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41話「アイスをめぐる、熱き戦い!!」

腹が減ってはイクサはできぬ。

とりあえずは帰って晩御飯に鍋を食べることにした、勇者ミナミン御一行様。

白菜が切れてるってんで、母ちゃんに1000円持たされておつかいに行くことになった、勇者ミナミン・女神アルテシア・魔王ピイチャン。

おつりでガリガリ君を買ってもいいよと言われ、意気揚々とスーパーへ出かける三人なのであった。




女神「(*´ω`*) へぇ、ここが人間界のスーパーですか。話には聞いていましたが、初めて来ました。便利ですねぇ。肉・魚・野菜が何でも揃っている上に、夜9時まで開いているだなんて。」


勇者「が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん~♪(CMソングを歌いながら、さっそくアイス売り場へ行進)」


魔王「が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん~っス~♪(一緒に歌いながら、アイス売り場へ行進)」


女神「Σ( ̄Д ̄;) ちょっと待ちなさい、二人とも!!まず白菜が先でしょっ!!」


勇者&魔王「「(`Д´)  えぇ~?ブーブー!!」」


女神「全く!子供なんだから!!ぷんすか。…………あああああっ?た……たいへんだわっ!!」


魔王「Σ(; ・`д・´) えっ?突然叫び出して、どうしたんスか?」


女神「白菜に100円値引きのシールが貼ってあるじゃないですかっ!!遅い時間帯だから値引きしているんだわ!どうしよう?2つ買いだめておくべきっ?」


魔王「ヾ(T□T) 白菜は1個あれば十分っス~!浮いた分でガリガリ君を追加して欲しいっス~!!」


女神「そうだ、春菊!浮いた100円で春菊も買っておきましょう!もし今日使わなくとも、明日また胡麻和えにすればいいんだし!」


勇者「俺様たちのことをさっき子供と罵っておきながら、お前のその発想はすっかりオバハンではないか。フフフ……オバハンと子供なら、子供の方が勝ちだな!(何が?)」



とりあえず白菜と春菊をカゴに入れ、アイスコーナーへと向かう三人。



勇者「が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん~♪(CMソングを歌いながら、ガリガリ君を物色)」


魔王「が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん・が~りがぁりぃくん~っス~♪(一緒に歌いながら、ガリガリ君を物色)」


勇者「よし、俺様はコーラ味にしよう!」


魔王「ガ━(゜Д゜;)━ ン !!!  な……何でコーラ味なんスか、ミナミンのアニキともあろうものが!!!」


勇者「え?いいじゃん、コーラ味!」


魔王「ガリガリ君といえば、ソーダ味が王道っス!!永遠キングっス!!クリスタルキングっス!!大体、コーラだと言っておきながら、アイスのコーラ味には炭酸が入っていないっス!邪道っス!!」


勇者「ソーダ味アイスだって、炭酸入ってないじゃん!!いいか、ピイチャンよ!!コーラは新世界をかもしだしているのだ!!(?)コーラこそが、真のガリガリ王にふさわしい!!(???)」


魔王「・゜・(PД`q。)・゜・ 酷いっス!!ソーダ味を否定するだなんて!!もう、ミナミンのアニキとは、義兄弟の縁を切るっス!!」


勇者「(`皿´) いぃよぉぉぉだ!!ピイチャンなんか、もう、親でもなければ子でもないもんね~だ!!」


魔王「゜・゜(ノД`)・゜・ うわぁぁぁぁんっス~!!」


女神「(-Δ-;) ……ツッコミどころがたくさんありすぎて、どこから指摘すればいいのか判らないような戦いをしないでください……。今時クリスタルキングって何ですか・真のガリガリ王って何ですか・いつから義兄弟になったんですか・義兄弟の縁を切るって言ってるのに親でもなければ子でもないっていう返事は変じゃないですか・っていうか、何なんですか、その幼稚な喧嘩わ。」


勇者「やかましいわ!!白菜オバハン女神め!!」


女神「(`Д´♯)  きー!!何ですってぇ?」



戦いがエスカレートしそうになった、その時……

スーパーの館内にホタルの光の音楽が流れ始めた。

レ~ド~レ~ミ~ソ~ミ~レ~♪



館内アナウンス「……館内のお客様に申し上げます……当店はあと5分で営業を終了させていただきます……本日は誠にご利用有難うございました……」


女神「(゜Д゜;≡;゜Д゜) キャー!お店が閉まっちゃうぅ~!!ほら、二人とも!それぞれコーラ味とソーダ味のガリガリ君を持って、レジに急ぎますよ!」


勇者「うぉぉぉ!!レジのお姉さん、まだレジ閉めないでぇ~!!!!」


魔王「ぎゃあああ!!ガリガリ君!!ガリガリ君ソーダ味をくださいっス~!!!」



かくて、無事、白菜(100円引き)・春菊・ガリガリ君(ソーダ味)・ガリガリ君(コーラ味)・ハーゲンダッツ(クッキー&クリーム味)を手に入れた三人。



勇者「(`∀´#) …………ヲイ……ちょっと待てぃ……!」


女神「は?何を怒っているんですか、ミナミン。無事、白菜と春菊と全員のアイスを1つずつゲットできたというのに。」


勇者「確かにね!!アイスは一人一つずつ手に入れたけどね!!アル、お前、何一人でハーゲンダッツ買ってんの!?何で一人だけ1個284円もしやがる高級アイスに魂売ってやがんのッ?」


魔王「ガリガリ君は1個50円っス!!汚いっス!!卑怯っス!!裏切りっス!!横暴っス!!」


女神「いいじゃないですか~!だってハーゲンダッツ食べたかったんですもん~!!」


勇者「(`Д´)  はっ!!これだから、今までスーパーで買い物もしたことのないとかいうブルジョワわ!!」


魔王「何かね~も~人種が違うってカンジっスよね~。ガリガリ君民族(?)の俺らなんか、全然相手にならないってカンジっスよね~。」


勇者「全くだ!!ハーゲンダッツ族など、この世から滅びればいいのだ!!」


女神「(ΩДΩ) 酷いっ、私だけのけ者にして!ハーゲンダッツは美味しいのに!!」


苦笑い気味の店員「あのぅ~すいませんお客様~。もう扉閉めるんで、出ていただいてもいいですか~?」


女神「(;゜◆゜) はうっ!申し訳ありませんっ!今出ます、すぐ出ます、さっさと出ますっ。」




友情で結ばれた固い結束(?)にアイスの価格や種類でヒビを入れる、勇者ミナミン御一行。

こんな有様で、世界の平和を守れるのかっ?

(チームワーク云々よりも、アイスごときで長々と揉めてる、ダランチョ展開の方が心配)



続くっ。

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