18 村の周辺探索
村の安全の為にがんばるぞ~
アデリアは薄い衣服しかつけていなかった
「うふふ、ご主人様、今日は色々とありがとうございました、つきましては今宵は私がサービス致しますので楽しんでくださいませ」
「まぁそうだな、お前の体は俺好みに作られてるんだし気にならない訳が無いしな」
「それでは失礼いたします」
その日は辺りが明るくなるまで寝れなかった
アデリアのやつめ飲み物に一服盛りやがったようだ
おかげで凄かったのは確かだが、今日はもう身動きが出来ないな
朝、いや昼だな、目が覚めた
「おはようございますご主人様、昨夜はたいそうお楽しみでしたね」
「おまえな~飲み物に何か入れただろ?」
「私が特別に配合した薬をこれくらい入れました」
「まったく...おかげでだるくて今日は何もする気がしない」
「それでしたら今日は皆さんを呼んでのんびり過ごしましょう」
今日一日は休息日とする事になった
朝食を飛ばして昼食を摂る
自宅で日向ぼっこをしカードで遊んだりして過ごした
夕方村の入り口が騒がしくなった
何があったのか見に行くと村人がブラックドックを見かけたと言っていた
数も多くてかなり危険な状態かもしれないと村の人達は話していた
ブラックドックの数は10匹以上いたそうだ
確かにその数はおかしい、今日の夜から警戒を強化した方が良さそうだ
ちょいとレブナントに防衛設備の作成をして貰った
麓の倉庫に取りに行く、門の傍に設置するレーザータレットを4基用意した
村人には夜中出歩かない事が通達された
夜中、闇夜にタレットの攻撃音が鳴り響いた
俺はブラスターを持って外に飛び出す
ほどなくして攻撃音は止んだ
門から外を見ると地面のあちこちが焦げている
月夜でキラキラした物が落ちてるのが見えた、魔石だろう、警戒しつつ調べに行く
魔石が落ちている数は10個だった、他には見当たらなそうだ
何か起きてるのかもしれない、明日は村周辺の探索をするとしよう
騒ぎを聞きつけた村人に脅威は去った事を話し休むように言っておいた
翌日、長老宅へやって来た
「ようきたのぉ、今日はなにようかの?」
「実はここ最近村周辺にブラックドックが出るようになった事で、周辺の調査をしようと思っています、昨日も襲撃があったのだと思っています、だいぶ前にポルテも嫌な予感がすると言っていた事とも関係があるかもしれないし、念のために調査をします、村人にはくれぐれも注意するように言っておいてください、私からの話は以上です」
「分かった、皆にはそう伝えておくよ、じゃが無理はするでないぞぃ」
「はい、では失礼します」
俺は長老宅を後にして自宅へ帰って来た
「アデリアは皆の警護と村の中を見回ってくれ、俺は外を調べて来る、何かあったら随時連絡をする事、ポルテ達に渡した装備があればブラックドックの攻撃なら防げるとは思うが気を付けるように良いね」
「「「「はい」」」」
俺は森の奥へ向かって進んだ
村は防衛設備もあるしアデリアを残して来たからよほどの危険生物じゃなければ問題無い
後は魔物の数が増えてるのか、たまたま村の近くにいたのかを調べないとだな
森を奥へ進むと岩壁が見えて来た結構な高さの崖だな、だが崖に洞窟があるのが見えた
中を調べない訳にはいかんだろう、慎重に中へ入る
奥に魔素の反応がある、数は10以上
ブラスターを乱射する!
