閑話 シエル様の退屈
最近那岐さんからの交信が少ない。私の事を忘れているのではないでしょうか? そうだとすればとても寂しいです。交信は那岐さんからしてくれないと、私の方からでは那岐さんは小さすぎて見つける事ができません。
私の仕事は虚空を渡り各世界の清き魂を他の世界へ斡旋する事。あくまでも本人の意思が重要なので無理強いはできません。
SOSを送ってくる世界は多く私は日々忙しく飛び回っているのですが、虚空を飛んでいる間は本当に退屈で……早くて数年。長くて百年単位の距離を一人で過ごさなければなりません。時折すれ違う同業の方とのお話が唯一の楽しみでしょうか。後は本当に時々やってくる交信。
那岐さんの交信は約一万年ぶりの交信です。初め来た時はこれで数十年は暇潰しが出来ると思ったのですが……。
いっその事那岐さんのいる世界に分体でも送ってみましょうか?……いえいえ、それはできません。いくら分体でも無理に世界に入れたら魂が世界から零れてしまいます。
……でも、問題にならない程度の分体なら?見た目は那岐さんと同じ人間でツヴァイスさんにばれない位の能力にして……世界の場所は……次の世界へ行くのに遠回りになってしまいますね。まぁ十年なんて誤差の範囲ですね。世界の傍に分体を残して交信が来たら送れば……よし、そうと決まったら外見を決めましょう!どうせなら那岐さんの好みに近い方がいいですよね。
でも私らしさも入れておきたい所です。やはり私自慢の尻尾はつけておきたいですね。
ふふ、楽しくなってきました!




