉄が多く含まれていますが、これは未知のエネルギーとの結合が高水準で成されてますね、強度は鉄ではありえないほど強いです、チタニウム合金ほどでは無いですが各種パーツには使用可能です、おや?キャプテン左下辺りの色が少し違う、いえ、これは少し発光してる場所をスキャンして下さい」


「どれどれ、おっほんとに少し光ってる、別の素材かね?」


「キャプテン、銀です銀鉱石のようです、ですがこれも未知のエネルギーとの結合が見られます、先ほどの鉄鉱石よりも結合が強固に成されてます、強度が信じられない事にチタニウム合金を上回ってます、凡そ1.35倍ほどの強度と各種耐性を備えてるようです、この素材なら船の補修だけでなく更なる強化も見込めます、出来るだけ回収しましょう」


「おいおい、死の淵から一転未来が明るくなったな~だが材料として船を修復できるだけの資源が取れるかってのが問題だな」


「勿論その懸念はありますが、この星をくまなく探せば他の場所にも存在してるのは確実でしょう、浮島で見つかるくらいなんですから、地上にはもっとあるのではないでしょうか?」


「そうだな、こんな小さな浮島じゃなく広大な大地とその地下になら大量にありそうだな、ついでに落としたスーツや物資を見つけに行こう」

その後採掘作業を経て未知の銀を30キロ、未知の鉄を100キロ確保して帰還する事にした

帰りに積めるだけ水と桃とアロエを積み、砂も余分に持って帰った

「よーし、早速色々試してみるか~まずは未知の銀から精錬してみるか、3Dプリンターでインゴットに加工は可能だよな?」


「問題は無いはずですが実際にやって見ないと分かりませんね」


「そんじゃ30キロを入れて全部インゴット化してみるぞ」

ポチッ!ウィーン!

起動ボタンを押したらプリンターが動き出した、ほどなくしてインゴットが出来上がった

1キロのインゴットが6本出て来た

変換率20%かこの量じゃ船の修理には何トンの鉱石が必要か分からんな

未知の鉄もインゴットに変えとくか、材料を入れて起動ボタンを押す

1キロのインゴットが50本出来てた

変換率50%のようでかなりの量が手に入った

次は砂からガラスを作ろう、材料を全部放り込む

1キロのガラスの塊りが2つ出て来た、少し青みがかかった綺麗なガラスだ


「これは実に見事なガラスですね、青く透明なガラスなら装飾品としても使えそうですね」


「これだけ綺麗ならもっと材料を集めても良いかもしれんな、とりあえずこれで細工を施したガラス瓶を作ってみたいな、ちょっと試しに作ってみよう」

ガラスをセットしメニューからガラス瓶の大きさとデザインを決定し2個制作してみた

500mlのガラス瓶が2個出来た

ふむ、桃とアロエのジュースを作ってみよう

ガラス瓶と水と桃とアロエを入れて作成!

おお、ガラス瓶に入ったジュースが2個出て来た、美味しそうだ

「ん?レブナント!これを見てくれ、スキャン情報が変だ、万能治癒飲料って出てる」


「おや?これは、重度の怪我及び重度の病気の治癒が可能な飲料(5回分)と説明にありますね」


「桃を食ったけど特別な効果があるとは思えなかった、アロエか?薬草としての効能が高いとか?」


「いえ、全部なのでは無いでしょうか?水と桃とアロエには未知のエネルギーが多く含まれてます、全部混ぜる事によって相乗効果が出たのではないでしょうか?」


「おおお、もしそうならこのジュースがあれば、怪我や病気になっても治せる当てが出来たって事だろう、何しろ材料は大量にあるんだからな」


「そうですね、しかも500mlで5回分ですから、通常は100mlで良い事になりますね」


「そうだな、良し、持ち運びやすいように100mlのガラス瓶でジュースを作っておこう」

3Dプリンターで100mlの小瓶に入った万能治癒飲料を10本作った、これで備えは安泰だろう

もう少し手広くこの浮島を探索しに行くとしよう、他にも使える素材があるかもしれない

「レブナント、もう一度探索に行ってくる、何かありそうな場所の目星は付いてるか?」


「それなのですが、キャプテンが探索した場所以外には特に何もないようなのです、金属が取れる岩山以外高い場所は存在せず平坦な浮島なんです、よって岩山での金属採掘と湖周辺での採取しかやる事が無いんです」


「おう、まじか、この浮島意外と何もないんだな、生き物も居ないようだしこれは早々に地上に降りる必要があるんじゃないか?」


「そうですね、採掘と採取をもう一度した後に地上に降りる必要がありそうです、ロープの材料が必要ですから」


「そうか、ロープを作らいないとだったな、金属のワイヤーで余裕を見て70メートルくらいあれば良いか?」


「それで大丈夫だと思います、キャプテン採掘頑張って下さい」


「オーケー、じゃ行ってくる」

俺は採掘をがんばり70メートルのワイヤーロープと船内の回路を使って電動リフトと未知の鉄を使ってリフトアンカーとアンカーボルトを完成させた、強度が欲しかったので丁度良いだろう

余った金属はラダーレールを作れるだけ作っとこう、山肌を登り降りするのが楽になる

いよいよ地上に進出だ


次話「サンタ大地に立つ」予定


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