友殺しの罪人
魔王のあだ名やめました。
龍の化け物が倒れると同時に魔王も倒れた。
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痛くない?どのくらいかはわからないが、身体が痛くなくなっているということは、結構な時間気を失っていたのかもしれない。
起き上がろうとすると、ん?身体が動かない。
自身の身体は自己回復で至って健康になっているのだろう。だが、動かない。痛みとは違う。意思を自分の身体が反しているような感じだ。だが、魔法でも攻撃でもないような感じがする。
すると、声が聞こえた。「ん?またなの?」幻想的で全ての生命が虜になるような魅惑の声だった。
「せっかく助けてあげたのに、また死んじゃったら世話ないんですけど。もっと頑張りなさいよ。」
頭をペチペチと叩いてくる。抵抗したいが身体が動かない。というかもっと欲しい。
「あっ!ちょうどいいわね。じゃあ、ちょっと話しましょ。」
意味がわからない。何を言っているんだ?
「あら?もう時間?さすが魔王ね。まぁいいわ、また後で会いましょうね。」
一瞬よくわからない力に抵抗できたが、その瞬間、床は崩れ、我は下に落ちた?ような感じがした。
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痛い、身体が痛い。さっきのは夢だったのだろうか。というか、そんなことはどうでもいい。
とりあえず、周りを見渡すと何もなかった。壊れていた床や壁は、迷宮の宝によって直ったのだろう。
ただ真っ白な世界が続いているだけだった。そして、リジェもいなかった。
生きている可能性は、ゼロに等しい。ならば、崩化によって身体は、跡形もなく崩壊したのだろう。
だが、嬉しさも悲しみもなく、ただ虚無だった。
タワーを出て、完全に直ってしまった身体で街をふらふらと歩き続ける。
もう見たはずの景色だったが、始めて見たような感じもする。
すると、なんだろうか?紹介されていない小さな一軒家を見つけた。近づき、改めて見ても見たことのない建物だった。
中に入ってみると、そこには生活感があった。リジェが生活していたのだろうか?
人間のものも魔都のものも様々なものが置かれていて、魔道具で食材も冷やされてあったし、寝床もあった。まだ生活している者がいたかのような感じがある。
だが、誰もいない。
すると、机の上に一つのノートを見つけた。なかなかに古いが、使っていた様子がわかる。
見てはいけない、と危険信号が鳴っている。だが、見なければならないとそう思った。思ってしまったのだ。
ほとんどの部分が、消えてしまっていたが、二つのページだけ消えていなかった。
見てはいけないという声が強くなっていく。
だが、見なければならないという思いも比例し、強くなっている。
頭の声を振り切り、我は、そのページを見た。
「この日記もこれで最後だろう。
俺は、そろそろ限界らしい。正直、最後までこの街を完成させたかった。でも、ここまで完成させたら、魔王か人間かもしかしたらドワーフが完成させてくれると思う。
身体が痛い。崩壊し始めている。最後に、魔王に会いたかったが、無理だったな。まぁ、でもいつか俺を殺してくれる時に会えるだろう。
よし、心残りもあるし、俺の本気の力に迷宮の宝が耐えきれるのかすらわからない。
けど、生きてて楽しかったからいい。長かったけど楽しかったからいいんだ。」
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「縺溘o縺ェ縺悶&縺溘i縺ゅ@縺?縺輔↑縺九d縺ッ縺セ縺ー縺輔あり縺溘がとう≠縺∪&繧?&縺ェごめんな↑縺ッ縺溘&縺ッ繧??繧?↑縺ッ繧??繧上?縺ェ縺ッ縺溘?繧???縺ェ縺ッ」
後悔した。
後悔してはいけないと思っていたし、友を殺したこと、我だけ生き残ったこといろんな罪を背負う覚悟はできていたはずだった。
でも、後悔した。
全部間違っていたのだ。罪という範囲では収まらない。
リジェは、生きていたかったはずだ。死を受け止めてなどいない。そして、我もリジェの死を見なかった。
友が死ぬという事実を受け止められず、子供のように見なかったフリをした。目を背けず、ちゃんと見ていたら変わったこともあったかもしれない。
だが、もう遅い。
闇と水を混ぜ、威力を上げ、自分にぶつけようとするが、希望が必要である魔法で自死はできず、霧散していった。




