PR 詩集 春 作者: しのぶ 掲載日:2021/04/14 春が来たりてひさかたの 光を見やることあるも ふさがることのない傷の 引き継ぐ痛みは絶えはせず 古びることのない傷と 久しい呪いをしのびつつ 伏せて過ごせる窓の外 光を見るもやすからず 古い呪いの鉄杭を 深く地中に打ち込んで 果てなき夜の回廊に 封ぜられたる思いする 火の元を断つことなくば 炎の絶えることはなく 人が自ら為さぬなら ひとりでに成ることもなし はかり立てるは己が道 阻むものらは未知と既知 ひとえに春を望みつつ 光を見るは十に一