19 王都襲撃!
王都に不穏な影!
サンタ出動!
サイリン村で数日を過ごす
あれ以来村周辺では変わった事も無く平穏に過ごせている
俺は衛星が見つけたコンテナを回収しにあちこちへと飛んで行った
そのうちの何回かにポルテを連れて行った
最初は涙目でいやいやと訴えていたが何回か熟したら少し慣れて来たようだ
コンテナには各種パーツや資材、弾薬、そして失われていたスーツが戻って来ていた
力が強化されるスレッジハンマーマークⅡ、素早さが上がるクイックレーサーマークⅡ、空を飛ぶことが可能なファルコンブリンガーマークⅠが戻って来た、レイダースマークⅠも加えてポルテ達のスーツへ改良してプレゼントしようと思う
あちこちへ飛んだ時に魔物の情報を仕入れたらやはりかなりの数が増えているようだ
中には魔王が復活したんじゃないかと噂する者も居た
魔王か~面倒そうな相手だな~出来ればそんなのと出会いたくは無いな~
そしてレブナントからマッドアングラーの修理が完了した報告が入った
「皆マッドアングラーの修理が完了したそうだ、今日見に行こうか」
「「「「はい」」」」
修理が完了したマッドアングラーの元にやって来た
全長120メートル、全幅40メートル、全高25メートルのずんぐりした形の宇宙探査船だ
表面装甲をチタニスリル合金製に変更し元の姿よりカッコよくなった
プラズマキャノンが主砲になった事で戦闘力も申し分ない
今日はここでバーベキューをしようと言う事になった
勿論ウナギも仕入れてきている、他にもお肉に魚介に野菜もたっぷりだ
飲み物もエールとワインも用意してある
マッドアングラー修復記念で飲んで食って歌って踊ろう~
その夜は今日は記念日なんでしょ?と言って4人とも激しかった
次の日はお昼まで起きれなかった、アデリアだけは平常運転だ、メイドロイドの万能性は凄いものがある
昼食を食べた後自宅へ戻る事になった
村は何時も道理で平和そのものだった
今日はもうのんびり過ごしてていいかもしれない
その夜商人からもたらされた情報で村が騒然となった
王都が魔物の大群に襲われたらしい
被害は少しだが魔物の数がどんどん増えているらしく、何時まで持つか分からないと言う状況だそうだ
(レブナント、王都周辺の状況を確認してくれ)
(キャプテン、すでに完了してます、こちらが現在の状況です)
(これはまずいな、この数の魔物に襲われたら王都でも何日もつか分からんだろう、仕方ない出るぞ)
「皆、ちょっと王都まで行ってくる、ここで待機しててくれ何かあったら連絡をくれ」
「お任せくださいご主人様」
「「「いってらっしゃい」」」
俺はドラグドライドに乗り込み飛び立った
村人たちが驚いていたが今はそれを気にしてる時じゃない
すぐに王都に到着した、現状の打破に各種兵器を使用するしか無いな
王都に被害が無いように離れている場所を攻撃しよう
「ドラグーンノヴァ1番2番装填用意」
『発射準備完了』
「目標前方奥の巨大生物付近、1番発射!」
『1番発射!』
ボシュッヒュルルル~~~
カッ!ドゴォ~~~ン!!!
「次、左舷巨大生物付近、2番発射!」
『2番発射!』
ボシュッヒュルルル~~~
カッ!ドゴォ~~~ン!!!
『両方とも巨大生物は消滅しました』
「次はドラグストームを魔物の中央に打ち込む、発射用意!」
『ドラグストームチャージ開始、出力臨界、発射準備完了』
「撃てっ!」
バチバチバチッドシュッ!ヒュンッ!
ズドォーーーン!!!
