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33話「悪い悪魔をやっつける方法、相談中。」

ミイラじじいこと、魔界の四大悪魔伯爵の一人ライーミのお見舞いにやってきた、勇者ミナミン・女神アルテシア・魔王ピイチャン・そしてミナミンの母ちゃん。

うまいこと、他の悪魔伯爵たちの弱点を聞き出すことが出来るのであろうかっ?



魔王「(ドアをコンコン)ライーミ~。お見舞いにきたっスよ~。」


ミイラじじい「Σ( ̄Д ̄;) ぴ……ぴぴぴぴ……」


勇者「……ぴ?ついに電波でも受信したのか、このジジイ。」


女神「(`・д´・ ;)  しっ!ミナミン、ミイラじじいさんに失礼でしょ!アルコール漬けになったせいで脳みそがイカれたとか言っちゃダメですっ!」


勇者「お前の方が失礼だよ。俺様、そこまで言ってねーよ。」


ミイラじじい「ぴ……ピイチャン様ッ!!何故このような所に!!!」


魔王「いや、だからお見舞いっス。ほら、勇者さんや女神さん、それに勇者さんのお母さんまで、来てくれたっスよ。」


ミイラじじい「ば……ばかなっ!魔界を統べる魔王様ともあろうものが、こんなヨボヨボじじいであるワシの見舞いになど来てはなりませぬ。えぐえぐ。ぐしぐし。ひっくひっく。」


勇者「感動のあまり号泣してやがるよ、このジジイ。言ってることと態度が真逆じゃねーか。」


魔王「ほら、ライーミ。ハナミズを拭くっス。(ティッシュを差し出す)」


母親「こんにちは。私、ミナミンの母でございます。この度は息子が無礼をいたしまして…。これはほんのお詫びの気持ちです。(勇者まんじゅうを渡す)」


ミイラじじい「ふんっ。ワシはありがとうなんて言わないぞい!!こっ……こんなまんじゅう、もらっても嬉しくともなんともないんだぞい!!見えるところにあると見苦しいから、食べてしまおう!もぐもぐもぐ。何と不味いまんじゅうじゃ!!まずいからもう一個たべよう。もぐもぐもぐ。」


女神「(*´ω`*) ミイラじじいさん、おまんじゅうがとても気に入ったみたいですね。ぱくぱく食べてますよ。」


勇者「w( ̄△ ̄;)w  って、ツンデレかよ!!ジジイのツンデレなんて可愛くないんだっつーの。」


ミイラじじい「ぷはー。満腹じゃ!うーむ。お茶が欲しいのう。」


母親「あら、私としたことが気がきかなくて申し訳ありません。じゃあ私、ちょっと自動販売機でお茶を買ってきますね。」


魔王「あ・すまねっス~。(ぺこり)」



母ちゃん、お茶を買いに病室を出ていく。



女神「(こそこそと魔王に耳うち)……で。ミイラじじいさんから情報を引き出すには、どうしたらいいでしょう?あまり露骨に聞いたら、警戒して教えてくれないかも知れませんし…。」


魔王「(女神に向かって耳打ち)俺がそれとな~く誘導尋問してみるっスよ。」


女神「(こそこそこそ)宜しくお願いしますね。」


勇者「で。ミイラじじいよ!!早速だが、貴様以外の四大悪魔伯爵の弱点を言うがいい!!(威風堂々、しかもとても偉そうに)」


女神「キャ――⊂´⌒∠;゜Д゜)ゝ――――ッ!! 直球ド真ん中ストレート勝負ぅぅぅぅ!!!」


ミイラじじい「ショーベルキンの弱点は女で、ゴンタは男だというのがコンプレックスじゃな。エガオンは……そうじゃのう……あやつは食べ物の好き嫌いが多いのう。いっつもコーラばっかり飲んでるもんだから虫歯が多いし。」


