人間が来る前に。
殺された魔人たちの死体を安全で清潔な場所へ移動させ、闇で保存をしながら、これからについて考える。
十九八九、人間に情報を流したのは、セイだ。
魔王が死んだという情報は、リズと魔導具で来ていたセイしか知らず、リズが、人間に情報を流す様子は見たことがない。
そして、人間が魔都大門の弱点を知っている時点で確定だ。
だが、セイという魔都のほとんど全てを管理する魔人を牢獄行きにするわけにもいかないし、何か処罰しないわけにもいかない。
やはり、会ってからしか話は始まらないか。
そう思い、死んだ魔人たちの保存を終え、セイの研究室へ向かった。
===============
ボッコボコだった。
生きてるのが不思議なくらいだった。
セイの研究所へ行くと、リズとレイが保護したのだろう魔人たちがいた。
だが、リズもレイも見つからない。その辺にいた魔人にレイがどこにいるか分かるか聞いた所、地下に向かったらしいということを聞いた。
そして、地下には、ボッコボコにされ、気絶していたセイがいたのだった。
リズは、あの首のない人間の身体を見たらしく、我と同じ考えになったため、どこかに行こうとするセイをボコボコにしたそうだ。
リズは、偉い?みたいな表情でこっちを見てくるが、全然やりすぎだ。
すると、「魔王様、セイをどうしますか?」と聞いてくる。
この様子からリズとレイは殺す気満々のようだが、さすがに殺せない。
「一旦、セイはこのままだ。死なないようにしておく。」
闇でセイを少し回復をさせておく。
というか、セイの処罰の前にやることが山積みだ。
「とりあえず、リズとレイは残っている被害者の救助だ。」
そう言うと、どちらも少し不満げになったが、やるようだ。
そして、地下室を出て、リズは大きな声で言う。
「魔都兵!被災者の救助と用意だ。手伝え!」
魔都兵とリズ、レイは早速動き出した。
やはり、リズは有能だなと思いながら、セイの仕事に手を付け始めるのだった。
セイの仕事、それは、魔都すべての管理だが、とにかく大変なのは、魔都大門の整備だ。
魔都大門は大きな抑止力だが、様々な魔法の集大成であって、とにかく整備が大変になる。
整備は、多量の魔力が必要なのと技術的な問題からセイの一族と魔王しかできない。
しかも、一日でも手を加えないとすぐに壊れ、使い物にならなくなったり、バグが起こって、魔都にいる魔人を対象にするかもしれない。
そのため、こんな状況でも整備し続けないとならないのだ。
そして、仕事をし続け、一日、二日、三日、一週間経った頃、ようやく人間たちが来たのだった。




