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ordinary

久々です。


今日は中学校三学期の始業式。


休みボケしきった自分の頭をたたき起こし、掛け布団で蓑虫化。体をたたき起こすのは、まあ誰か任せよう。


はて二度寝しても学校には遅刻しないかな。うーん、時計時計とっけーい。あれ、ベッドの下に落ちてる。どれ...。モゾモゾ..、ぅうさっぶぃ...、んしょっと、取れたぁっ、て時間止まってんじゃん。くっそ、電池外れちゃってんじゃん。寝てる時に落としちゃったのか。俺の馬鹿。んじゃぁ携帯はっと...。ガサゴソ。......無い。あれ、昨日どーしたっけ。たしか、風呂上がって達也にメールして、机の上に置いて...あぁ、リビングの机じゃん。最悪。これじゃ時間分かんねぇじゃん。どーすっか。


「お兄ちゃんっ」


ビクッ!?

今お兄ちゃんって聴こえた?間違いじゃなく?俺の耳が超高性能になり目覚ましに妹の声が幻聴で聞こえるようになったとかじゃなく?


がちゃどかーんっ。


ドアが破壊されました。ぐわ、ドアの破片が眼に。


「お兄ちゃんおっはよーっ!そしてせっくすしよーっ!」


ぴょーんっ。


妹大ジャンプ。


落下予測地点は俺withベッド。


ドカーンっ。


「ぐはっ」



うんそーなんです、これがうちの妹なんです残念ながら。

髪は肩にかかるぐらいの長さで、若干茶髪。特に纏めてはおらず、そのまま垂らしている。うーんと、BLEACHの柚をイメージして頂ければいいと思う。ぶっちゃけビジュアルは超可愛い。この前なんかラブレターを12通も貰ってきていた。まあだからといって、彼氏がいる訳ではなく、受けた告白は全て断っている。理由は「だってお兄ちゃん居るし」だそうだ。お兄ちゃん泣きそう。嬉しいのかな、悲しいのかな、お兄ちゃんには分かんないや。


因みに歳は12で小六である。

知らんうちに超が付くほどのブラコンに育っていた。何故なのかは皆目見当がつかん。


しかもそのハイパーブラコンが更にウザい。甘えるだけならまだしも性行為にまで及ぼうとしてくるのだ。


「お兄ちゃん、お元気でおられましたか?」「数秒前までは」「まあっ♪妹が来たから今や元気限界突破して幻気になったなんてそんなコト言われたら照れてしまいますっ」「俺は幻の気が操れたのか」「さあお兄ちゃんっ、朝ご飯ですよっ」「どこ?」「わ・た・「いらねぇーよッ!!」


はあ、疲れた。



―――――――――


妹を蹴り飛ばしちゃっちゃと着替え、朝飯を掻っ込み、行ってきまーす。



自転車に跨がり太陽の下を滑走。

そして一日が始まる。

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