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僕達の旅 その2

 先頭を歩くベルナデットさんと、その後ろを歩いているローランズさんは後ろから見ていてもわかるくらい外の世界に対して浮かれていた。

 グランエル周辺には草原と時々ある林以外本当に何もないというのに。

 何もないというのは比喩でもなんでもなく本当に何もない。山も川もない。森なんて村の近くにあるくらいだ。

 これは授業で習った事なのだが、千年以上前ここら辺一帯……というかアーク王国と東の今は魔物や魔獣に支配された土地はかつて人が住んでいて国がいくつも存在していた。記録によると大樹の国フソウ含む東の国家群の一部だったらしい。

 しかし、伝説となっている魔物の大攻勢によって西で栄華を誇っていたビュランデ王国の首都を除く人の住む土地は破壊しつくされ、そして大地は魔素で満たされて人の住めない土地になってしまった。

 魔素が濃い場所では人間は生きていけない。人の住む領域は首都周辺だけになってしまったんだ。


 そんな状況の中伝説の勇者アークは人を守り抜いたのだからすごいの一言だ。

 アークは少しずつ魔物を退けて領土を広げていった。その代償として残ったのが草一つ生えない荒野だった。

 そして、魔素は長い年月をかけて物を汚染させ、汚染された物は半永久的に魔素を生み出す物質になる。

 そんな土地を昔の人々は魔物から奪い返し魔法を使い少しずつ人が住めるようにし緑を増やしていった。

 時々魔獣が守っていたおかげか緑が無事な場所もあり、代表的なのが南の大森林らしい。

 この辺一帯を開拓した当初は例にもれず汚染された物質だらけだったらしい。汚染された物質を排除しつつ開拓を進めた為、この辺は草原と林、それに村の近くにある人工の森以外は何もない。あるとしたら現在位置を確かめるための標石くらいか。


 そんな本当に草と木以外何もないのに二人は浮かれている。野に咲く花を見つけては立ち止まり、大きな虫を見つけては大騒ぎし、遠くにナビィが見えれば手招きして呼ぼうとし、もう隊列なんてあったもんじゃない。

 フェアチャイルドさんの方を見るとさすがに落ち着いている。もしくは無駄に体力を使いたくないのか。

 ハイマン先生は何も言わずに僕の後ろをついてきている。

 僕が注意した方がいいのだろうか?


「二人とも、そんなにはしゃぎ回ってるとすぐに疲れちゃうよ」

「えー」

「はーい」


 不服そうなのはベルナデットさんだ。


「後、周囲の注意もしてね」

「あっ」


 ローランズさんは僕に言われてようやく気付いたのか恥ずかしそうに顔を赤らめた。

 今の所は本当に何もない。けどこれから先も何もないとは限らないんだからいつまでも遊ばせてちゃ駄目だよね。

 二人が落ち着いた所で改めて周囲を見渡してみる。後方のグランエルはまだまだ大きい。

 首都へ続く道だからかさすがに馬車と人が多く、どんどん僕達を追い抜いていく。


「にしても結構人いるよねー」

「東は人少なかったけどなぁ」


 というかむしろ見た事がないけど。


「これ警戒いらないんじゃない?」

「そういうわけにはいきませんよ、ベル。これは訓練なんですから気を抜いちゃ駄目です」


 さっきまで気を抜いてた子と同じ子とは思えないな。

 でもたしかにこの人の多さなら少しくらいはいいか?


「気を張り詰めても逆に疲れるだろうし、遊びすぎなければいいんじゃない?」

「ほら、ナギさんもこう言ってるよ!」

「でも……」


 ローランズさんが僕の背後をちらりと伺う。先生から助言が欲しいんだろうけどそれは無駄だろう。先生はいないものとして扱えって言われているし。


「フェアチャイルドさんも真面目にやるべきだと思いますよね?」

「え? えと……はい。私も真面目にやるべきだとは思います」

「ですよね!」

「はは、じゃあ真面目にやろうか、ベルナデットさん」

「は~い」


 ちょっとおふざけは入ったがそれでも歩く足は止まっていない。

 僕達は改めて気を引き締めて周辺を注意しながら進む。

 そして、検問所を発ってから五十分が過ぎた所で僕達は十分の休憩を取る。これはあらかじめ決めていた事だ。

 前世でこういう歩き方が良いとネットで見た事がある。ただ、これは山歩きでのやり方だったような気はするけど。

 なんにせよこまめに休憩は取る。フェアチャイルドさんが心配なのもあるけれど、フェアチャイルドさん以外にだって体調を崩す子がいるかもしれない。休憩の時に具合が悪くなった子がいたらちゃんと申告するように言っている。

 休憩の間は水分を取り軽く雑談をし、十分経ったらまた歩き出し五十分間歩き続ける。それを二回くらい繰り返し、休憩している間に他のチームの子達が僕達のチームに追いついてきた。

