第四十二話5
あたり一帯は花畑、そこには美しくも儚い二人のレジスタンスメンバーの姿があった。
一人は俺なんかよりも周りを見れ、指導者として択一たる才能を持つものリーダーのコール。もう一人は、華麗な美貌を持ち合わせており、それでいて調査部隊や情報管理を得意とするエブリン。
俺はそんな彼らがなくなっているのを目の前にしては、力が抜け膝をつき、声ならずの声を発していた。何もできなかった。何も守れなかった。今までの攻略は仲間がいては助けてくれていたからこそ突破できたものだ。今回はその仲間に問題があった。
裏切りであることは間違いないが、それをこの子が……この子が本当にそれを求めてしたのかはわからない。
エブリン、俺は少なからず感くぐっていたことなのにも関わらず、彼女の行動を許してしまった。何よりも言葉として俺に告げていた。
真っ暗な部屋は普通の人には理解できない。
これが何を意味することなのかは、その時全くわからなかったし、自然で話されると気づくものも気づかない。
俺は目の前にある。二人の遺体を見る。そこには幸せそうに、眠っているような表情の二人がいた。二人は手を交わしており、片手にはコップが握られていた。苦しまないようになくなる方法を見つけ実行したのだろう。
医学に精通してなくても、彼らの状態が死としてはっきりと認識できる状態にあった。それは、生気のない血相をしていたからだ。死後そんなに経っていないだろうが、はっきりと死である確証は今までの経験測からもわかる。
まぎれもなく、これは死だ。嫉妬の魔女の城で何度も見てきた。この世界では目をとってやりたい! そう思えるほどの数の死体とあってきたからこそ確信ができる。
エブリン自身がどうしてそのような行動に及んだのかは、はっきりとした答えは見つからない。ただ魔女がこのように行動したことに関しては、俺にはわかる。何なら、最初から内通者である以上、この作戦の全貌のすべてがわかっていた。だからこそ、前もってリーダーであるコールを狙い、組織の崩壊を招こうとしていた。
すべてが俺にかかわったばかりにこうなってしまったのかと思うとやるせない。なんでこうなってしまったのだろう。もし、関わりなく今までと同じように彼らが行動していたら未来は変わっていたのかもしれない。俺は何てことをしてしまったんだ……
ふとレアのことを思い出す。武装が一人分持ってかれている。ここにはレアがいない。ならば、考えれることは一つのみ……
「魔女の城か……」
俺は何も考えることなく、ただレアのいるであろう魔女の城へと進んでいった。