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契約悪魔と魔法使い  作者: 高橋響
第四章「インド神話編」
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第60話 「北欧の決戦」

質問コーナー

ルシファー編


Q最近ハマッているテレビ番組は?

A朝のヒーロー番組と野球かの。あと夜中のバラエティーは1日の締めには欠かせんな。


Q人間界の好きなところは?

A甘いものが充実しておることじゃの。


Q反対に嫌いなところは?

A下らんニュースが多過ぎる。


Qマイブームを教えてください。

A最近は契約者の影響で漫画にハマッておる。


Q最後に一言。

A偉大な私の活躍を見るがよい!

「ご報告です!」

「何だ?」


 角笛を持ち、白い鎧を身に着けた男性が片膝立ちで報告する。

 その相手はハンマーを所持した筋骨隆々の金髪男性、そして黄金の鎧に身を包み手に槍を所持した白髪の老人であった。大きな玉座に座るその老人の片眼には水晶が埋め込まれている。



「例の2人、ヴリトラとアンダカが現れました!」

「奴らが!?」


 老人は口に手を当てると目を閉じる。



「父上、やはり我らアース神族が向かうべきです! インド神話の連中の言う通りにするなど!」

「落ち着けトール」


 その一言だけで男は口を閉じた。

 老人は指を組み口の辺りに置く。


「ヘイムダル、もう少しだけ様子を見てくれ」

「良いのですか?」

「ああ。シヴァのお手並み拝見といこう。死人が出た際は……」


 トール、ヘイムダル共に緊張感に飲み込まれそうな気分になっていた。



「分かりました。私はビフレストに戻ります」

「頼んだ」


 その老人は動じることもなく話し続ける。


「我ら北欧の領土を荒らすことは許さんぞ、シヴァよ」

「父上……」



 この老人の名はオーディン。北欧神話の主神である。

 そしてこの場所はオーディンの宮殿ヴァルハラであった。



「シヴァに奴らの居場所を伝えますか?」

「いや、奴らならすぐに突き止めるさ」


 オーディンは槍に目を向ける。


「このグングニルを使うことがないといいがな」





 ノルウェーの首都オスロ。この街は北欧でも有数の世界都市らしい。

 地理の授業も基本寝てるからよく知らないけど。



 そんな大都市が何故こんなことになっているんだ?



 崩壊した建物、街の至る所が燃えている。

 逃げ惑う人々、倒れている者もたくさんいた。


 応戦して返り討ちにされたのだろうか、警察のパトカーがひっくり返っている。

 中は無人だから逃げれたのだろうか?


「何だこれ……」

「こんな……」





 茫然としている俺達の耳に入ったのは聞き覚えのある声。


「ん? お前は……」


 声が聞こえたのは倒壊した建物の上からだった。

 この声、アンダカか!


「アンダカ――」



 俺は言葉を途中で止めざるを得なかった。

 その隣にいる人物が目に入ったからだ。




「やっと会えたね!」

「……ああ、二度と会いたくなかったけどな!!」


 手にトライデントを握った茶髪の少年。

 最低なゴミ野朗!!



「久しぶりだな、ジョシュ!!」

「アイルランド以来だっけか?」


 俺を見てニヤリと笑うジョシュに腹が立つぜ。

 気づくと奥歯を物凄い力で噛み締めていた。



「お前ら、やっぱり加担してたのか」

「利害が一致したんでね!」


 周囲にはまだ逃げ遅れた人達がいる。

 今は時間を稼いだ方が良いか。



「シヴァはいないのか?」


 アンダカが語りかける。


「生憎な」

「それは残念だ。今度こそ決着ケリを付けたかったんだがな」



 同行していたハヌマーンが一歩前に出る。


「俺らが相手じゃ不満か? テメエらまとめて捕まえてやっからよぉ」

「もっと痛い目を見ないと分からんか」




「ああ、了解した」


 レオンさんが呟いた。

 どうやら無線で何かしらの報告があったらしい。


「ここから3ブロックは無人状態だ。ここで戦うぞ」


 避難は完了したのか。

 魔法を見られたという不安がかなりあるけど、今はそれどころじゃない。




「さて、この傷を付けてくれたお礼をしなきゃね」

「ざけんな! こっちこそバロールの仇を取らせてもらうぜ!」


 全員が呼吸を落ち着かせる。その一瞬はあまりにも静かだった。





「いくぞ……!」


 アンダカの声を合図に3人は建物から飛び降り着地する。

 それと同時に俺達の方へ向かってきた。




「はぁ!!」

「させるか!」


 アンダカをハヌマーンが如意棒で押さえつけている。

 互いにピクリともしない。



「お前の相手はこっちだ! いくぜお嬢ちゃん!」

「はい!!」



 向かってくるヴリトラにアグニとシャーロットが同時に特級魔法を唱える。

 

「ファム・ファイン・フレイア!」

「フィ・ケイ・カーズ!」


 風と炎が入り混じり熱風がヴリトラを襲う。

 



 残る俺とヴァニラはジョシュと対峙していた。


「いくぜ!」

「来い!」


 ある程度の距離で奴は足を止めた。

 俺は本能的な何かで攻撃が来るのを直観している。


「ミ・スイー・ウォン!」


 トライデント――に変形したレヴィアタン――から物凄い勢いで水が放たれる。 

 俺達は互いに左右へ飛び、攻撃をかわした。



「チー・クリサ・チェイス!」


 すぐさま体制を立て直し、ヴァニラが鎖魔法を唱える。

 地面の魔法陣から鎖が出現しジョシュに巻きつく。


「今ッス、櫻津さん!」

「おうよ!」


 ルシファーを構えながら一気にジョシュの許へ走る。

 一気に決めてやるぜ!!




「ミ・スイー・ウォン!」


 身動きをとれない奴が特級魔法を唱えた瞬間、何かが勢いよく俺の背中を直撃した。

 なんだこれは? 冷たくて、濡れている……。


「水か!?」

<奴め、あの水道管から水を飛ばしたのじゃ!>

 

 後方を向くと倒壊した建物の瓦礫の中に壊れた水道管がこちらを向いていた。

 野郎、遠隔操作もできるのか!?




「レヴィアタン!」


 奴の声と同時にレヴィアタンが悪魔の姿へと戻った。

 何をする気だ?


「ふんっ」


 野郎、地面から伸びた鎖を蹴りで引きちぎりやがった!!


「マジかよ……!」


 レヴィアタンはすぐにトライデントへと戻る。



「喰らいな!!」

<マズい!!>


 やつの口から唱えられたのは水魔法、やつの特級魔法だ。

 トライデントから放たれた水はスピードはさっきほどではなかったが、範囲が広くなっていた。




「クソ……!!」

「櫻津さん!!」

閲覧ありがとうございます。

前書きが完全にお遊びになってすいません笑


当初出す予定のなかった神話の神々が登場しはじめたので、今回私のお気に入りである北欧神話の神々を登場させてみました。


感想、評価、レビュー、ブクマ、大歓迎です。

次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

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