プロローグ
「おーい潤ー一緒に帰ろーぜ」
「神楽君帰ろ?」
「いいぞ」
声をかけてきたのは友人の酒井 幹太と美月 楓だ。
因みに今の会話からわかる様に俺の名前は神楽 潤だ。
「今日の体育授業さどうだった?女子はバレーボールだったけど。」
「おれらはサッカーだな。潤がゴール決めたんだぜ?」
そう言って自分の事の様に誇る。
「恥ずかしいからやめてくれよー。」
そう言った他愛ない会話をしながら教室を出ようとすると…急に床が光った。
なにもない床が急に光ったのだ。
光った床は太陽を直視しているみたいに眩しくてつい目を瞑ってしまった。
「うぉ!?なんだこれ!?」
「なにこれ!?」
「逃げろ!」
などという悲鳴も聞こえてきた
「潤!楓大丈夫か!?」
という幹太の心配する声も聞こえてきた。
この状況が大丈夫なわけあるかい。
そう心で思った。
こんな状況なのに結構俺は余裕があるのかもしれない。
そうな事を考えていると急にフワってした感覚がした。
寝てる時に起こるあの感覚に似ている。
「今度は何!?」
「うおぉ!?」
また悲鳴の様なものが聞こえた。
俺たちどうなるんだろう。
不安な気持ちになってきた。
だんだん光が弱まってきた。
そして目を開けるとそこはどこかの城だった。