〜プロローグ〜どうしようもなく、うんこな世界で
初心者なので改善点教えて欲しいです‼︎
書いてたら、自分の経験思い出して思わずパソコン叩きそうになりました。笑笑
どこまで書けるか分からないけど、もし一人でも読んでくれるなら最後まで書き上げたいと思います!宣言‼︎‼︎
急にお腹が鳴り出した、マグマのようにふつふつと音を出して。
やばいと思った時には遅かった。
遡ること昨日…
駄菓子屋に行って10円のゼリーを箱買いしてやった。長細いやつだ。あれを冷凍庫で凍らして1日で50個入りを食べきった。
前兆はあったんだ。昨日食べ過ぎたのは分かっていたし、朝から調子が悪いのも分かっていた。
ただ無遅刻無欠席達成という目標が僕の前に壁を作って保健室に行くのを遠ざけた。
「せ、先生…お腹痛いのでトイレに…」
最後まで言い終える事なく引き締めていたお尻が緩み情け無い声とともに出してしまった…
そっから先は覚えていない。いや、覚えてないということにさしてくれ。
中学三年生にもなってあれはない。自分でもそう思う。
いつか笑い話にできる時が来るのだろうか。
【クラスでオナラした奴やお腹鳴らした奴はいてもウンコ漏らした奴はそういねぇだろ!】
そう、まさにこんな風に
そんなの知るか!
中学生の俺にとっちゃぁ大問題だ。それこそ勢いで自殺してしまいそうになるくらい。
あれから、風呂や寝る前、一人静かになると思い出して何度発狂して後悔したか…
あのゼリーを恨んだ。心底恨んだ。八つ当たりと分かってはいたけれども。でも、美味しかったんだ…。
あれから中学は不登校。
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なんとか公立の高校に進学し、三年が経った。
それなりにうまくやっていた。地元から離れて少し遠い高校だし、あの黒歴史がバレる心配もない。もともと特徴はないがそこそこの美形だと自負していたし勉強もそこそこできて、運動も得意だった。
そう!お腹が弱いことを除けばほぼほぼ将来有望な人材だったのだ。
ーそして高校生活三年目、5月の下旬
人間というのは不思議だ。あれほど痛い目にあったはずなのに高校三年になった俺はまたやっちまった。
高校生活最後の一年くらい高校生活らしいことをしたいという欲望が俺の中でふつふつと浮かんできた。
勢いで行動してしまいがちで明らかに調子に乗っていた俺は、高校一年から密かに想いを寄せていた同級生 言の葉 美憂 (コトノハ ミユウ)に何を血迷ったのか覚えたての英語で告白した。
もちろん結果は言うまでもない。
それで今度はこんにゃくゼリーを数時間で7袋食べきった。もちろん凍らして。
ただのやけ食いだった。すっかり油断した。
次の日の授業中、寝ている間に便意が限界まできていた。
なぜ手遅れになる前に起きない!そう思うだけ無駄であったが…
そして…人生二度目の絶望を味わった。
二度目というのがまずかった。精神的にこたえた。次、不登校になれば大学への進学は無理だろう。高校みたいに甘くはないは分かってる。
三年前、あの事件の日以降一日だけ学校に行った。正直、耐えられなかった。聞こえてくる会話が例外なく俺を笑ってるように聞こえる。そして廊下ですれ違えば
「あれ?臭くな〜い?」
と言って笑い合う奴らも実際にいた。
結局昼前には早退していた。
もう二度と耐えられない
限界だ!限界だ!限界だ!限界だ!限界だ!限界だ!限界だ!限界だ、限界だ!限界だ!限界だぁ‼︎
冷静に考えれば思いとどまっただろう。しかし冷静であるはずがなかった。
逡巡の余地などもはやなかった。衝動に身を任せた。
「うおぉぉぉぉぉぅぅ」
気がつくと、走り出していた。まるでラスボスとの勝敗が決する主人公のような雄叫びをあげながら。
もちろんお尻の感触はさっいあくだ!
呼び止める先生の声も耳に残りはしない。
涙を無意識に振り払い、
そして最後に「フライアウェーイ」とだけ叫んで3階だった教室の窓から飛び降りた。
自分でも思う。マジでキモい。
間近に迫る地面を見て、母の顔が頭に浮かんだ。
死を直前にし、我に帰って今更後悔したが、もう遅い。全て自分が悪い。
バチーーンンンンンンンンン
痛かったのかどうか、痛みを速さが超越した。
自分が落下した爆音が妙に耳に反響してるように感じた。
あーあ、童貞卒業も果たしていない学生がただの生理現象に殺される話
それで全て。
一つ望みを言えるなら、
【来世はどうかお腹が強い子でありますように】そう願うことだろう。
だが、
俺、森田 右京は気がつかない。
まだ自分が死ねていないことに。