 顔見知りの子がいたので挨拶がてら話を聞くとどうやら八時に出発し休み無しで歩いてきたらしい。

 相手のチームの子達を見てみると皆疲れた様子はない。

 一緒に行こうと誘われたがペースが合わなさそうなため断った。

 相手の子達は残念そうな顔をしたけれど、先に行くね、と言い休んでいる僕達を追い越して行った。

 ベルナデットさんは悔しそうに次は早く歩こうと言い出したが、ローランズさんが説得をしてくれた為ペースは変えずに済んだ。




 出発してから五時間が経つと僕達はお昼を取る為に道から少し外れ草原に草の生えていない場所を選びそこで昼食の準備を始める。


「僕も手伝うよ。何かする事ある?」


 調理器具を出しているベルナデットさんに聞くと食材を洗ってほしいと返ってきたのでクリエイトウォーターを使い食材を洗う。

 料理をしている間フェアチャイルドさんはローランズさんと一緒に周囲を軽く見渡している。見通しがいいから何かいたらすぐにわかるだろう。

 先生は少し離れた場所でパンを食べている。そうか、村に行って帰るだけなんだからああいうのでもいいんだよな……いやいや、この料理は体を温めるという目的もあるんだ。実際僕の体は防寒具を着ているとはいえ冷たい風によって体温が下がっている。

 僕はまだ我慢できるけれど、フェアチャイルドさんやローランズさんは辛いだろう。

 洗い終えた食材はベルナデットさんが少しぎこちない手の動きながら皮を剥いて切り分けたりすり潰したりしている。

 鍋にはすでに水が張られて火にくべられている。


「火、僕が起こそうか?」

「ううん。ナギさんは魔法使いでしょ? 無駄に魔力(マナ)消費しない方がいいと思うよ。私なら剣しか取り得ないから魔力(マナ)使っても問題ないし」

「そっか。わかったよ。でも剣しかって事はないよ。ベルナデットさんは料理が作れるじゃないか」

「あっそっか。えへへ」


 でもたしかに、魔力(マナ)の消費については気を付けないといけないよね。もし戦っている時に余計な魔法を使ったせいで魔力(マナ)が切れたら危険だ。節約できる所は節約しないと。

 料理が出来てくるとお鍋からかすかに食欲が出てくるいい匂いが漂ってきた。

 お肉は鳥肉なんだけど、初めて食べる食材トウシも入ってる。一体どんな味のスープなんだろう。

 料理が出来上がると周囲を見張っている二人を呼んで早速食事だ。

 スープを器に分けてみんなに渡す。

 スープは赤くまるでミネストローネのようだ。

 いただきますをして早速食べてみる。


「ああ、おいしいねこれ」


 赤い見た目からかなり辛いのかと思ったがそんな事はなかった。まろやかな辛さと言うのだろうか? 甘さや酸味の中に辛味があると言えばいいのか、僕には表現が難しい。

 自己主張の激しい辛さではない事は確かだ。むしろ野菜の甘みや鶏肉のうま味をよく引き立てている。


「うん。上手くできた。どう? フィア」

「すごく美味しいと思います」

「ベルナデットさんってお料理の固有能力持ってそうだよね」


 けど実際にはたしかベルナデットさんは『剛力』っていう固有能力だ。

 剛力は割と一般的な能力で、ステータスに載っている力が成長しやすくなる能力だ。まぁ人よりも筋肉がつきやすくなると考えればいいと思う。

 ローランズさんは『状態異常耐性』という固有能力だ。これは魔素や魔力(マナ)由来の状態異常に対する耐性を持っているらしい。あくまでも魔力(マナ)由来の状態異常なので病気や薬草等の毒物とかには効果がないらしい。しかも、この固有能力を持つ者は魔素を取り込んでMPを増やすのが困難らしい。そのため、ローランズさんは選択科目で精霊魔法を選んだのだろう。

 ちなみにフェアチャイルドさんの固有能力『智慧』は知力が上がりやすくなる能力で、似たような能力の剛力と同じく割と一般的な能力だそうだ。


「スキルくらいにはなってたらうれしいなぁ」

「卒業まで自分がどのような能力に成長しているのかわからないのが残念ですね」


 ローランズさんが残念そうにつぶやいた。


「そんなに気になる?」

「そりゃ気になるよ。私なんて将来どうするか全然考えてないんだよ? せめて何か参考になればー」


 十二歳になって学校を卒業したらそれぞれの道を歩いていく事になる。自分の固有能力にあった道、自分のやりたい事をやる道、何も考えずに適当に進む道、きっと色々な進路があるだろう。

