解析結果
パパ!?
いやいや、色々とつじつまが合わないだろう。
セイに視線を送る。
「何ですかその不思議そうな感じ、私の子供ですよ。」
「いや、お前結婚すらしていなかっただろう。」
しかも、ここにいるのは十歳の女の子だ。
「養子か!」「違います。」
正解だと思ったが、即答される。
「三年もあったら、結婚ぐらいしますよ。ミカが十歳くらいなのは妻の影響ですかね。」
結婚式とかに呼ばれていないのだが。少し悲しくなったがまぁ別にいい。
「では、早速やりましょう。」
子供の自慢をされながら案内されたのは、真っ白な部屋だった。
情報量を減らすことで解析魔法を使いやすくするらしい。
「この年で例外魔法使えるなんて天才ですよね。」
部屋に入った後もずっと自慢される。ミカもドヤ顔だ。こう見ると結構似ている。
「じゃあ、そろそろ始めてくれ。」
「あっ、もう終わったらしいですよ。」早く言って欲しかった。恥ずかしい。
ミカは、セイに手招きをして耳の側で何か言っている。
「えっと、やっぱり無理っぽいですかね。」
うーん、収穫なしなのか、まぁこんなことにいくらでもあったし、子供に千年以上の謎を解かすのも荷が重いだろう。
「でも、わかったこともあったらしいですよ。」
マジか。闇を操る能力でも何も分からなかったのに。
「まず、勇者になった件は、理解不能らしいです。少なくとも魔法ではないらしい?」
ミカは、こくこく頷いている。悪魔の羽根がぴょこぴょこ動いていてかわいい孫を見てる感覚になってきた。
「二つ目は、魔王様は、不死身というわけではないらしいです。老化も一応あると思います。」
これは、大きな発見だ。正直、勇者の身体になってから死ねなくなってしまったのか不安だったし、老化による死を待つのもいいかもしれない。
「最後に、闇?がおかしな挙動をしたらしいです。そのせいで、解析魔法が通らなかった感じです。」
ミカが少し落ち込んでいる。結構自分の魔法に自身があったのだろう。
「まぁ、でも死ぬのは無理ですかね?」
「なぜだ?」
結構、老化という手もあることがわかったし、なかなかに希望が見えたのだが。
「勇者の身体なので老いるとは、思うんですけど、ミカから聞く感じ本当に老化が遅いらしいですし、そもそも能力の数値がぶっ壊れてます。」
ミカが2枚の紙を渡し、すぐセイの後ろに隠れてしまう。
子供に怖がられるのは悲しいが、紙を見てみると数値が書いてあった。
「それ、能力が低い方が私で高い方が魔王様です。」
セイは、魔都でも魔力の総量はトップだ。だが、その総量すら我は軽く超えていて、防御力など百倍以上だ。
「これで死ぬってなったら迷宮の宝が必要ですかね」
迷宮の宝、迷宮という場所で生まれることだけがわかっている原理のわからない不思議なものだ。
「迷宮か。そもそも見つかりにくいからな。」
「ほとんど人間の国で生まれますもんね。」
もう希望はないのかと思ったが、少し思いつく所があった。
セイの研究所を出て、思いつく場所を探しているとそれはあった。
迷宮?のような形をする魔力の塊が。




