余裕の能力獲得
「夢などでは無いぞっ‼︎」
目の前の自称女神が叫ぶ。
「た、例え夢だとしても、安易に女神の胸を…も、揉みしだくなど…無礼者ーっ‼︎」
顔を赤く染め、目に涙を浮かべながら上目遣いで訴える。
女神にも羞恥心ってあるんだなぁ。
「いや、でも…夢じゃないなら、ここは…。」
ここは、一体どこだというのか。
「むぅ…よろしい、説明してあげよう。」
ふくれっ面の自称女神が説明を始めた。
「ここは少年の住む世界と、別の世界を繋ぐ空間。」
「君にはこれから、異世界に行ってもらうよ…勇者としてねっ!」
自称女神はビシッと俺を指さした。
…は?
「…俺が…異世界に…勇者として…?」
こ、こんなネット小説みたいな異世界召喚…本当にあるなんて…。
と、いうことは…もしかして…。
「そうだよっ!…ということで、君には今から、勇者としての特別な能力を授けるよっ‼︎」
き…きたーっ‼︎
「そ、その能力ってのは…?」
ゴクリと唾を飲み込んで、女神に問う。
「ふふん…よくぞ聞いてくれたっ!少年っ‼︎」
女神がここぞとばかりに、ドヤ顔で胸を反らす。
「君に授ける能力、それは…。」
「そ、それは…?」
「限界を超越する能力…限界外…‼︎」
「限界外…‼︎」