 当然僕は冒険者になるつもりだ。当初は自分の目的の為に冒険者になろうとしていたけど今は約束もある。

 まぁその約束も、本人の気が変わってなかったらっていう前提があるんだけど。


「ベルナデットさんはまだ決めてないんだ。ローランズさんは卒業したらどうするの?」

「私は父の家業を兄とともに手伝うために経済を教えている高等学校に行くつもりです」

「じゃあグランエルから離れるんだ」

「そうなります」


 グランエルには高等学校はない。あるとしたら国の中心部やそれに近い都市位だ。


「やだなー、私もフィアについて行こうかなー」

「それでしたら私の同居人としてついてきますか?」

「いいの!?」

「はい。私も一人では寂しいですし、ベルの御飯も食べられますし」

「えへへ~、それじゃあ行こうかなー。どこに行くの?」

「王都イーダです」

「王都? ってどこ?」


 この世界でいう王都というのは王族が住んでいる都市の事だ。政治の中心ではないから首都ではない。

 何故王都と首都が分かれているのかというと、危機管理の一環だ。

 王様は首都に住んでいるけれど、その首都で何かあった時、そして王様の身に何かが起こった時に速やかに王都に中枢機能が移り、王族の代表者が国の運営を一時的に行う事になっている。

 場所は首都アークとイグニティ魔法国との国境のちょうど中間の辺りにあって、グランエルからだと馬車で大体二ヶ月くらいかかる。


「遠いんだね」

「ナギさんは卒業したら冒険者になるんですよね? 何か目的でもあるんですか?」

「うん。あるよ。僕は探し物があるんだ。それが何なのかは言えないけど、僕の未来に関係する物なんだ」

「えー? なになに? 教えてよー」

「こればっかりはちょっとね。それに目的は探し物だけじゃないよ」

「他にも目的が?」

「うん。約束したんだ。フソウに一緒に行こうって」

「え……」


 フェアチャイルドさんが驚いたような表情をしている。もしかして忘れられていると思っていたのだろうか? それとも守ろうとしていることに驚いたのか。


「フソウって大樹の国、ですか? じゃあ魔の平野を超えるつもりなんですか?」

「うん。だから強くならないと」

「誰と約束したの? やっぱりアールスちゃん?」

「ううん。フェアチャイルドさんとだよ」

「フェアチャイルドさんと? そうなの? なんでフソウに行きたいの?」


 ベルナデットさんがぐいぐいとフェアチャイルドさんに迫っている。


「わ、私の両親が、フソウから来たらしいんです。だから、私も見てみたいなって」

「それだけの理由で魔の平野を超えようというのですか?」

「……」


 フェアチャイルドさんがばつが悪そうに目を逸らす。


「いいじゃないか、どんな理由だって。その人に行く意味があるならさ」

「でも……命を捨てに行くような物なんですよ?」

「それでもさ。それでも行きたい理由があるのなら挑戦してみるべきだよ。僕だってフェアチャイルドさんとの約束がなくったって、こっちの方で探し物が見つからなかったらフソウには渡るつもりだったんだから」


 僕の探し物もたいして誇れる物でもないしね。

 本当にあるかどうかもわからない物を目的にしてる僕よりもフェアチャイルドさんの理由の方が上等だろう。

 それに……フェアチャイルドさんの両親の話は、フソウから来た事以外聞いた事がない。

 それとなく話題に出してもフェアチャイルドさんは両親について何も教えてくれなかった。

 話すほど信用されてないならいいけれど、もし両親がいないのだとしたら? そう思うと僕は深く聞く事はできなかったし、アールスだって気付いていたのかあまり話題には出していなかった。


