誤解
「冗談です。出れるように手続きしておいたので行きますよ。」
リズは席を立ち、取調室の扉を出る。そして、ポカンとする我にリズは、結構ハード目の冗談を言ったとは思えないほど優しく「早く行きましょう」と言った。
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怖い、なんて言えばいいのか分からないが、ただ怖いのだ。出口が分からないのでとりあえずリズについて行っているが、そうじゃなかったらすぐ逃げる。それぐらいに優しい圧?を放っている。
「何かあったのか?」
これだ。これが一番無難なはずだ。
上司が捕まり、その尻拭いをする羽目になったから怒る。それは分かる、分かるのだが。リズは今怒っていない。むしろ嬉しそうな感じがする。
すると、少し時間が空き、リズはため息をつく
ミスったか、何かミスったのか?
リズは我に目を向け、話し始める。
「?何もないですよ。でも魔王様も災難でしたね。」
?????
「じゃあなんでそんなに上機嫌なんだ?」
リズは、ニヤけたような顔でこっちを見てくる。
「いや、まぁ、私、もう魔王様ともレイとも長い付き合いだからわかりますよ。いっつも魔王様とレイ腕組んで歩いてますし、歓楽街に行ったところも見ましたし。」
??
「??何が言いたいんだ?」
「ん?付き合ってるんじゃないんですか?」
「??待て待て待て!そんなわけないだろう。」
なぜそんな誤解が生まれる!?
「え?ホテル近くまで行ってましたし、魔王様もまんざらじゃない感じでしたし、え?…………」
リズが足を止め、下を向いてぶつぶつ話していると、突然顔を上げる。
「じゃあ、ホントにレイのことホテルに連れ込んだんですか?ただのロリコンだったんですか?」
いや、レイをロリと分類するには話し合いの余地がある。どちらかといえば、我はロリババアだと思うのだが、違う、そんなことはどうでもよ……くはないが、一旦置いておく。
というかまずい、こんなしょうもない冤罪でリズからの信頼度がみるみる下がっていく。
ドン引きした顔でこっちを見るリズに魔王は話し始める。
「リズ、最初から話すから聞いてくれ。……………」
そして魔王様は、信頼取り戻すため、ロリコンだと思われないため、少し盛って1から12ぐらいまで話したのだった。




