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一番近くて、一番遠い Ⅴ


「!! にり!」

「おい…お前、いおに何した!?」

「にり!かんちゃんは何もしてない!信じて?」

「お前がそこまで言うなら…」


「にりくん。俺のこと覚えてる?」

「あ?覚えてねえし、初対面だろ。」

「俺はな、妃学園に転校してきた理由があるんだよ。」

「なんだよ。」

「中学のとき俺の友達がお前にパシラされてて、あげく、金が尽きた俺の友達は精神的に病み始めたんだ。あの時高校野球に出るって言ってたのにお前のせいであいつの夢は消えた。恨みをはらす為に来たんだ。」

「ふ~ん。俺が何したらお前の気は済むの?」

「一発殴らせろ。それでいい。」

「そんだけ?いくらでも殴れ。」


「いくぞ」

「ああ。」

ブンッ…


そう言って、かんちゃんはにりを殴ろうとしたが、

にりの目の前で手を止めた。


「もう。なんか、いいや。その代わりにりくんも反省してね~ん!」

「お前…」



「なぁ~なぁ~、一ノ瀬と青山ってつきあってたじゃん?」

「あー。あれねー。あれ、にりに恨みはらすためだったんだろ?噂んなってたのににり気付いてないとかバカすぎでしょ。ぎゃはは」

「俺さー、思ったんだけど~、あれ絶対一ノ瀬さ、青山のこと好きになりかけてたから、あんな、無理矢理、自分が青山を嫌いっていったんだろ~?そうしか思えね~。」

「にりも鈍いよな~。ぎゃはは。」

「にりって、恋愛に関しては鈍感だし、ルーズだし。意外とデリケートとか。わははっ」

「青山が一ノ瀬と付き合ったのは予想外だったなぁ~。」


「あんたら、アタシがにりくんをかんたといおちゃんの居る場所に連れてったんだから、にりくんには感謝してもらわないとねぇ。きゃはは」


「ルカ!お前、かんたと繋がってたとは思わんかったわ。」

「あったりまえじゃん!今頃、かんたとにりくん話し合ってるよ」

「どうなるんだろなぁ~…―?」



「じゃ~に~。邪魔者は消えるから、にりくんの愛の告白待ってるよ~。ははっ。」

「うっせ。」


「あと、いおちゃん。俺嫌いだったって言ったけど、実は好きになりかけてたから。それだけは信じてよ。」

「え…っ」

「じゃねー!」

ガチャリ…


「俺、めっちゃ短気で鈍感で、いおに嫌われるかもしんねえけど、ずっと好きでいる自信はあるから、俺と付き合って。」

「はい!喜んで…っ!」


「おっ…お前何泣いてんだよ!」

「嬉しくって!」

「可愛いこと言うな!」

「…えへへ……」



―卒業式―

「いお…」

「んー?」

「俺と結婚してくれ!」

小さな箱を取り出した。


「! もっちろん!喜んで!」

「まじで!?俺さー、4人家族が夢だったんだよ。その夢2人で叶えような!」

「っ…うん!!」



《10年後》

26歳になった私たち…


この後2人がどうなったかは、ご想像にお任せします!

               by.いお&にり&息子2人(ハァト

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