魔都へ
魔都
それは、魔王が支配している土地である魔王領にある。
そこには、様々な魔人が多く暮らしており、魔王領の中でも最大の都市である。
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「なぜ魔都に?」
純粋な疑問だった。
最後に行ったのは3年前だが、そのときは、闇での解析を上回るほどの解析の特殊水魔法を使える者はいなかったはずだ。
リズは疑問に答える。
「魔王城に戻る前に魔都に寄ったら、いたんですよ。
解析系の例外魔法を使える子供が。その子なら何か分かるかもしれません。」
子供で例外魔法を使えるのは珍しい。
前例がないというのもあるが、火や水より複雑な物を顕現させるからだ。
しかも、解析系は、脳に直接情報が与えられるため、頭がパンクする可能性もあるのでもっと珍しい。
「でも、あいつが逃げなければなあ」リズは何故かまたイラつきながら言う。
「あいつとは誰だ?」怒らせないように慎重に聞いてみる。
「セイですよ。あいつ元々魔道具で来てたんですけど、勇者に攻撃しようとしたら、魔道具越しから魔力を送ってきて、その後、すぐ逃げたんですよ。あいつ、昔から危機感知は上手かったから。勇者見た瞬間勝てないってなったんでしょうね。」
「魔道具越しに解析魔法撃てばいいから楽だったのに。」リズがブツブツ言っている。
「あっ、でも姿どうします?流石に勇者の姿を知っている人多いですよ。」
まだ別に行くとは言っていないが、リズはもう行くことが確定している感じで聞いてきた。(まぁ、行くのだが)
「大丈夫だ」
そう答えると闇を操り、身体にまとわせていく。
そして、少し調整をすると、黒いフルアーマーが完成した。
「これでいいだろう。」と言うと、
リズは少し間を空け、「多分、大丈夫なはず‥‥です。」と少し微妙そうにこちらを見てくる。
まぁ、大丈夫か。
そして、色々と準備をした後、魔王は、闇に乗り、リズは悪魔の羽で魔王城を後にするのだった。
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「よく勇者、魔王様殺せましたよねー」
「私が最後に見た時、無理だろって思ったんですけど、何かあったんですか?」
空を飛びながらリズは聞いてくる。
結構大切な話な気もするが、暇つぶし程度の感覚で聞いてきた。
「魔都まで結構遠いしな、話してやろう」
そう言って、話し始めるのだった。
勇者の力について




