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チート達

レイが斧を振り回し、魔王の魔法から逃れた強いらしい魔物が潰されていく中、気になったことがあった。 魔道具を操作し、レイに近づく。

「レイ、レイ」


「ん、何?セイどうしたの。」 

災害のように斧を振り回しながら応える。

「どうやってあの魔物倒したんだ?滑ってたし、相性最悪だったろ。」


「簡単だったよ。殴る瞬間に相手の体の中に気を無理矢理入れて破裂させるだけ。」

魔法が使えないレイは普通は魔力の大きな力で見えなくなっている隠れた力、気を使うということは知っている。

「そんな事できてたのか?」


「できたよ」


??なんか違う。

「悪い、それは前からできたのか?」

「さっきできたんだよ。」


チートかよ。さすが人間様というところか。

「ていうかそんなことより名前なににしようかな。」


こんな災害そのものを作っている状況でさっきの技の名前を決めるらしい。普通こういうのってすべて終わってからつけるものじゃないのか?


「やっぱり、気を流して破裂されるから気破拳(きはけん)かないや、気裂拳(きれつけん)も捨てがたい。というか、斧でも使うってなったら気破斧(きはふ)気裂斧(きれつふ)かセイどっちがいい?」


よし、魔王様の方を見に行こう。


==================


魔王様の方に張り付いていた魔道具の方に視点を変える。

 「魔王様、どうですか。」

もう敵を倒せたのかは知らないが闇に乗って飛んでいる魔王様に話しかけてみる。


「ちょっと待てセイ。」

闇が突然急ブレーキをする。すると、乗っていた闇を少し取り出して上に投げつけると、ガラスが何十枚割れているようにパリンパリンパリンパリンパリンパリンパリンパリンと聞こえる。


「なんですか?今の」

「おそらく転移魔法のゲートだろう。あそこに入ったら変な所に飛ばされたはずだ。攻撃性がないのが厄介だな。察知しづらい。」


なんでそれを割れるのかも聞きたいが、魔王様ということで納得しておく。

そして、数分上に移動しているとそこには小さな人形程しかない魔物と人間の3倍程ある大きな魔物の2体がいた。

その小さな魔物は少し驚くと


「さすが、魔王あの程度の罠すぐに突破してきましたか。では、…」


殴った。いや、殴りかけた。魔王様は話す魔物に一切の興味すら示さず、殴ろうとした。 だが、

「いやいや、野蛮、野蛮、これだからバグは嫌いなんですよ。このデカいのが転移魔法を使えるからいいものの普通だったら避けられず、死んでましたよ。ですが、あなたが王ならば仕方ない。交渉をしましょう。」


殴った。デカい魔物を殴った。転移魔法を使う隙すら与えず、殴り殺した。


「ぇ。」

すると、魔王様は闇を取り出し、小さい方の魔物を闇で捕らえる。


「殺さなくていいんですか。」

「多分、こいつは魔物を操る魔法を持っているはずだ。下手に殺して魔法が解除されないより我の闇で確実に魔法を解除した方がいい。」


ん?足音が聞こえた。魔王様は天空、私は地下にいる。これは私の方だ。


「通話を切れ、私は今すぐお前を殺せる。」

後ろから圧を感じる。魔王様に似たような。その言葉が嘘じゃないと確信できるような。なんでだよ。なんでこっちにくるんだ。死にたくない、死にたくない。

いや、まだ希望はある。すぐ殺されていないし、今なら魔王様も気付くはずだ。恐怖で震えるように・・・ ーーー ・・・と机を叩いた後、魔道具の全通話を切る。


「じゃあ、手短にいこう。私は闇神、お前の娘を殺されたくなければ魔都門を改造しろ。」






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