怪物
魔都大門。
魔都へ近づくと突然現れる、魔族以外は通ることのできない、様々な魔法の技術の結晶である門である。
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魔王のときもそうであったが火、水、斬撃、様々な魔法が放出される。
リズは先に入ったのかもういなくなっている。
攻撃を食らいながら門の中入ろうとすると手足に錠がつけられる。
錠をぶち壊した。
そして、またどこからか錠が飛び出してくる。
だが、錠がつけられるまでに門をぶち壊した。
すると、リズの姿が見える。
「遅いですね。弱くなったんですか?」
「それならよかったんだがな、前より強くなってしまっているぞ。」
数分すると、門の残骸は消え、魔都の姿をようやく見ることができた。
魔都に入ると、世界が変わった、魔人が乗っている物体が空を飛び、建物も木から白い物体のようなものに変わっていた。
リズを見た。
「あれ?、言わなかったでしたっけ?これ魔力らしいですよ。」
「魔力?」
「私もあんまりわからないんで、後でセイから聞いてください。」
なんで一番気になるところを覚えていないんだ、少しモヤモヤするが、もっと気になることができてしまった。
それは、前に見える爆走している人?であった。
それは、目の前で急に止まり、「師匠、珍しいですね。」と息を切らす様子もなく言った。
彼女は、レイだった。
五百年前、魔王城に訪れ、魔王にダメージを与えた怪物である。
「あれ?フルアーマー着てる、あっ、ごめんなさい。お忍びでしたか?」
「いや、違う。というか、いつも何でわかるのだ?」
いつものことだが、彼女は、いつも我が魔都に来るとすぐこっちにくるのだ。
「なんか魔力の匂い?を感じるんですよね。師匠の魔力の匂い独特だからすぐわかるんですよ?あれ?でも、なんかいつもよりフレッシュな気がするような。」
今回も説明できなかったか。まぁ、彼女は怪物だ。
どんな力を持っていても不思議ではない。
「まぁ、そんなことはいいです。また、強くなりましたよ、戦りましょう。」
「いや、ちょっと、我、用事があって」
「大丈夫です。師匠にとって死ぬより大切なことあるんですか?」
それもそうだ。
そして訪れたのは、闘技場であった。
リズは、少し怒りながら、「じゃあ、私は先にセイに会ってきますから。」と行ってしまった。
主人が死ぬかもしれないのに薄情なヤツだ。
我とレイは闘技場の真ん中に立つ。
「ん?今回は、フルアーマー着たままでいいんですか?」
このフルアーマーは闇でできているため壊れにくい。死ぬ可能性は低くなるだろう。
だが、流石に外したら問題になるに決まっている。
リズにまた怒られるのはごめんだ。
だが、攻撃を受けるであろう場所の闇は、できる限り薄くしておく。
「今回はこういう気分でな。」一応、適当に言い訳しておく。
「ならいいです。そんな紙みたいな防具じゃ私の攻撃は防げませんからね。じゃあ、行きますよーー」レイは、気を溜め始める。
気、それは、レイが使う力であり、闇レベルで便利な力である。
例えば、レイが五百年間、全盛期の身体で生き続けているのもその力のおかげらしいし、五百年生きていても頭が情報に耐えきれているのもそのおかげかもしれない。(頭が少しあれなだけなのかもしれないが)
そして、その気を身体の中に凝縮させているのが見える。
すると、溜め終わったのだろう。攻撃の体勢へと変わる。そして、彼女は消えた。
小細工も魔法も使わない。まっすぐ行って殴る。巨斧を使う以外なら一番シンプルで一番強い攻撃だった。
ドガン!闘技場の壁まで飛ばされた。だが、まだ生きている。
しかし、今まで、レイに食らった攻撃で一番強いものであった。
崩れた闘技場の壁の残骸をどかし、外へ出る。
「あれ?まだ死なないんですか?なんでー」少し落ち込んでいる。
「死ななかったが今までで一番強い攻撃だったぞ。」
「どうせすぐ回復するんだから殺せなきゃ意味ないじゃないですかー!」
それもそうだ。
即死レベルの攻撃ではなければすぐ回復してしまう。
魔法だと言われるが、これは魔法でも何でもないただ身体活動である。
というか、扱える力のほうが良かったのだが。
「じゃあ、ちゃんと戦いましょう!」褒められたのが嬉しかったのか、上機嫌な声で聞いてくる。
「そうだな、やるか」と魔都に来た本来の目的も忘れて、レイの修行に付き合ってしまったのだった。
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1時間ほど経った頃、身体の分析をするという本来の目的の目的を思い出した。
だが、まずはリズと合流しなければならない。
「じゃあ、レイ、我はセイの研究所に行かなければならなかったのだ。終わりにしよう。」
走り回っているレイに話しかける。
「わかりましたー。あれ?でも、セイの研究所って2年前に移転したはずですよ。場所わかりますか?」
危なかった。レイとの修行に熱中しすぎて、忘れていたがもう1時間は経っている。
これ以上遅れたらリズに怒られてしまうだろう。
「じゃあ、レイ案内してくれないか?」
レイは、少し考えるような様子になったが、頼られたことが嬉しいのだろうか。満面の笑みで「喜んで!!」と言った。
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ホテル前だった。
レイが自信満々に案内してきたのは、ホテルだった。しかもラブのほう。
すると、レイはフルアーマーの手を取り、言った。
「じゃあ入りましょう」と




