死へ!
やっっっと、終わった。
聖女という人間が来てから一週間経ち、建物の復興などなんやかんや終わった。
建物の復興に関しては、よく分かってはいないが、魔力でできていたためどうにかなったらしい。
これで、本来の解析魔法を使える子供に会いに行くという目的に戻れる。
そのためには、まず、リズに会いに行かなければならない、少し体がふらつくが、リズが作らせていたらしい家を出る。
少し、歩くとリズが見えた。
だが、遠くからでもわかる。すこぶる機嫌が悪い。十九八九、セイの件だろう。セイの件は、リズにとって本当に嫌だったらしい。
でも、話しかけなければ話は始まらない。
だが、こちらに気づいたのだろうか。こっちに来る。
「魔王様、解析魔法の件ですよね。それなら、セイが知ってますから。セイの方に行ってください。」
今は、話すことすら嫌なのだろう。ふらふらとまたどこかへ行ってしまった。少しずつ慣れていくからまた話そう。
とりあえず、セイへ会いに行くか。
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着いたのは、セイの研究所だった。扉を開けると、そこには、ボロボロで首輪をつけているセイがいた。
「魔王様、手伝ってくださいよ~~~」
ボロボロの身体で抱きついてこようとするが、避ける。
ふぎゅっ、変な声が出た。もう飛ぶ力すらないのだろうか、そのまま落ちていった。
セイの処罰については、ほとんどの魔人が殺すべきとなっていたし、セイも勇者がいると思っている限り、また裏切るだろうことは分かっていた。
だが、セイを死なせることなどできるわけない。
我でも、魔都大門の整備が限界なのに、これから増えていくだろう仕事をこなすことなどできるはずがない。
だから、セイの前でフルアーマーを脱いた。
正直、あんなに驚かれるとは思っていなかった。けれども、セイはもう裏切る様子を出すことはなかった。
そこからは簡単だ。
形だけだが、魔王というのは、魔人の王なのだ。権力をフル活用し、セイの処罰を軽くし、元より少し低い地位になったが、十分な地位にセイは戻った。
ちなみに、セイの処罰は、義務としての魔都大門の整備とリズの監視がつくことだ。
全てを見る者という首輪型魔導具がある。その首輪に魔力を入れた者は、首輪をつけた者の行動が24時間脳に流れるプライベート殺しの魔導具である。
その魔導具に魔力をリズは入れ、セイはつけているのだ。
セイを闇で起き上がらせると、淀んだ目で見てくる。
「魔王さま~手伝ってくださいよ。」
冷静キャラはやめたのか、甘えた声で言ってくる。
「というか、魔王様にも責任ありますからね、魔王様が整備したからもう壊れそうなんですよ。これなら、レイにやらせた方がよかったですよ。」
もうずっとグチグチ言ってくる。しょうがない少し手伝ってやるか。
「解析魔法、あぁ、ミカですか。案内しますよ。」
何度も聞いたのだが、その答えが返ってきたのは、一日後だった。
そして、階段を降りた後、案内された研究室で出てきたのは、小さな子供だった。
「どうしたのパパ?」
は!?咄嗟にセイの方を向いてしまった。