魔王&女神「ガ━(゜Д゜;)━ ン !!! えええええええ????いともあっさり教えてるしぃぃぃぃぃ!!」


勇者「(メノ`皿´)ノ… ┤∵:.  てか、小便金魚が女に弱いのも、オカアクマが男なのもとっくに判っておるわい!!パタリロが好き嫌いが多くて虫歯が多いのは流石に新情報だったが、何の役にもたたぬわぁぁぁぁ!!俺様たちは奴らを倒せるような情報が欲しいのだ!!何のために生かしておいてやっていると思っているのだ、このくたばり損ないめが!!!」


女神「~(T△T~)(~T△T)~ ああああああああ。ミナミンってば、腹黒いくせして、どうして腹芸はできないのかしらぁぁぁぁ。それから台詞が悪者~すっかり悪者~。」


ミイラじじい「Σ( ̄ロ ̄lll) もしや勇者ミナミン、貴様、魔界の転覆を狙っているのでわっ?」


魔王「そうだ!(`・д´・ ;)  ライーミ、実は魔界の転覆を狙っているのは、金ちゃんたちの方なんスよ!さっき、金ちゃんとゴンタ君とエガちゃん三人で、魔王の地位を俺から剥奪するとか言って、宣戦布告をしてきたんっス!!あいつらと戦って勝つ方法を教えて欲しいっス!!」


ミイラじじい「(:.;゜;Д;゜;. ) な……なんですとぅぅぅぅ??」


女神「+.゜(*´∀`)b゜+.゜  ナイスフォロー、魔王さんっ。」


勇者「う~む。小便金魚に縁談が来ない逆恨みをピイチャンが受けているだけだっつー話を削っただけで、何か壮大な陰謀が渦巻いているように聞こえるな…。」


ミイラじじい「ふむふむ、なるほど…。地位や、与えられる領土は、王家をはじめ、王家の血族である公爵・侯爵の方が、伯爵よりも優遇されている。だが、正直な話、悪魔としての実力や実績は伯爵連中の方が上じゃ。ワシのように王家に忠誠を誓った者でもなければ、若い血の気の多い連中ならば、現状の待遇に不満に抱いてもおかしくはないかも知れぬのう。」


勇者「案の定、ジジイの脳内で、壮大な陰謀渦巻くカッチョイイ革命の構図が出来上がっていやがるぞ…。」


ミイラじじい「そうと判ったからには、この老骨、命に代えてでも王家とピイチャンをお守りいたしますぞ!」


勇者「命に代えてお守りする以前に、心臓発作とか脳梗塞とかで、そのまま普通にジジイの天寿を全うしちまいそうな気がするが。」


魔王「そこで、俺は勇者さんたちと手を組むことにしたっス。」


ミイラじじい「一時的なものなら、それも仕方ありませぬな。悪魔のしっぽを斬りおとせるのは、由緒正しき勇者の血筋をひく人間と、聖剣エクスカリバーだけですからのう。」


勇者「いや、他の方法とかねーの?つーか、具体的に言うと、俺様が全く関係しねー方法がいいんだが。」


女神「( *`ω´)  ミナミン。さっきからゴチャゴチャとうるさいですっ。」


ミイラじじい「と、いっても相手は魔界の四大……いや、この際、老いぼれのワシは外すとしましょう。魔界の三大悪魔伯爵が敵となると、一筋縄ではいきませぬな…。う~む……一体どうしたものか…。……おっ、そうだ!(手をぽん)」


勇者「(`・д´・ )  お、何かいいこと思いついたのかっ?」


ミイラじじい「聖剣エクスカリバーに、聞いてみてはいかがですかのう?」


勇者「w( ̄△ ̄;)w  はあぁぁ?ヌカミソードに聞くぅぅぅ????何だ、そりゃあ???」


女神「щ(゜Д゜щ) エ・ク・ス・カ・リ・バーです!!もうヌカミソ臭は抜けたでしょうっ?」




ミイラじじいの言うところの、『聖剣エクスカリバーに聞く』とは、一体何のことだろうかっ?


続くっ。

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