獣型のシルエットだからブラックドックだと思う、ふ~片付いたな
近づいて魔石を回収しておく、洞窟の奥には紫に光る水晶体が宙に浮かんでいる
直観で危険物だと判断しブラスターで破壊する
恐らくこの水晶体がブラックドックの発生源なんだろう
禍々しい魔素のオーラみたいなのを感じた、洞窟にはこれ以外には何も無かった
一応周りの探索もしておく
村周辺におかしな物は何も無い事を確認した
これで一安心かな~村へと戻る
村へ戻り長老に周辺であった事を話しておく
それから自宅へ戻り皆に明日出かけて来る事を話しておく
フォレアの町と王都カレニアでも異変が起きて無いか確認して来るつもりだ
ついでにハインツ湖でウナギを獲ってくるのでお土産を楽しみにしてて良い事も言っておく
翌日朝食を食べた後出発した
まずはフォレアの町の周辺の事をギルドで聞いてみた
やはり魔物の数が急に増えているようだ、サイリン村でもブラックドックが増えた事、洞窟で怪しいっ水晶体があった事も報告しておく
次は王都で聞き込みをしてみよう
王都のギルドでも同様の事が起きているらしいサイリン村の事も報告しておいた
倒したブラックドックの魔石を提出しお金に変えておく
さてと次はウナギを獲ってフォレアで捌いて持って帰ろう
俺は一路ハインツ湖を目指した
ハインツ湖に着くと辺りの様子がおかしい事に気が付いた
あの亀が居るな、草むらに隠れていても俺からは丸見えだよ
ブラスターで撃ち抜いていく
かなりの数が居るが正確無比な射撃と決定的な距離のせいで亀は成す術もなく倒れた
数が30近くも居た事に驚いた、魔石とトゲを回収しておく、後でウナギと一緒にギルドでお金に変えておこう
さぁ邪魔者は排除した、美味しいウナギを捕まえるとしよう
あまり多く獲ると生態系が狂うかもしれないしな、3匹だけにしておいた
それじゃフォレアの町へ行くか~
ギルドでウナギの生け捕りの話をすると大変喜ばれた
なんでも魔物が多いせいでウナギの捕獲が困難になったそうだ
今ウナギの価値が上がってるそうだ、これはうれしい誤算だ
ハーゲン・マツチヨに2匹渡し俺は1匹を捌いていく、2匹分のウナギと血のお金を貰い家路につく
今日の村は平穏だったそうだ、恐らく元凶を取り除いたおかげだと思う
嫁達にウナギを渡しアデリアには血を渡しておく、くれぐれも使いすぎに注意するように言ってある
その夜は4人と一緒に寝る事にした、寝るだけのはずなのに疲れた、まったくアデリアには困ったもんだ
翌日は採掘場に行って資源の回収と周辺で異変が無いかの確認をしてこよう
採掘場付近でもやはり魔物が多く出現していたらしい
ほぼすべて撃退しているので採掘場に被害は無い
ミスリル銀が7トンほどと魔鉄が35トンに増えていた、襲ってきた魔物の魔石が3000個を超えてるのは驚いたがこれを撃退してるのにも驚いた
ミスリル銀と魔石を輸送した後、数回に分けて魔鉄も輸送した
これだけで今日が終わってしまった
そうだこれだけミスリル銀があるんだ、ポルテ達の護身用の短剣を作っておこう、レブナントに3本用意して貰う事にして今日は自宅へを戻った
翌日早速出来た短剣を受け取ってポルテ達にプレゼントしよう
短剣ならポルテ達でも問題無く使えるだろう
「「「ありがとうございます」」」
「ミスリル銀製の短剣はなんて綺麗なんでしょう」
「すごいよね~これであたしも戦えるようになるかな?」
「もう、そんな簡単に戦えるようになったら誰も苦労しないよ~」
「そうだよ、あくまでも何かあった時の護身用だからね、なるべく戦闘は避けるようにしてね」
「「「はい」」」
(キャプテン、マッドアングラーの修理用パーツがすべてそろいました、修理ドローンも数が増えましたし近日中に完全復活できそうですよ)
(おお、それはなによりだ、長かったな~もうじき飛びたてるようになるんだな~でもポルテが大丈夫か心配だな~またガクブルしそうなんだよな~)
(そこは何度も経験して慣れて貰うしかないかと思います)
(それしかないか~ポルテには悪いが特訓と称して空の旅をして貰おう)
(あまりやり過ぎますと嫌われますよ)
(分かってるよ、ほどほどにするつもりだよ)
「皆、近日中にマッドアングラーの修理が完了するそうだ、修理が終わったら一度上に行こうね」
「「「はい」」」
「ええ...はい」プルプル
「特にポルテには高い所に慣れて貰いたい、時々空の旅をしに行こうね」
「うそ~~~!」
ポルテの悲鳴が響き渡るのだった
次話は緊急事態だ~




