第85話 「終末へののろし」
「お前……!」
俺はルシファーから話を聞かされた。
まさかレヴィアタンと戦っていたなんて……。
「黙っていてすまんな。何とか生きて帰ってこれたわ」
「本当だぜ……」
もしルシファーが死んでいたら、俺はどうすりゃ良かったんだ。
一応師匠に俺のことを頼んでいたらしいが。
「何はともあれ、生きてて良かったぜ。怪我はないか?」
「ああ、それよりも腹が減った。飯にしよう」
「あいよ」
やれやれ、こういうくだりですら今は安心できる。
呆れ顔でキッチンへ向かう。
食事を済まし、風呂にも入った。
あとは寝るだけだ。
「そういやさ、そもそも奴らの目的って何なんだ?」
「うむ……ただの愉快犯ではなさそうなのは間違いないが……」
ふと疑問が思い浮かんだ。
奴らと何度も戦ってきたが未だに目的を知らない。
「ただ人を殺めるだけなら組織を組む必要もないはずじゃが」
「アンダカとヴリトラに協力したのもよく分かんねえしな」
あのアスラ2人を仲間に引き入れて何をするつもりだったんだ?
「そういや、バロールの魔眼も欲しがってたっけ」
アイルランドでの一件の時、確かにジョシュは言っていた。
『俺達が欲しいのはあんたの眼だけだ』
「まあ今ここで考えてもしょうがない、もう寝るぞ」
「まあ、そうかもな」
◇
朝、俺の携帯のアラームが鳴る前に着信があった。
着信音で目を覚まし、眠い目を擦りながら携帯の画面を見る。
「アイラさん……?」
着信はアイラさんからだ。
こんな朝早くにどうしたというのか。
「ふぁああ……もしもし?」
『朝早くごめんなさい』
「どうしたんですか?」
電話越しのアイラさんの声は何だか様子が変だった。
変に声が重いというか、何かがあったのは間違いないと思わせるような声だ。
『落ち着いて聞いて、先ほど連絡があったのだけれど――』
その後の言葉を生涯忘れることはないだろう。
あまりにもショッキングで、信じられない言葉を。
「レオンさんが……!?」
閲覧ありがとうございます。
今回は短めです。
果たしてレオンに何があったのか、次回大注目です。
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