「よし一度王都付近まで下がって様子見だ」
『進路変更、王都付近上空に待機します』
魔物がわちゃわちゃしだした、なにやら魔物同士で戦ったりこの場から逃げ出してるようにも見える
もしかすると指揮官を倒したのかもしれない、統率が取れない魔物が暴走してるのかもしれん
空の魔物は居ないようだし上空でしばし様子見をしておこう
しばらく様子見をしていると魔物達は散り散りになり始めた
魔物の数は多いが組織立って攻めて来なければ王都の守りなら何とかなるだろう
もうかなり遅いし戻るとしよう
俺は嫁達が待つ自宅へと戻るのだった
「ただいま~」
「「「「お帰りなさい」」」」
「ご主人様が飛んで行ったから村は大騒ぎでしたよ」
「そうだよ~突然空飛んで行くんだもん」
「村人達への説明が大変でした」
「旦那様の事はみんな知ってるから大事にはなってないです」
「そうか済まなかったな、王都が危機だったからな急がないといけなかったんだよ、おかげで何とか間に合ったから王都はもう大丈夫だろう」
「「「良かったです」」」
「流石ご主人様」
「さぁ今日はもうだいぶ遅いし休むとしよう、明日ってもう今日か王都へ行って様子を見て来るよ」
「「「「はい」」」」
バタバタしたが何とかなってよかった
翌日朝食を食べた後王都へ行きたいと4人が行って来た
まぁ今なら大丈夫だろうし良いか
そうだレブナントに頼んで4人用のスーツを作って貰おう、デザインが思い浮かばなかったんだよな
一度マッドアングラーへ寄ってから王都へ向かう事にした
アデリアはメイド服型のスーツが良いらしい、俺もアデリアにはメイド服が似合うと思う
ベースとしたスーツはファルコンブリンガーを使用して更に強化も施し空中機動が出来るようになった
性能は凄く扱いにくいがアデリアなら問題無いな
ポルテはすっきりしたワンピースで以前に買ってあげたようなデザインが気に入ってるそうだ
近接攻撃が強くなり戦闘も行えるようになるだろう
レノアは落ち着いた感じのパンツルックスタイルのようだ
ベースはレイダースを使用しさらに強化も施した万能型だ
近接と遠距離両方熟せるようになりたいそうだ
カリンは可愛らしいドレス調のデザインにしたそうだ
ベースはクイックレーサーを使用した高速遠距離型になった
射撃武器も用意してあげた
皆時間がある時はアデリアに訓練をして貰っていたそうだ
俺の役に立ちたいと言ってくれた
王都に行ったら皆も冒険者登録をしておくことにしよう
スーツが完成し王都へ飛ぶ
王都は被害はあった物の外壁は無事のようだ、畑が被害を受け農作物の不足が問題になるかもしれないそうだ、俺達は冒険者ギルドへやって来た
ここで4人の登録を行う
ギルドでは謎の攻撃で大蛇が消し飛んだとか
岩亀の大群が消し飛んだとか
魔王軍の幹部が消し飛んだとか
魔王が消し飛んだとか
全部消し飛んだと話している
魔王居たんだ知らなかった、まぁ誰も俺だとは分からないだろう、黙っとこう
「皆、余計な事は言わないようにね」
「「「「...はい」」」」
「それじゃ王都見物に行こうか」
「「「「はい」」」」
それから王都の名所や屋台を巡り夕方自宅へと戻って来た
食料不足は穀物類が主で肉類はむしろ豊富にあるようだった
穀物に関しては他の町や村から順次集めて寒い時期を乗り越えられるだけ蓄えるそうだ
とりあえず無事そうで何よりだ
その夜も4人とも集まり長い夜を共に過ごした、俺の肉体も強靭になって来たのか余裕が出て来た
翌朝は何時もどうりの時間に起きれた
アデリアとレノアの姿は無い、ポルテとカリンはすやすやと寝ている
二人のケモ尻尾をナデナデしてみる
モフモフで良い手触りだな~
ふと視線を感じて扉の方を見てみる
扉が少し開いていてアデリアが覗いていた
「ご主人様、お楽しみの所申し訳ありませんが、寝ている女性に悪戯なんて悪い人ですね」
「....モフモフの誘惑に負けた俺には何も言い返せない」
「いつまでも弄ってないで朝食の用意が出来ましたから来てください、二人も寝たふりしてないで起きて下さいね」
「「ふぇっ!!」」ボッ!
「二人とも起きてたのか」
「だってぇアデリアさんが寝たふりしてたら構ってくれるって言うから」
「アデリアさんが旦那様の嗜好を受け止めるのは妻の役目だって」
「アデリアの入知恵じゃねぇか!」
「ほほほ、ご主人様のエッチ~」
「「えっち~」」
「こらっ!」
全くアデリアの悪影響が酷い
次話は閑話になります