 食事を終え後片付けをして僕達は再び歩き出す。

 出発する前に地図で位置の確認をしておいた。今は大体半分を過ぎた所だ。

 今の時期だと暗くなる前にっていうのは難しそうだ。でも暗くなる頃には距離もそうないだろうから慎重にいけば村に辿り着けるだろう。

 皆はまだ疲れている様子はない。

 時折すれ違う人達に今のペースで大丈夫かと心配もされるが大丈夫だと胸を張って答えた。

 昼食後二回目の休憩の後歩いていると突然ローランズさんが蹲った。どうしたのかと聞くと靴の中に違和感を感じたらしい。

 脱いで確かめてみると小さな虫が入っていた。

 ローランズさんは悲鳴を上げていたけれど、まぁ怪我がなくて何よりだ。

 けど、その時、フェアチャイルドさんの身体が大きく揺れた。

 僕は思わずフェアチャイルドさんの身体を支えた。


「だ、大丈夫? フェアチャイルドさん」

「……はい」

「貧血かな? 立てる?」


 フェアチャイルドさんは頷いたけれど大丈夫そうには見えなかった。

 僕が手を放そうとするとフェアチャイルドさんは膝から崩れそうになった。


「ちょっと休もう」

「そうだね。えと、こういう時って横になった方がいいのかな」

「せ、先生」


 ローランズさんが後ろの先生に助けを求める。

 先生もさすがに不干渉というわけにはいかないのかフェアチャイルドさんを横にして容態を診た。

 詳しい事は先生も分からなかったけれど、おそらく疲れがここにきて出たのだろうと僕達に話した。

 横になったフェアチャイルドさんは申し訳なさそうに謝るが、しっかり休むように言って、休憩の時間を取る事にした。

 そして、フェアチャイルドさんの横で僕達はこれからの事を話し合った。


「どうする? 今日はこのまま野営するっていうのもありだと思うけど」

「そうですね。無理に歩いて明日に体調崩したら意味がないですし……」

「でもさ、どうせこの辺なんて危険なんかないだろうし、遅くなってもいいから村まで行っちゃってもいいんじゃない? いざとなればフェアチャイルドさん背負って行ってもいいし」

「背負うなら僕がやるけど……遅くになったら村長さんの家僕達が泊まれるほど空いてるとは限らないし、結局野宿になると思うよ?」

「でも何かあった時の為に村にいた方がいいんじゃない?」

「それは確かにそうですけれど……」

「……確かに何かあった時の為に少しでも村に近づいておいた方がいいか。よし、それなら僕がフェアチャイルドさんを背負うよ」

「力なら私も自信あるけど」

「いや、ベルナデットさんは魔法使えないでしょ?もしもの時の攻撃手段が剣しかないのにフェアチャイルドさんを背負ったらすぐに対処できないよ。僕なら魔法で対処できるし、背負うなら僕が適役だよ。ローランズさんは僕とフェアチャイルドさんの荷物頼めるかな」

「大丈夫です。任せてください」

「フェアチャイルドさんも、それでいいかな?」

「……はい」


 悔しそうに唇を噛みながら答えた。

 僕は荷物をローランズさんに預け、フェアチャイルドさんを背負う。


「……」


 意外な軽さに僕は声を出さずに驚いた。

 しかし、それはフェアチャイルドさんが軽いという意味ではない。……いや、太ってないよ? フェアチャイルドさんは重くないよ? むしろ軽い方だと思うよ?

 僕が軽いと驚いたのはフェアチャイルドさんの体重がどうのという意味ではなくて、僕の背負う力が意外とある事に驚いたんだ。

 荷物は本当に最低限の物しか持ってこなかったから分かりにくかったけれど、ある程度の重さがある人間の女の子を背負って初めて実感できた。


「重く……ないですか?」

「いや、全然。僕って意外と力があるんだって自分でも驚いてるよ」


 これならあまり速度を落とさずに済みそうだ。


「ごめんなさい……」

「本当に重くないよ?」


 女の子だから体重は気になるのかもしれないけれど。


「そっちじゃないです」

「え? ああ……うん。どういたしまして?」


 フェアチャイルドさんが何に対して謝ったのかは気付いたけれど、それに対してなんて返したらいいのかわからず、おかしな返しになってしまった。


「そ、それよりさ。具合が悪くなったらすぐに言ってね」

「……ナギさんは、ずっと約束の事覚えていたんですか?」

「さすがに忘れないよ」

「それで、いつも頑張っていたんですか?」

「自分の目的を達成するためでもあるからね」


 でも……うん。頑張れたのは多分、フェアチャイルドさんがいるからだな。

 魔力操作(マナコントロール)が上手くなったのはフェアチャイルドさんの身体の弱さをどうにかしたかったからだし、強くなろうって頑張れたのも約束があったからだ。

 もし、フェアチャイルドさんと会っていなかったらどうなっていたんだろう。

 そう考えると、フェアチャイルドさんって僕の人生を変えた人って事になるのかな? 一番変えたのはシエル様だろうけど。


「僕結構楽しみにしてるんだよ? フェアチャイルドさんと一緒に旅に出るの。あっ、でも他にやりたい事が出来たならそっちを優先してね? 僕は応援するから」

「ナギさんは……変です。どうして、いつもそんなに優しいんですか……?」


 僕の首に回しているフェアチャイルドさんの腕の力が少し強くなったのを感じた。


「僕は優しくないよ。ただ……」


 近くにローランズさんがいる。あまり迂闊なことは言えないけど……。


「少しだけ長く生きてるからさ、余裕があるっていうだけだよ」


 フェアチャイルドさんにだけ届くように小さな声で答えた。


「そんな事、ないです」

「いやいや、買いかぶり過ぎだって」

「私は……」

「フェアチャイルドさん?」


 消え去りそうな声に僕は心配になり声をかけてみるけど返事がない。

 何かあったのかと確認するためにフェアチャイルドさんを下ろそうとすると、耳元に寝息が聞こえてきた。


「なんだ。寝ちゃったのか」


 よほど疲れていたんだろう。

 

「おやすみ、フェアチャイルドさん」

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