一番近くて、一番遠い Ⅰ
私は、青山いお。15歳。今まで、すごく大変な日々だった…
でも、それは今日でおしまい!新しいスクールライフが始まる!
…と、おもっていたのだが、
「おい。無視すんなよ。いお、聞いてる?」
チーン…
「にり!あんたとは今後一切関わらない!」
「へぇ、この俺様に…度胸あんじゃん。ふっ」
「…」
「ブスはブスなりに俺の言うこと聞いとけばいいんだよ!」
見ての通りにりは、超ドS俺様男なんだよ…
中学生時代は、何人を下僕にしてたか…
こんなやつとは、離れたくて、あえて違う学校を選んだのに…
「にりくぅ~ん!」
「あぁ、またルカだ。」
「こんなのと話してないで私と話そうよぉ~」
なに、この子!?こんなのって…
「てか、あんたなに~?幼なじみだからって、にりくんに近付かないでよ。ふんっ」
「…」
「おい、ルカ。」
「にりくんどうしたの~?」
「俺は、いおと話したいから話してる、ただ、それだけだ、ルカが決めることじゃない」
ビクッ…―
「こんなに…こんなに、好きだって言ってるのに…。どうして、私にばっかり怒るの?その子がすきなの?」
「いや、嫌いだよ」
ドクンッ…
「は…はははは。二人ともこれからも仲良くね!邪魔者は消えるね!」
私は走る。
どうして涙が出るんだろう。