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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

やさしい3匹の子豚のお話

作者: オドラデク

昔々、あるところに3匹の子豚がいました。


1番上から名前は、アレン、ベラ、チェイサーです。


お父さんのディスコとお母さんのエミリーとの5匹で仲良く暮らしていました。


ある日父親ディスコは、年々増えている仲間のために家を建てようと、森に木を切りに行きました。


しかしそこは、怖いオオカミが住む恐ろしい森でした。


ディスコが森で木を切っていると、腹を空かした1匹の若いオオカミがそれを草むらからジッと見ていました。


若いオオカミは今か今かとディスコが斧を手放して休憩する時を待っていました。


ディスコが7本目の木を切り倒すと、お腹が空いたのでお昼休憩にしようと近くの切り株に腰を下ろして、斧を次に切る木に突き刺しておきました。


すると、草むらからジッと我慢していたオオカミが躍り出て、その鋭い爪と牙でたちどころにディスコを食べてしまいました。


オオカミはお腹いっぱいで大満足。


家で待っている弟達にお土産を持って帰りました。







母親エミリーはいつまでも帰ってこないディスコを心配していました。


「カラスが鳴く頃には帰るよ」と言っていたのに、フクロウが鳴く頃になっても帰って来ません。


エミリーは居ても立っても居られず、子供達に「家を出ないように」とキツく言いつけて、怖い森に猟銃を引っさげてディスコを探しに行きました。







次の日の朝、まずベラが目を覚ましました。


ベラはお腹が空いたのでリビングに行きましたが、いつも新聞を読んでいるはずのディスコがいません。


いつも目玉焼きを作ってくれているエミリーもいません。


ベラは、家中探しましたが、ディスコもエミリーもいませんでした。


ベラはアレンとチェイサーを叩き起こしました。


3匹で家中探しましたが、やっぱりいません。


すると、仲良しのウサギが家に飛び込んできました。


森でディスコの斧と猟銃が見つかったようです。


3匹に斧と猟銃が見せられましたが、斧は間違いなくディスコのもので、猟銃もエミリーが引っさげて持っていったものでした。







3匹は怒り狂い、森に駆け出しました。


森に着くと、まず1番鼻が効くチェイサーが自慢の鼻で見事オオカミの家を見つけ出しました。


家を除くと、恐ろしい8匹のオオカミは暖炉の前で悪びれている様子もなく呑気に寝ていました。


次に1番の力持ちのアレンが家のドアを斧で叩き割り、家にいるオオカミ達に襲いかかりました。


オオカミ達は突然の奇襲に大騒ぎ。


特に生まれたばかりの子供達は蜘蛛の子を散らすように逃げていました。


アレンが斧で家中壊して回っている隙に、1番器用なベラがオオカミの子供達5匹を次々に縛り上げ、麻袋に入れてしまいました。


次に、年老いたオオカミ2匹をチェイサーとベラが協力してあっという間に簀巻きにしてしまいました。


最後に3匹で協力して、アレンと格闘していた若いオオカミをとっ捕まえ、斧の背で殴りつけてから気絶させて簀巻きにしました。







3匹は縛り上げた8匹のオオカミ達を村に持ち帰りました。


まず、ずっと麻袋の中で泣き喚いている子供のオオカミを1匹取り出して猟銃で撃ち殺しました。


次に年老いたオオカミ2匹の腹を割き、引き摺り出した腸で縛り首にしてやりました。


また子供のオオカミ1匹を取り出して、村の喫煙者のための灰皿にしてやりました。ちょうど60本目のタバコを押し付けられて死にました。


残りの2匹のオオカミは油をたっぷりの塗りつけ、火をつけました。


あまりに滑稽な踊りを踊るものですから3匹は大笑い。


さぁ、仕上げは若いオオカミです。


こいつはディスコとエミリーを襲った元凶ですから3匹はたっぷりと痛めつける事にしました。


まず足に真っ赤に熱した鉄の靴を履かせて村中歩かせました。


村の人々から石を投げつけられ、オオカミの自慢の爪も牙も折れてしまいました。


次にオオカミの皮を剥ぎ、赤剥けの裸ん坊にして全身に塩を塗りつけました。


最後に耳と手足と尻尾を切り落として、熱したフライパンで止血し、牛の糞壺に沈めました。


そして3日後にオオカミは死にました。


3匹はオオカミの残党狩りを始めて、毎日のように森に入ってはオオカミを捕まえて殺しました。


お陰で村は平和になりました。







しかしある時3匹がオオカミを殺していると、ヤギが「かわいそうだからやめろ」と言ってきました。


このヤギは誰が安全な暮らしを与えてくれているかを忘れていた愚か者でした。


3匹はヤギの首をはね落とすとシチューにして村の人々に配ってやりました。


みんな、忘れないでね。

誰がみんなの暮らしの平和を守っているのか。

君の夕食にシチューが並ばなかったら、よかった。

君の周りに愚か者はいないって事だ。

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