ネ申さま
「死ねよ死ねよ死ねよ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。」
自分に水魔法や闇を操る力を使おうとしても霧散してしまう。なので、自分で自分を殴り続けるしかなかった。
ダメージは確かに入るし、自己回復より高いダメージだが、本当に少しだけだ。
これじゃ死ねないだろうし、永遠に殴り続けることなどできない。だが、我は殴り続けた。
こんなんじゃ死ねないと気づいたのは、手が動かなってからだった。
どうにか見つけなければならない。何でもいい。魔王らしくなくても、かっこ悪くてもいい。
今までに抱いていた死への幻想を壊す。
そして、我はこの都市からの出口を探しに行くのだった。
=================
その前に他の死に方を試さなければ、魔王の頃は、水分補給、食事、果ては呼吸さえも必要なかった。
だが、今は人間の体だ。そして、1週間ほど呼吸も食事も水分補給もしなかったが、死ぬことはできなかった。
勇者の身体が特別なのか、我の魂に身体が適応したのかは分からんが、どうやらこの身体も生理現象を必要としないらしい。
ここで死に方を探しても埒が明かないため、ここから出るために入ってきた扉が復活していないか確認してみるが、復活はしていない。
だが、出口らしき階段を見つけた。そして、その階段を登り続けていると光が見えた。
==============
「!!また死んだの?いくらなんでも早すぎない?あなた強いんじゃないの?」
目の前には神々しく女神を名乗るのにふさわしい女性がが座っていた。
またしても、何を言っているのかはわからないが、そんなことより良い声だ。癒される。
「あっ、そうだったわね。私が来るようにしといたんだわ。で、時間もあるから早速本題ね。私、あなたを殺してあげようと思ってるの。」
何を言ってるんだろうか。だが、この真剣な表情からすると、おそらく大切な話をしているのだろう。
何を言っているのかは分からんが。
「?もっと喜ばないの?あなた、ずっと死にたいって言ってたじゃない。??…………!!!!」
彼女は、急に顔が赤くなると少し後ろを向いてしまった。
すると、落ち着いたのか再び前を向き、次は我にもわかる言語で話し始めた。
「そういえば、この世界はこっちの言葉だったわね。聞こえてなかったならしょうがないわ。自己紹介から始めるわね。」
「私は、光神。あなたが信じてるかは、知らないけど、光の神として崇められる存在よ。」
==============
神、魔都ではあまり信仰されていないが、人間の国、特に聖国では、多くの人間が信じており、闇の神と光の神が均衡を作り、平和を生み出しているとも言われている。
===================
「で、その神サマが何でここにいるのだ?」
神という存在があまり気に食わないため少し乱暴気味になってしまう。
「私は、どこにでもいるから招待するかしないかの違いなんだけど、まあいいや。」
「さっきも言ったんだけど、あなたを殺してあげようと思ってるの。」
自称神さまは、笑顔のままそう言った。




